シナネンホールディングスグループ本社ビルへオフサイトコーポレートPPAサービスによる追加性100%の実質再生可能エネルギー電力供給を開始
自社専用の追加性のある太陽光発電所からのフィジカル+バーチャルを組み合わせたオフサイトコーポレートPPAスキームを採用し、本社ビルの電気利用に関する脱炭素化を実現
エネルギー・住まい・暮らしの総合サービス事業を提供するシナネンホールディングス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO:中込 太郎)、子会社でエネルギーソリューションを提供するシナネン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:小松 良則)、および脱炭素経営企業、RE100参加企業等のお客様に対して脱炭素ソリューションを提供する株式会社クリーンエナジーコネクト(本社:東京都千代田区、代表取締役:内田鉄平)は、オフサイトコーポレート PPA※1サービス(以下、本PPA)の仕組みを活用し、クリーンエナジーコネクトが開発した太陽光発電所から調達する再生可能エネルギー由来の電力をシナネンホールディングスの本社ビル(東京都品川区)に供給、及び環境価値の提供を2024年11月から開始しましたのでお知らせいたします。
■本PPAによる再生可能エネルギー電力の提供について
シナネンホールディングスおよびグループ5社は、2024年7月に東京都品川区東品川に建設した新本社ビルに移転し、稼働開始いたしました。新しい本社ビルでは屋上に太陽光パネルを設置するとともに、シナネンから実質再生可能エネルギー由来100%の電力の供給を受けておりましたが、11月より、自社専用で追加性※2のある太陽光発電所から電力供給を受けられるコーポレートPPAのスキームを用いることになりました。
本PPAにおいて、クリーンエナジーコネクトは、シナネンホールディングスの本社ビル用に、東京電力管内にある運転開始から15年以内の太陽光発電所をシナネンホールディングス専用に用意し、送配電網を介して電力を供給します。シナネンは小売電気事業者として、その電力の販売を担います。
また、昼間に発電した余剰分の電力を市場に売却し、その環境価値のみを取得し、非FIT非化石証書を付与することで、電力が不足する時間帯に割り当てます。これにより、使用電力量のすべてを追加性のある実質再生可能エネルギー由来の電力とすることが可能になります。
本PPAは、電力と環境価値を合わせて提供するフィジカルコーポレートPPAと、環境価値のみを提供するバーチャルコーポレートPPAを組みわせたスキームです。
日本国内において環境価値のみを取引するバーチャルコーポレートPPAの取り組みも徐々に広まりつつありますが、市場価格との差額精算を主とする性質上、昨今の電力市場価格の低値安定を踏まえると環境価値としての価格やボラティリティが相対的に高くなってしまう可能性があります。
一方で本PPAでは日中、事業活動で使用する電力量と太陽光発電量がマッチしている部分においては、電力量と環境価値を固定価格で提供し、余剰に発電した電力量がある場合、それに相当する部分の環境価値を需要家に提供する際に差額精算を行うことで、需要家に対する安定的なポートフォリオでの電力及び環境価値の提供を実現します。
本取り組みでは使用する電力料金と環境価値の46%が長期で固定され、残りの54%の電力のみが変動することになります。
■ポートフォリオ参考イメージ
■「シナネンあかりの森プロジェクト」で、さらなる脱炭素化への貢献
シナネンでは、持続可能な未来へ向け、クリーンなエネルギーを利用していただくことで海や森の豊かさを守る「シナネンあかりの森プロジェクト」を展開し、さまざまな団体と連携して積極的に自然を育む活動に取り組んでおります。また、CO2の排出量を減らすだけではなく、環境保全活動に取り組むことでカーボンネガティブを実現します。シナネンホールディングスは、この「シナネンあかりの森プロジェクト」にも参画しております。
シナネン及びクリーンエナジーコネクトは今後も、相互に連携を深め、多様な手法によるコーポレートPPAサービスによる国内企業のCO2排出量削減や、追加性のある再生可能エネルギーの普及に貢献してまいります。
シナネンホールディングスグループは、社会の環境負荷低減に向けて再生可能エネルギーの開発強化・導入拡大によりお客様の温室効果ガス・CO2排出量の削減に努め、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
※1 オフサイトコーポレート PPA サービス(電力購入契約:Power Purchase Agreement)とは、需要家が発電事業者から再生可能エネルギーの電力と環境価値を長期に購入する契約です。遠隔地の発電設備から送配電網を介して需要家(本件のケースでシナネンホールディングスグループの新本社ビル)へ送電するモデルです。
※2 追加性(additionality)とは、企業の選択した調達方法が再生可能エネルギーへの投資を促進し、化石燃料の代替に繋がっているものを表すもので、再生可能エネルギーの調達に積極的な企業の中で、重要視されています。本PPAでは、運転開始から15年以内の再生可能エネルギー発電設備から発電された電気に由来する非化石証書を利用することにより追加性を充足しています。
■シナネンホールディングス株式会社について
シナネンホールディングス株式会社は、1927年に創業したエネルギー・住まい・暮らしの総合サービス事業を展開する企業グループの持株会社です。グループのミッションとして、「エネルギーと住まいと暮らしのサービスで地域すべてのお客様の快適な生活に貢献する」を掲げ、消費者向けのエネルギー卸・小売周辺事業、法人向けのエネルギーソリューション事業、非エネルギー事業(自転車事業、シェアサイクル事業、環境・リサイクル事業、システム開発事業、抗菌事業、建物維持管理事業等)を提供しています。脱炭素社会の実現に向け、環境配慮型の新規事業開発や、企業としての取り組みも強化しています。
■シナネン株式会社について
シナネン株式会社は、シナネンホールディングスグループの法人向けエネルギーサービス企業です。石油製品の販売、再生可能エネルギー投資、電力販売、太陽光発電メンテナンスなど、幅広い事業を展開しています。
■シナネンあかりの森プロジェクトについて
シナネンでは2020年より、持続可能な未来へ向けSDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」の達成を目指し、クリーンなエネルギーを利用していただくことで自然の豊かさを守る「シナネンあかりの森プロジェクト」を立ち上げ、活動を行っております。
本プロジェクトを通じてさまざまな団体と連携しながら、海や陸の自然保護、生態系の保護に関する活動に積極的に取り組んでいます。
現在、生物多様性の回復を目指した森の再生に取り組む「一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団(長野県)」、海の自然保護、生態系の保護に関する活動を行っている「新江ノ島水族館(神奈川県)」、国民参加の森林づくりを推進する「公益財団法人 国土緑化推進機構(東京都)」およびのカクレクマノミの育成と海洋での保全・復元を目的とした「瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト」に取り組む「ハイアットリージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄(沖縄県)」への支援を行っております。また、お客さまも一緒にご参加いただけるイベントも開催しています。
■株式会社クリーンエナジーコネクトについて
クリーンエナジーコネクトは、脱炭素経営企業・RE100参加企業等のお客さまにとって最適なグリーン電力の導入計画の立案から実行支援、そして導入後の効果検証および目標達成までのグリーン電力ソリューションをスピーディーかつ柔軟にワンストップで提供する会社です。
現在、Amazon様、第一生命保険様、NTTグループ様、野村不動産グループ様、長瀬産業様、スギホールディングス様、富士フイルム様、Google様、アズビル様、三菱地所様等の大手企業様の脱炭素・RE100の目標達成をサポートしており、将来は、太陽光発電に蓄電池や風力発電、BEMS等を組み合わせることにより、24時間365日での再生可能エネルギー利用率向上を進めるなど、お客様の脱炭素、RE100の目標達成のために、最先端のグリーン電力ソリューションを提供し続けることで、気候変動問題の解決に向けた具体的かつ実効的な取り組みを実現してまいります。
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