ニッセン、AkamaiのエッジコンピューティングサービスでECサイトのパフォーマンスとユーザー体験を改善
API性能が6倍に向上し、ページ表示が高速化 パーソナライゼーションの課題も解決
※1:https://www.nissen-hd.co.jp/
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カタログ通販の老舗として知られるニッセンは、インターネット通販の運営にも注力しています。品質の高い商品とサービスの提供にこだわる同社は、ITを積極的に活用してお客様に価値を届けています。同社はこれまでAkamai Connected Cloudを活用してECサイトのパフォーマンス維持・向上に努めてきました。しかし、昨今のECサイトは高いパフォーマンスはもちろんのこと、好みや興味に合わせたパーソナライゼーションなど顧客により寄り添ったサービスなど、求められる要件が高くなっています。
ニッセンでは、お勧め商品の一覧などのパーソナライゼーションされたコンテンツ表示を処理する際のパフォーマンスに課題を抱えていました。ユーザーごとに異なる商品を表示するためのAPIリクエストのパターンが多岐に渡るため、CDNキャッシュにヒットさせることが難しく、結果として大量のAPI リクエストを処理するオリジンサーバーには大きな負荷がかかります。
そこで検討されたのがエッジコンピューティング技術を利用したEdgeWorkers です。EdgeWorkersなら使い慣れたJavaScriptで開発したコードをAkamai のエッジサーバー上で分散して駆動することができるので、エッジ側でAPI のリクエストに含まれる商品コードなどの要素を解析処理することでキャッシュのヒット率が上がるのではないかと考えました。そして、その仕組みをアカマイのエンジニアのアドバイスを受けながら開発、実装した結果、それまでオリジンサーバーで行っていたAPIリクエストの処理を大幅にエッジにオフロードすることに成功しました。
さらに、EdgeWorkersと連動する EdgeKV が提供する分散キーバリューストア型データベースに商品データを格納したことで、オリジンが処理するクエリー数を劇的に削減することもできました。これらの施策の結果、サイトのパフォーマンスも改善されユーザーエクスペリエンスが向上しました。
株式会社ニッセンホールディングス 経営推進本部 IT戦略推進部の加藤雄一氏は「EdgeWorkersの働きでAPI性能は6倍に向上しました。アクセスが集中するプロモーションに躊躇することもありません。ニッセンのビジネスは、Akamai の親身なサポートによって支えられています」と述べています。
なおニッセンが開発したプログラムと取り組みは、世界中のECサイトが抱える同様の課題を解決できる先進的なアイデアとして、Akamai がアジア太平洋地区で開催した「EdgeWorkers コーディングコンテスト」で見事優勝に輝きました。
Akamai 社長の日隈寛和は、「”攻めのIT”を実施し、常に先進の取組みで業界をリードする株式会社ニッセンホールディングス様に、EdgeWorkersとEdgeKVを採用いただいたことを大変嬉しく思います。ニッセンホールディングス様の取組みは、世界中のWebサイトにとってエッジコンピューティングの効果的な活用の道筋を示すものとなるでしょう。インターネットを介して提供されるサービスは、商品価値に加えて常にユーザーの期待を越える快適な体験を提供すると同時にビジネスに貢献することが求められます。Akamaiは、より速く、より安全かつ安定したインターネットソリューションを提供することにより、人々のオンラインライフの力となり、守り、なお一層お客様に貢献してまいります」と語っています。
EdgeWorkers 製品概要
https://www.akamai.com/ja/products/serverless-computing-edgeworkers
EdgeKV 製品概要
https://www.akamai.com/ja/products/edgekv
お客様事例
https://www.akamai.com/ja/resources/customer-story/2023/nissen
Akamai Technologiesについて:
Akamaiはオンラインライフの力となり、守っています。世界中のトップ企業がAkamaiを選び、安全なデジタル体験を構築して提供することで、毎日、いつでもどこでも、世界中の人々の人生をより豊かにしています。広範に分散したエッジおよびクラウドプラットフォームであるAkamai Connected Cloudは、アプリと体験をユーザーに近づけ、脅威を遠ざけます。Akamaiのクラウドコンピューティング、セキュリティ、コンテンツデリバリーの各ソリューションの詳細については、akamai.com/jaおよびakamai.com/blogをご覧いただくか、X (旧Twitter)と LinkedInでAkamai Technologiesをフォローしてください。
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