精華町における自動運転大型バスの実証運行実施について
■京都府及び精華町では、持続可能な地域公共交通を確保するために、自動運転バスの社会実装に向けた、実証事業に取り組んでいます。
■「けいはんな万博2025」において、その一環として自動運転バスの運行(レベル2(部分運転自動化))を含む複数台遠隔監視の実証を行いますので、当日の取材をお願いします。
1 実証内容
(1) 実施期間
2025年8月26日(火)~9月2日(火)
・関係者試乗運行:8日26日(火)~8月27日(水)【2日間】
・一 般 運 行:8月29日(金)~9月2日(火)【5日間】
・準 備 運 行:8月4日(月)~8月8日(金)、8月18日(月)~8月21日(木)【9日間】
(2) 走行ルート
けいはんなプラザ→けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)
→けいはんなプラザ【往復約3 kmを走行】
(乗車・降車場所はけいはんなプラザのみの、ツアー形式(※1・2)を予定)


(3) 車両情報等

車両名 |
エルガ(いすゞ社) |
サイズ |
全長10.43m×車幅2.48m×高さ3.2m |
座席定員 |
24名 |
SAEレベル |
レベル2(運転者あり) |
走行速度 |
60 km/h以下 |
※1事業・技術概要説明/試乗/遠隔監視室見学等含む1時間程度のツアーの予定
※2一般の方の乗車方法については、別途ホームページやチラシで案内予定
(4) 本実証で検証する内容
現在、全国各地でレベル4自動運転技術を活用した移動サービスの社会実装に向けた取組が進められています。しかし、自動運転車両の運行には遠隔監視員や保安員の配置が必要となり、人件費を中心とした運行費の高止まりが持続可能な社会実装のためのハードルの1つとなっています。そのため、1人の遠隔監視員が1台の車両を監視する「1:1遠隔監視」から、1人が複数台の車両を同時に監視する「1:N遠隔監視」への移行が不可欠です。これにより、運行費の削減による事業性の向上が期待されます。
1:N遠隔監視においてはタスク重複や通信量の増加が想定され、ダイヤ通りの運行や車内外安全確保などを踏まえた円滑な運行に支障をきたす可能性があります。そこで本実証では、安全性と運用性を両立した1:N遠隔監視の実現に向け、主に以下の2点の技術の検証を行います。
① 複数地域・複数車両前提での遠隔監視に必要な通信・映像品質の確保
複数モバイル回線ボンディングによる帯域確保(※3)、動的なネットワーク帯域変化(※4)に応じた映像品質制御・伝送技術を活用し、1か所・1名で複数地域・複数台の遠隔監視を前提とした通信要件の検証/同時遠隔監視の通信観点からの最大N数の見極めを行います。
(※3 複数のモバイル回線を統合し、1つの安定した通信回線として利用する技術)
(※4 通信帯域を動的に変化させることで、通信の安定性を保つ技術)
② AI画像解析・タスク優先度設定による遠隔監視者タスク低減の実現
交通事業者のオペレーション観点から実運用に耐える1:N遠隔監視システムの構築のため、AI画像解析による異常発生時の通知やタスク優先度設定等を通じた、遠隔監視者の業務所要時間低減効果を検証します。
2 実施体制・役割

(参考)
本実証は「総務省地域社会DX推進パッケージ事業(自動運転レベル4検証タイプ)」及び「けいはんな万博2025」の一環として実施するものです。
【本報道発表に関するお問合せ】
本実証事業に関するお問い合わせ
アイサンテクノロジー株式会社
DX事業本部 都市空間DX推進部 部長 室山 TEL:052-950-7500
けいはんな万博2025に関するお問い合わせ
京都府商工労働観光部
文化学術研究都市推進課 課長補佐兼係長 高柳 TEL:075-414-5194
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