【慶應義塾】軌道流を生み出す新現象「軌道ポンピング」の観測に成功
-電子技術の加速的進化につながる新現象-
慶應義塾大学基礎科学・基礎工学インスティテュート(KiPAS)および同大学院理工学研究科の林宏樹助教(KiPAS研究員)と同大学理工学部の安藤和也准教授(KiPAS主任研究員)らは、「軌道流」を生み出す新現象「軌道ポンピング」を観測することに成功しました。電子には電荷・スピン・軌道という3つの性質があり、電荷とスピンの流れはそれぞれ「電流」と「スピン流」と呼ばれています。電流に基づく現代のエレクトロニクスは著しい発展を続けていますが、近年はスピン流という新たな概念に基づくスピントロニクスが電子技術の進化に新たな領域をもたらしました。一方、これらに対応する軌道流を生み出すことはこれまで困難でした。今回の研究により見出された軌道ポンピングは、エレクトロニクスとスピントロニクスに続く、軌道流に基づく新たな電子技術を切り拓くための基盤となることが期待されます。
本研究成果は 6月 27日(英国時間)に英国科学誌『Nature Electronics』オンライン版に掲載されました。
本研究成果は 6月 27日(英国時間)に英国科学誌『Nature Electronics』オンライン版に掲載されました。
▼全文は本学のプレスリリースをご参照ください。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2024/6/28/240628-1.pdf
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