Airbnbコミュニティ基金、世界各地の160を超える非営利団体に850万ドルを超える寄付金を提供。日本での支援は、奥能登国際芸術祭の復活を目指して
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主なポイント
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Airbnbコミュニティ基金では、2030年末までにさまざまなコミュニティに1億ドルを提供します。
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基金設立から4年目となる今年は30以上の国と地域で160を超える団体が、850万ドルを超える助成金を受け取る予定です。これまで同様、Airbnbホストが寄付の大部分に協力しています。
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日本では、奥能登国際芸術祭の復活を目指し、能登半島で支援活動を行う一般社団法人RCFのほか、一般社団法人ある、NPO法人キリンこども応援団、そしてNPO法人くにたち農園の会を支援先として選定しました。
世界最大級の宿泊予約プラットフォームであるAirbnb(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、以下:Airbnb、日本語名:エアビーアンドビー)ならびにその日本法人であるAirbnb Japanは、2025年におけるAirbnbコミュニティ基金の受取団体を発表します。今回、6大陸30以上の国と地域で活動を展開する160を超える団体が選定されました。
2020年に設立されたAirbnb Community Fundは、地域社会とそこに暮らす人々を直接支援するための1億ドル規模の取り組みです。Airbnbは毎年、世界各地のコミュニティを支え、強化する活動を行う団体に寄付を行っており、その多くは地域のホストと協力して寄付されています。Airbnbホストのみなさまに協力を仰ぎながら各地域での重要な課題を見極め、助成金を提供する非営利団体を毎年選定しています。Airbnbホストはそれぞれのコミュニティと深くつながっており、選定の過程においてもホストが参加することで、助成金による価値を高め、より良い社会のためにホストや非営利団体と共に活動を継続していきたいと考えています。
世界各地域におけるAirbnbコミュニティ基金の主な助成金受取団体
今年のコミュニティ基金の助成金は、Airbnbのホストアドバイザリーボードが世界中のホストコミュニティにとって重要であると判断した3つの課題(経済的エンパワーメント、環境の持続可能性向上、虐待と搾取の撲滅)の解決に力を入れている団体に提供されることとなりました。各地域の主な団体は以下のとおりです。
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アジア太平洋地域の受取団体
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一般社団法人RCF(日本):昨年初頭に地震の被害を受けた能登半島の伝統文化の復興と継承を支援
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Community Chest(韓国):韓国の若者が海外でボランティア活動を行い、直接的に役に立つことを支援し、良き国際市民の育成を促進
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Flourish Australia(オーストラリア):住む場所がない状況にある母親たちを支援する「女性と子どものためのプログラム」に注力
イギリス・ヨーロッパ全域の受取団体
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The Fondation du Patrimoine(フランス):フランスの田舎地域での地域社会の経済的機会を創出しながら、危機に瀕した歴史的な家屋や建物の保存を支援するための寄付
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Safe Ireland(アイルランド):家庭内、性的、ジェンダー、セクシュアリティに基づく暴力の生存者を支援するための彼らの活動を支援
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Women’s Aid(イギリス):イギリスにおける女性と子どもに対する家庭内虐待を終わらせるための彼らの活動を支援
アフリカ全域の受取団体
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Afrilabs(アフリカ諸国):50以上のアフリカの国々で500以上のイノベーションハブと数千の起業家を支援
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Digify Africa(南アフリカ):アフリカの若者たちにデジタルスキルを提供し、生活を改善するデジタルデバイドを埋めるための使命を強化
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Global Give Back Circle(ケニア):300人以上の若い女性の経済的エンパワーメントとスキル開発を支援
中南米全域の受取団体
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Consejo Coordinador de Mujeres Empresarias(メキシコ):ハリスコ州の女性起業家のプロフェッショナリズムと正式化のためのトレーニングを提供し、女性のリーダーシップを育成し、持続可能な経済発展を促進するための支援
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Fundación Renacer(コロンビア):人身売買や搾取に対抗するプロジェクトを継続的に支援できるよう、同組織の活動を支援
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Instituto Alok(ブラジル):パラー州で200のサッカー場に相当する面積の再植林と、アクレ州で70,000平方メートルの復元に貢献。
北米全域の受取団体
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The Chicago Community Trust(アメリカ・イリノイ州):シカゴ地域のコミュニティにおける富の格差を解消するために、住宅の安定性と雇用の安全を重視してシカゴ・コミュニティ・トラストを支援
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Supportive Initiative for Residents in the County of Haliburton (SIRCH) Community Services(カナダ・オンタリオ州):困難な状況にある個人や家庭に実用的な訓練、アドバイス、支援を提供
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Unbound Now (アメリカ・テキサス州):人身売買と戦うために、生存者とコミュニティを支援
ボランティアホストが率いる地域のホストグループのメンバーは、それぞれの地域社会に貢献する地元の非営利団体を推薦しました。ホストグループのメンバー85名は、昨年の約2倍となる30の国や地域以上を代表し、助成金を受け取る組織を選定しました。上記の団体以外にも選ばれた組織には、韓国のSave Jeju Sea、イタリアのLa Grande Casa、エクアドルのYachana Foundation、テキサスのPaso del Norte Center of Hopeが含まれています。
日本の主な支援活動
Airbnb Japan、ならびに非営利団体であるAirbnb.orgでは、これまで石川県との連携のもと、令和6年能登半島地震で被災された方々の2次避難所としての民泊施設(住宅宿泊事業法の届出済みの施設等)提供に係る支援、そしてその後の復興に向けたさまざまな支援を行ってきました。当時支援を希望される方々と2次避難所としての民泊施設のマッチングは一般社団法人RCFが担当し、震災直後から密接な支援活動を連携して行なっていたところから、震災で同様に被害を受けた「奥能登国際芸術祭」の復活に向けた活動に共感をし、今回の選定となりました。
2017年から始まった奥能登国際芸術祭は、豊かな自然環境を活かし、アートを通じて能登の魅力を発信することを目指していましたが、2024年1月に起きた能登半島地震で、地域にある多くの作品や拠点である「スズ・シアターミュージアム」も被害を受けたとともに、続く9月の豪雨災害により、再び大きな被害を受けることとなりました。アートを通じた地域活性化の実績を上げてきた芸術祭の復活に貢献することで、地域の人の流れを活性化し、震災からの復興に向かうさらなるきっかけになると考えています。
一般社団法人RCFからのコメント
「私たちは、東日本大震災をきっかけに東北の現場に飛び込み、多様なステークホルダーと関わりながら『社会の課題から未来の価値をつくる』をビジョンに掲げてきました。そしてさまざまな現場と向き合うなかで得た知見を、日本各地での活動につなげています。
直近では、2024年1月1日に発生した能登半島地震を受け、休眠預金活用事業の資金分配団体として、現地で活動する実行団体のみなさまの伴走支援を行っています。
この度Airbnbコミュニティ基金の助成を受け、能登半島地震や、その後同年9月21日に発生した能登豪雨でとりわけ甚大な被害を受けた石川県珠洲市の復興を推進します。
具体的には、珠洲市での伝統文化・芸術表現を通じてコミュニティの維持・形成や経済的・文化的な活性化につなげ、世界的に注目されてきた『奥能登国際芸術祭』の関係者が立ち上げた『奥能登珠洲ヤッサープロジェクト』と連携し、将来的な芸術祭の復活を目指して、関係・交流人口の滞在拠点や作品の修復等への資金として活用させていただきます。RCFは今後も全国各地の社会課題から未来の価値を創り出すべく、邁進して参ります。この度の寄付に対し、心より御礼申し上げます」
藤沢烈/一般社団法人RCF 代表理事
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Airbnb Japanのホストグループでは一般社団法人RCFのほか、沖縄を中心に女性やこどもの社会課題について活動を行なっている一般社団法人ある、こども食堂やフリースクールを通して こども達が自分の未来に踏み出せる居場所を作る取り組みを行なっているNPO法人キリンこども応援団、そして都市農地の価値を高め、「農のある都市」「農が身近にある暮らし」の実現を目指すNPO法人くにたち農園の会を選定しています。
Airbnbコミュニティ基金および今年度の受取団体について詳しくは、Airbnbコミュニティ基金のウェブサイトをご確認ください。
※米国時間2月25日に公開された “Airbnb Community Fund donates more than $8.5 million to 160+ nonprofits globally”の抄訳をもとにしています。
※Heroイメージは、奥能登国際芸術祭の復活、そして能登半島の復興においても重要な場所となっている潮騒レストラン(撮影:平井広行)
今年度のAirbnbコミュニティ基金の助成金は、2024年7月から2025年初めにかけて分配されました。Airbnbは、助成金をお受け取りになる数多くの非営利団体の確認を適切に行い、分配手続きを円滑に行えるよう、パートナーと連携しています
<Airbnb (エアビーアンドビー)について>
Airbnbは、2人のホストがサンフランシスコの自宅に3人のゲストを迎えた2007年に誕生しました。
それ以来、ホスト数は500万人を超え、世界のほぼすべての国と地域で、20億回以上ゲストをお迎えしてきました。
訪れるゲストが街や人とのつながりを肌で感じながら世界を旅できるよう、
ホストはユニークな宿泊先やほかではできない体験を日々提供しています。
※「Airbnb」「エアビーアンドビー」「エアビー」の各名称およびロゴはAirbnb Inc.の登録商標です。
<Airbnb Newsroom>
https://news.airbnb.com/ja/
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