【東京都美術館 企画展】~壁は橋になる~コロナ禍の今だからこそ、障壁を橋に変えた5人のつくり手を紹介します。

企画展「Walls & Bridges 世界にふれる、世界を生きる」開催決定!!

東京都美術館では、企画展「Walls & Bridges 世界にふれる、世界を生きる」を2021年7月22日(木)~10月9日(土)に開催いたします。当初、2020年夏の開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により会期を変更いたしました。

本展でご紹介するのは、表現への飽くなき情熱によって、自らを取巻く障壁を、展望を可能にする橋へと変え得た5人のつくり手たちです。彼らにとって制作とは、生きるために必要な行為であり、文字通り精神的な糧というべきものでした。

詩人の吉田一穂(よしだ・いっすい)は「熱情とは砂すら燃やすものだ」と詠いましたが、彼らのひたむきな情熱も驚くべき強さを秘めていたのです。

5人の生涯に共通するところはほとんどありません。しかし、その異なる生き様から生まれた作品のアンサンブル――絵画、彫刻、写真、映像――には、記憶という言葉から導かれる不思議な親和性があるように思われます。

何ら交わることのなかった個の軌跡が、ともにある世界へと見るものを誘う想像/創造の連鎖。本展が生きるよすがとしてのアートの深みにふれていただける機会となることを願っています。
 
  • 作家・作品/見どころ 
東勝吉 Katsukichi Higashi(1908-2007)/ 83歳から描き始めた珠玉の風景画
木こりを引退した後、老人ホームで暮らしていた東は、83歳のときから本格的に絵筆を握り、大分県由布院の風景画の制作に没頭。99歳で亡くなるまでの16年間で、珠玉の水彩画100余点を描いた。

 

東勝吉《川西から見た由布山》1990年代? 由布院アートストック蔵東勝吉《川西から見た由布山》1990年代? 由布院アートストック蔵

東勝吉東勝吉

 














増山たづ子 Tazuko Masuyama(1917-2006)/ ダムに沈む故郷を写した10万カット
生前「カメラばあちゃん」の愛称で親しまれた増山たづ子。故郷の岐阜県旧徳山村と村民を記録するため、還暦を過ぎてから写真の撮影に挑戦、10万カットにも上る撮影を行った。村は彼女の没後、ダム建設によって消滅した。
 

増山たづ子増山たづ子

増山たづ子 《無題》1982年 増山たづ子の遺志を継ぐ館蔵増山たづ子 《無題》1982年 増山たづ子の遺志を継ぐ館蔵

 












ジョナス・メカス Jonas Mekas (1922-2019)/ 貧困と孤独の傍らにあった「日記映画」

リトアニアの農家に生まれ、難民キャンプを転々とした後、ニューヨークに亡命。貧困と孤独のなか、中古の16ミリカメラにより身の回りの撮影を始め、類例のない数々の「日記映画」を残すことになった。

※特設サイト(https://www.tobikan.jp/wallsbridges)では、メカスの映像作品を御覧いただけます。

ジョナス・メカスジョナス・メカス

ジョナス・メカス 《猫のサンシャインに見守られヴァイオリンの練習をするウーナ、ソーホー、ニューヨーク、1977年》 「いまだ失われざる楽園」より 1977年 個人蔵ジョナス・メカス 《猫のサンシャインに見守られヴァイオリンの練習をするウーナ、ソーホー、ニューヨーク、1977年》 「いまだ失われざる楽園」より 1977年 個人蔵

 

 






















シルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保田 Silvia Minio-Paluello Yasuda (1934-2000)
/ 敬虔な信仰から生まれた祈りの芸術
イタリアのサレルノに生まれた。彫刻家であった夫 保田春彦を支え、家事と育児に専念しつつ、寸暇を惜しみ、彫刻と絵画の制作にいそしんだ。敬虔なクリスチャンであった彼女の真摯な制作は、切実な祈りそのものだった。

シルヴィア・ミニオ・パルウエルロ・保田シルヴィア・ミニオ・パルウエルロ・保田

シルヴィア・ミニオ・パルウエルロ・保田 《シエナの聖カタリナ像とその生涯の浮彫り》(部分)1980-84年 愛媛県松山市・聖カタリナ大学蔵 photo:齋藤さだむシルヴィア・ミニオ・パルウエルロ・保田 《シエナの聖カタリナ像とその生涯の浮彫り》(部分)1980-84年 愛媛県松山市・聖カタリナ大学蔵 photo:齋藤さだむ






















ズビニェク・セカル Zbyněk Sekal (1923-1998)/ 記憶創造、そして永遠の問い チェコのプラハに生まれ、反ナチス運動に関わった結果、投獄の憂き目にあい、強制収容所での日々を経て、後年アーティストとなった。40歳を過ぎて取り組んだ彫刻作品は、名状しがたい存在への問いを湛えている。
 

ズビニェク・セカルズビニェク・セカル

ズビニェク・セカル《仮面をつけた仮面》1990年 個人蔵 photo :Oto Palánズビニェク・セカル《仮面をつけた仮面》1990年 個人蔵 photo :Oto Palán

 

 




 
  •  開催概要 (今後詳細が決まり次第、特設ウェブサイトに掲載いたします)
○展覧会名:Walls & Bridges 世界にふれる、世界を生きる
○会期:2021年7月22日(木)~10月9日(土)
○休室日:月曜日
○開室時間:9時30分~17時30分(入室は閉室の30分前まで)
○会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
○主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館
○観覧料:一般800円、65歳以上500円 ※学生以下、80歳以上は無料(要証明)
○各種割引
学生の方は入場無料
・83歳から絵筆を握った東勝吉にちなみ、80歳以上の方は入場無料
・ 外国籍の方は無料
・身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名)は無料
・いずれも証明できるものをご持参ください
・開催中の特別展のチケット(半券可)提示にて、一般料金より300円引き
・都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要)

〇特設ウェブサイト https://www.tobikan.jp/wallsbridges
〇問い合わせ先 03-3823-6921(東京都美術館)
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