「絶景と歴史が交差する、入道埼灯台の新体験」をジオパークガイドが学ぶツアー勉強会を開催しました!

2025年8月21日 【場所】男鹿市ジオパーク学習センター

入道埼灯台利活用事業実行委員会は、昨年「灯台×ジオ×郷土料理」の3つを結びつけた新たな観光コンテンツ造成を目的に体験ツアーを開催しました。その「灯台×ジオ×郷土料理」体験ツアーの継続に向けた取り組みとしてジオパークガイドが学ぶ「ツアー勉強会」を開催いたしました。このイベントは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて実施したものです。

 イベント概要

・イベント名:絶景と歴史が交差する、入道埼灯台の新体験をジオパークガイドが学ぶツアー勉強会

・開催概要:2024年度に「灯台×ジオ×郷土料理」の3つを結びつけた新たな観光コンテンツ造成を目的に体験ツアーを開催しました。その「灯台×ジオ×郷土料理」体験ツアーの継続に向けた取り組みとして今回、ジオパークガイドが学ぶ「ツアー勉強会」を開催しました。

・日程:2025年8月21日(水)14:00~

・開催場所:秋田県男鹿市角間崎家ノ下452 男鹿市ジオパーク学習センター

・参加人数:ジオパークガイド7名 ガイド事務局2名 秋田大学名誉教授林先生 

灯台×ジオ×郷土料理を結びつけたツアーの継続に向けた勉強会を実施

2025年8月21日、男鹿半島・大潟ジオパークガイドの会による勉強会が開催され、丸山会長をはじめとするガイド6名が参加しました。

最初に、秋田大学名誉教授の林先生より「溶結凝灰岩」についてのご説明がありました。溶結凝灰岩は、火山の噴火によって形成される岩石で、特に粘性の高いマグマが噴き上がるタイプの噴火によって生じます。このような噴火では、火山灰や軽石が噴火口付近に積もり、それらが自重によって押し潰されることで、非常に硬い溶結凝灰岩が形成されるとのことです。

また、男鹿半島で見られる溶結凝灰岩の規模から推測すると、同様の噴火が現在の日本で起きた場合、北海道から沖縄まで広範囲に火山灰が降り注ぎ、通常の生活が困難になる可能性があると説明されました。この噴火は約7000万年前、まだ日本列島がユーラシア大陸の一部だった恐竜時代に発生したもので、多くの恐竜や生物に影響を与えたと考えられています。男鹿半島でこのような地層が見られることは非常に貴重で、まさに奇跡的なことだと語られました。

続いて、事務局より郷土料理「石焼料理」について、昨年度の調査結果とその起源に関する説明がありました。

さらに、丸山会長およびツアーガイドの方々からは、昨年実施した体験ツアーに関する意見と感想が共有されました。以下はその一部です。

  • 「これまでは灯台周辺を巡るジオガイドのコースはあったが、灯台に登ることはなかった。実際に登ってみると、海岸段丘や旧飛行場跡などの景観がよく見え、ガイドとしても説明しやすい。参観料の課題はあるが、できる限り対応していきたい。」

  • 「高齢者や足の不自由な方にとっては、灯台の階段や海岸への急な坂道の上り下りが負担になると思う。その場合は、工程を短縮するなどの工夫をしたい。」

今回の勉強会は、地質学的な知識の深化と、ガイド活動の質向上に大いに役立つ内容となりました。

第2回入道埼灯台石焼フェス&体験ツアー開催決定!

昨年初めて開催され、多くのお客さんにご来場いただいた「入道埼灯台石焼フェス&体験ツアー」を、今年も開催します。開催日時は9月27日(土)11:00~16:00で、場所は入道埼灯台駐車場で行います。

今年は、秋田海上保安部と男鹿市が開催している「灯台まつり」と同時開催となり、より一層の盛り上がりが期待されます。

会場では、石焼にまつまる多彩なフードが集結し、地元ならではの味を楽しむことができます。また、なまはげ太鼓やよさこい演技などのステージイベントも予定されており来場者を魅了する内容となっております。さらに当日は入道埼灯台に無料で登る事ができるほか、夕方からは灯台のライトアップも実施され、幻想的な景観を楽しむことができます。

体験ツアーではまず入道埼灯台を見学し、その後海岸に降りて「溶結凝灰岩」の観察を行います。最後にはその溶結凝灰岩を使った石焼料理の試食体験もあり、地質と食文化の両方を楽しめる充実した内容となっております。

入道埼灯台とは(秋田県男鹿市)

入道崎に最初の鉄造灯台が建てられたのは明治31(1898)年。灯塔の高さは24.4mで、当時は日本一大きくて豪華な第一等フレネルレンズが毎晩ゆっくりと日本海を照らしていました。それまでこの付近にはいずれも木造の船川灯台(秋田県)と酒田灯台(山形県)の2基しか灯台がなく、暗く危険な海域と言われていました。その後、この灯台は太平洋戦争を無傷で生き残りましたが、老朽化に伴い、昭和26(1951)年に現在のコンクリート造に改築され、現在の2代目入道埼灯台が誕生しました。

2代目灯台は白と黒のコントラストが鮮やかに映える大型灯台で、全国ののぼれる灯台16基のひとつです。一般の公開期間は4月上旬から11月上旬で、灯台守の官舎があった場所には、現在、灯台資料展示室があります。

<団体概要>

団体名称:入道埼灯台利活用事業実行委員会

活動内容  :入道埼灯台を基点とした新たな観光事業造成とそれに係る事業を行う。

構成団体  :男鹿市、一般社団法人男鹿市観光協会、男鹿半島・大潟ジオパークガイドの会、

       秋田テレビ株式会社

海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業

日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、持続可能な灯台利活用事業の開発を実施する団体に対して資金面および企画運営の助言等のサポートを行う事業です。灯台を訪れる人を増やし、海や周辺地域への興味関心を高めることを目的とした単体または複数の灯台を活用する事業企画を対象とします。

海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/

海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/

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会社概要

URL
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業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂
電話番号
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代表者名
波房克典
上場
未上場
資本金
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設立
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