生成AI(ジェネレーティブAI)の成長スタートアップ最新動向を調査「生成AIツールトレンドレポート」リリース

イシン株式会社

イシン株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:片岡 聡)は、「生成AI(ジェネレーティブAI / GenAI)」をテーマに関連するOverviewや幅広いカテゴリーの世界の最新スタートアップ情報に焦点を当てた「生成AIツールトレンドレポート」をリリースいたしました。


最新の生成AI(ジェネレーティブAI / GenAI)動向

 生成AI(ジェネレーティブAI / GenAI)とは、学習済みのデータを元に新たなデータや情報をアウトプットする技術で、2022年秋にその基盤となる大規模言語モデル(LLM)の1つGPTを活用した対話型AI「ChatGPT」が発表されると、様々な業界で大きな話題となりました。多くの企業は特定分野の独自データを豊富に保有していますが、それらのデータから生成AIが生み出す価値は、企業にとってこれまでにない戦略的な強みや差別化要因となり得るでしょう。


 例えば、斬新なデザインやコンテンツの自動生成、プロトタイプ製作による開発プロセスの迅速化、パーソナライズされたコンテンツやサービスの作成による顧客エンゲージメントの促進、コスト削減や自動化による生産性の向上など、生成AIをベースとしたツールが次々に誕生しています。2022年の冬から2023年の春まではプロンプトに入力された質問に答えたり、画像や文章を作ったりといったユースケースが話題に上りましたが、半年後の現在では情報を要約したり、データを分析した上で洞察を提供したりなど、よりコアな実務に即したアプリケーションやサービスにも注目が集まっているようです。


 2023年4月にMcKinsey & Companyが実施した年次調査「McKinsey Global Survey*」によると、調査対象の企業経営幹部の4分の1近くが既に業務であるいは個人的に何らかの生成AIツールを使用していると回答し、また経営幹部の4分の1以上は「生成AI」が取締役会の議題に上っているとしていました。生成AIツールの活用は特に「テクノロジー・メディア・通信」、「金融サービス」、「エネルギー・材料」、「先端産業」、「法律・その他の専門サービス」などの分野で進んでいるようです。


 この半年間で生成AIツールを手元の業務へ導入することを検討された方も多いことでしょう。一般的に企業のIT管理部門が公式に利用を求めていない、あるいは許可していないツールは「シャドーIT」と呼ばれますが、2022年11月にリリースされた「ChatGPT」は、2023年第1四半期の「組織の従業員が利用する人気のシャドーIT」(Productiv)**に登場するなり、第11位にランクインしています。


 一方で、前述の「McKinsey Global Survey」によると、生成AIの全社的な活用やこれらのツールがもたらす可能性のある事業リスクに対し、十分な備えができているという企業はほとんどないようです。生成AIツールの導入リスクについては、サイバーセキュリティやコンプライアンスと共にその不正確さが指摘されており、適正な社会実装のためにはこうしたリスクへの対策が急がれます。このような状況に応えるように、各国では現在、規制の整備や 民間主導の動きも始まっています。


* / Image: McKinsey & Company “McKinsey Global Survey:The state of AI in 2023: Generative AI’s breakout year”

https://www.mckinsey.com/capabilities/quantumblack/our-insights/the-state-of-ai-in-2023-generative-ais-breakout-year#/


** Productiv “State of SaaS Trends”

https://productiv.com/state-of-saas-trends/#usage

 2023年6月、欧州議会は2年前に作られたAI規制に関する法案に対して「AIを使って作られた文章や画像、音声などはAIで作られたことを明示し、AIに学習させるために著作権で保護されたデータを利用した場合は公表するなど、透明性の義務を課す」という修正案を採択しました。理事会との調整を経て早ければ年内の合意を目指すことになる本規制では、AIを特性別に分類し、それぞれのリスクレベルに応じた規制が適用されます。ヨーロッパの他の規制と同じく、ヨーロッパ市場の日系企業はもとより、地域外の企業が欧州域内で提供するAIサービスも対象となっており、違反に対しては全世界売上ベースの制裁金が課されることになります。


 米国では現在、AIは証券取引委員会(SEC)や連邦取引委員会(FTC)など、さまざまな機関による規制が行われようとしているものの、ヨーロッパに比べて全体的な進展は遅く、政府機関がAIを利用する際には国民に周知する義務を課す法案などが上院で検討される程度に留まっています。民間の動きとしては、2023年7月にAnthropic、Google、Microsoft、OpenAIが共同で「Frontier Model Forum」の設立を発表しました。同フォーラムは安全で慎重なAI開発に注力する業界主導の団体で、「大規模な機械学習モデル」の開発を目的に、諮問委員会や憲章、財源の確立を計画しています。リスクを最少化するAIの安全性研究の推進やベストプラクティスの定義、産官学での連携により「社会の最大課題に対処できるAI」を構築する取り組みを後押ししていくようです。


 CB Insightsによると、AI分野全体の資金調達額は2023年第2四半期に第1四半期と比べ38%減少したものの、依然として2022年の第4四半期と同レベルを維持しています。また取引規模の平均額は、メガラウンドに牽引される形で年初から48%増加しています。また、第2四半期に誕生したAI分野の7社のユニコーン企業のうち、5社が生成AI関連のスタートアップ(Cohere、Replit、Runway、Synthesia、Typeface)であったことからも、引き続き、生成AI領域への関心の高さがうかがえます。***


 本レポートでは、今、注目の生成AI関連のスタートアップを「業界を横断して活用できる汎用性の高い生成AIツール」、「特定の業界向けの生成AIツール」、「生成AIツールのためのインフラストラクチャ」の3つに分け、カテゴリー別にご紹介します。


***/ Image: CB Insights “State of AI Q2 ‘23 Report”

https://www.cbinsights.com/research/report/ai-trends-q2-2023/



■イノベーション情報メディア「TECHBLITZ」とは?

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【会社概要】

Ishin Group

会社名    :イシン株式会社

代表取締役会長:明石 智義

代表取締役社長:片岡 聡

所在地    :東京都新宿区新宿6-28-7 新宿イーストコート7F

設立     :2005年4月

URL     :https://www.ishin1853.co.jp/


Ishin USA

会社名    :Ishin USA, Inc.

CEO     :岩下 友揮

所在地    :3031 TISCH WAY, SUITE 110, SAN JOSE, CA 95128

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業種
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東京都新宿区新宿6-28-7  新宿イーストコート7F
電話番号
03-5291-1580
代表者名
明石智義
上場
東証グロース
資本金
-
設立
2005年04月