ヘルスケア事業における生産能力強化を目的とした新工場「たら崎サイト」を竣工

株式会社日立ハイテク(以下、日立ハイテク)は、茨城県ひたちなか市に、プリント基板や部品などの製造を担う新工場「たら崎(たらざき)サイト」を7 月24 日(木)に竣工しました。
日立ハイテクでは、病院・検査センターなどの検査室の自動化や迅速な検査・診断の実現に向けて、生化学自動分析装置、高感度免疫分析装置、検体検査前処理システムなど高性能かつ信頼性の高い製品の開発・製造を行ってきました。2024 年には、日立グループのヘルスケア事業の成長を加速させるため日立製作所ヘルスケア事業本部を承継し、さらに新たに臨床用質量分析装置を開発*1 するなど、ヘルスケア領域において幅広く、世界中の人々のQoL(Quality of Life)向上に貢献しています。
日立ハイテクは、たら崎サイトの竣工により国内生産拠点の最適配置を行うことで、高度化が期待される医療に対応する高品質な臨床検査用装置の開発・製造効率化を実現し、一人ひとりに寄り添った医療提供をサポートします。また、地域企業との連携をさらに強化し、ひたちなか市からヘルスケア分野において世界で活躍する装置を開発・製造していきます。
*1 ロシュとの共同開発
主な特徴
(1)生産能力強化と柔軟に対応できるモノづくりにより、需要変動に対応した製品を提供
たら崎サイトでは、プリント基板や部品の製造過程において、部材の自動搬送設備の導入や製造・検査の自動化を推進し、高効率かつ安定的な生産体制を構築します。さらに、市場変動に柔軟に対応可能な生産管理システムを導入し、今後も期待されるヘルスケア市場の成長に迅速に対応することで高品質な製品を安定的に供給し、人々のQoL 向上に貢献していきます。
(2)再生可能エネルギーによる運営で温室効果ガス排出量実質ゼロ、脱炭素社会の実現に貢献
日立ハイテクグループでは、2027年度までに国内外の全拠点で、2050年度までにバリューチェーン全体で、温室効果ガス排出量実質ゼロをめざしています。たら崎サイトは再生可能エネルギーの活用により、竣工時から温室効果ガス排出量実質ゼロを達成しています。また、自社の環境負荷軽減に努めるだけでなく、環境配慮設計(エコデザイン)とライフサイクルアセスメントを導入した製品開発プロセスにより、設計・開発段階や製品使用の段階においても消費電力を削減するなど、バリューチェーン全体での排出量の削減にも貢献していきます。
たら崎サイトの概要
所在地:茨城県ひたちなか市足崎142-2
敷地面積:約92,900㎡
延床面積:約16,000㎡(附属建屋含)
構造:鉄骨造3階建
人員数:約400名
日立ハイテクについて
日立ハイテクは、持続可能な地球環境、健康で安心・安全な暮らし、科学と産業の持続的発展に貢献するため、「知る力で、世界を、未来を変えていく」という企業ビジョンを掲げ、社会やお客さまに最先端の技術や製品・サービスを提供しています。ヘルスケア分野における医用分析装置、バイオ関連製品、放射線治療システム、半導体分野における半導体製造・検査装置のほか、環境分野や材料の研究などで用いられる分析装置、解析装置を製造・販売しています。また、電池、通信インフラ、鉄道検測、デジタルなどの産業・社会インフラ分野で高付加価値ソリューションを提供するなど、幅広い事業領域でグローバルに事業を展開しています。私たちは、社会やお客さまの真の課題を正しく知り、解決策を提供し続けることで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。(2025年3月期日立ハイテクグループ連結売上収益は7,565億円)
詳しくは、日立ハイテクのWebサイト(https://www.hitachi-hightech.com/jp/ja/)をご覧ください。
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