若者の海外留学や移住に関する調査(2024)
20代の87.9%が海外移住の可能性あり 日本の若者の海外流出の背景には何があるのか
ラグザス株式会社(本社:大阪市北区/代表取締役社長:福重 生次郎、以下当社)は、20-30代の若者を対象とした海外留学や移住に関する調査を実施しました。本リリースでは、若者のワーキングホリデーや移住への関心から現代の日本における課題までを解説します。
1.調査の背景
内務省の調査によると、2022/23年度(6月期)の日本人向けワーキングホリデービザの発給数は過去最高を記録しており、日本の若者のワーキングホリデー希望者が増加していることがわかっています。また、ワーキングホリデーとは、長期滞在費用を補うために就労することが認められる制度ですが、近年は「稼ぐため」の“出稼ぎ留学”が特に急増していると言われており、日本の円安や低賃金が背景にあると考えられています。
これらの状況に対して、実態を明らかにするため調査を実施しました。
2.調査概要
(1)調査期間:2024年6月20日
(2)調査方法:インターネット調査
(3)調査対象:ワーキングホリデーに興味/関心がある20-30代
(4)回答者数:166人
(5)調査機関:インターネットリサーチ会社
3.トピックス
<Summary>
■ワーキングホリデーへの関心 20代は「新しい環境への挑戦」が61.4%で最多
■日本の若者 86.7%が「海外移住/永住の可能性あり」と回答
■日本で働き続けるには「自己成長に繋がる」ことを重要視
4.調査結果
20代の61.4%が「新しい環境への挑戦」を選択
はじめに、日本の若者がワーキングホリデーに関心を抱いている背景を確認したところ、「新しい環境に挑戦してみたい」が20代で61.4%、30代で50.6%とどちらも最多となりました。次に、「自己成長のため」「語学スキルを上げたい」が続きました。
また、「年収を上げたい」は20代で22.8%、30代で25.7%となり、最多の「新しい環境へ挑戦してみたい」と比較すると約3分の1のポイントとなっています。
円安や低賃金が要因で、“出稼ぎ留学”が増えていると言われていますが、実際は「挑戦」や「成長」などポジティブな動機からワーキングホリデーに行く日本の若者が多いことがわかりました。
86.7%の若者が「海外移住/永住の可能性あり」
次に、ワーキングホリデーに関心のある若者に、「海外移住/永住の可能性」を確認したところ、合計で86.7%が「可能性がある」と回答しました。年代別に見ると、20代で87.9%、30代で86.2%と非常に高い関心を持っていることがわかります。
先述の「ワーキングホリデーに関心がある理由」の結果を見ると、移住を検討する要因が円安や低賃金だけとは考えにくいでしょう。では、日本で働き続けるために若者は何を求めているのでしょうか?次で見ていきます。
現代の若者は“自己成長”を求める傾向に
日本の若者が、日本で働き続ける上で何を求めているか確認するため、20-30代と40-50代を比較しました。
20-30代、40-50代ともに「自己成長できる」が最多ですが、20-30代が56.6%で、40-50代より12.0ptも高い結果となりました。20-30代は「挑戦できる」が37.3%、「専門的なスキルが身に付く」が29.5%と続き、総合的に自己成長へと繋がる環境を求めていることがわかります。
一方、40-50代は「キャリアアップへのサポート体制」「向上心の高い仲間と働くことができる」が続き、個人ではなく周囲からの影響を重視することがわかりました。
終身雇用制度が崩壊していると言われる現代において、今の若者は「個」の力を磨ける環境を求める傾向にあると言えるでしょう。
海外での起業 若者の78.9%が興味ありと回答
最後に、「海外での起業への興味/関心」を確認したところ、20-30代の78.8%が「興味/関心がある」「サポートが充実していれば検討する」とポジティブな姿勢を示しました。
特に、「サポートが充実していれば検討する」と回答した割合は4割近くにのぼり、ビジネスに意欲はあるものの、サポート次第だと考える人が多いことがわかります。
一方、世界銀行が2020年に発表した、企業活動のしやすさをはかった「ビジネス環境の現状2020」で日本は190ヵ国中29位であり、「起業のしやすさランキング」ではG20の中で12位と、先進国の中でも決して高いランキングではありません。上位にはカナダやオーストラリア、イギリスがランクインしており、やはりワーキングホリデーで人気な行き先が、日本よりも起業がしやすい(ハードルが低い)ということがわかっています。
日本の若者は「個」の力を磨くことや挑戦することへの意欲が高いからこそ、ビジネスを行うことにも積極的であり且つ、サポートを重視しています。日本よりも企業活動のしやすい国を選択し国外でビジネスを行う可能性も大いにあると考えられるでしょう。
【解説】日本の経済成長を握るのは、若者の“挑戦意欲”
本調査は、海外留学や移住に関心を持つ若者を対象に、その背景を明らかにするため実施しました。ワーキングホリデーに行く日本の若者が急増しているのは、日本の円安や低賃金が要因であると考えられていましたが、実際は、「挑戦」や「成長」を最重視していることがわかりました。さらに、条件次第では「海外移住/永住する可能性がある」と回答したのが86.7%にものぼっています。日本の若者の海外流出は、低賃金や労働環境に目を向けられることが多いですが、それだけではなく、より高みを目指した結果が海外での挑戦なのかもしれません。
現代の日本においては、そのような向上心の高い若者が海外に流出してしまっている、または流出する可能性があること自体が課題であると言えるでしょう。
日本の若者の海外流出を防ぐためには、若者は「お金のために海外へ行く」と決めつけてしまうのではなく、ワーキングホリデーや留学を経験した若者たちが、その経験を日本に還元したいと思える環境や仕組みを作ることこそが重要であり、それらが停滞する日本経済のさらなる発展を加速させると考えられます。
<グラフを見る際の注意点>
%を表示する帯に小数点以下第2位で四捨五入しているため、合計値と計算値が一致しない場合があります。
若者の挑戦をサポートする 「ゴールドコースト留学.com」の使命
ラグザスグループでは、現地留学エージェントサービス「ゴールドコースト留学.com」を運営しています。本調査では、日本の若者は海外留学を通じて自己成長したいと考えていることがわかりました。
そのような若者が安心して挑戦ができるサポートを行い、悔いのない留学生活を送る一助となることが「ゴールドコースト留学.com」の使命だと考えています。
今後も「ゴールドコースト留学.com」は、可能性に満ちた若者の挑戦をサポートできるよう事業成長を続けてまいります。
■ラグザス株式会社について
ラグザスグループは、ミッションである「今ここにない未来を創り出す」をもとに、創業以来一貫してインターネットのプラットフォーム事業やインターネットメディア事業を通じた社会への貢献を追求しています。「新たな価値の創造と、関わり合う人が幸せになること」を軸に顧客を最優先とした多様な事業で、継続的な企業価値の向上を目指しています。
<会社概要>
・会社名:ラグザス株式会社 ※2022年11月1日に持株会社体制に移行
・代表者:代表取締役社長 福重 生次郎
・本社所在地:大阪府大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪タワーB 18階
・事業内容:インターネットのプラットフォーム事業・メディア事業
・URL :https://www.raxus.inc/
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