認知症介護基礎研修名古屋市より指定を受け、無料提供を開始しました。

全国で15番目の自治体指定、2,000以上の事業所が対象──2025年4月よりオンライン研修を無料提供、登録者数は約400人に到達

株式会社クーリエ

2025年5月20日 19時45分

サービスリリースの背景

厚生労働省が制度化を進める「認知症介護基礎研修」は、介護業務に従事するすべての職員に受講が義務付けられている国の制度研修です。全国の自治体が段階的に体制整備を進める中、名古屋市は株式会社クーリエを研修の提供事業者として指定し、2025年4月よりサービス提供を開始しました。

名古屋市は、クーリエが指定を受けた全国で15番目の自治体となります。高齢化の進展に伴い、認知症への理解と対応力を持つ人材の育成は喫緊の課題であり、本取り組みは地域の介護基盤を支える重要な施策として期待されています。

サービスの概要と特徴

本サービスでは、名古屋市内の2,000以上の介護サービス事業所を対象に、「認知症介護基礎研修」をスマートフォンやパソコンから受講可能なeラーニング形式で無料提供しています。

研修内容は、認知症に関する基礎知識や利用者との接し方、適切な支援のあり方などを網羅しており、介護現場での実践に役立つ内容となっています。従来は受講料として1人あたり3,000円前後の費用が必要でしたが、クーリエでは受講費を全額無償化し、誰もが負担なく受講できる環境を整備しました。2025年4月末時点での登録者数は約400人に達しており、今後さらに多くの介護職員の受講が見込まれています。

受講方法や研修の詳細については、以下の専用ページをご参照ください。

https://market.minnanokaigo.com/learning/lp

対象ユーザー・導入メリット

本研修は、名古屋市内の介護サービス事業所に所属する職員のうち、介護未経験者や無資格者など、認知症ケアに関する基礎知識を持たない方が対象です。事業所には、対象職員に研修の受講機会を提供する責任があり、本サービスの導入によって、制度への対応を効率的に進めることができます。研修はオンライン形式のため、受講者は時間や場所に縛られず、自身のペースで学習を進められます。日々の業務を妨げることなく、無理のない形で理解を深められる点も特長のひとつです。修了後には公式の修了証明書が発行され、人材育成の記録として活用できるほか、事業所の信頼性向上にもつながる効果が期待されます。

今後の展望

クーリエでは、これまで複数の自治体から指定を受け、認知症介護基礎研修の提供を行ってまいりました。名古屋市での実施は15例目となり、今後もこうした取り組みを通じて、必要とされる地域への展開を継続していく予定です。さらに、自治体や介護事業者との連携を深めながら、各地域の課題やニーズに即した形で研修の提供を続けてまいります。介護現場で求められる人材育成と、サービスの質の向上に貢献することを目指し、取り組みを積み重ねていきます。