OKI、漏洩磁束を従来より50%から最大90%まで抑えたステッピングモーター「KFG42シリーズ」を販売開始
コンパクト化する組み込み商品のセンサー・電子機器の誤作動を大幅に軽減
近年、センサーをはじめとする電子機器の高性能、高感度化とともに、これらの電子機器を搭載した組み込み商品もコンパクト化が求められています。そのため、個々の電子部品はより集積化され、モーター周囲に多くの電子機器が配置される傾向にあります。それにともない、モーターと電子機器の距離は近くなり、モーターからの漏洩磁束が原因となる電子機器の誤作動の発生は増える傾向にあります。一方、モーターは高トルク化が進み、コイルから発生する磁束は増加傾向にあり、電子機器への影響を避けるためには、電子部品との距離を離さなければならないケースが増えてきました。市場ではこれらの相反する問題を解決するため、漏洩磁束対策が施されたモーターが求められています。
OKIマイクロ技研は、お客様へのモーター選定から問題点対策の協力までトータルサポートを行ってきた実績から、これらの問題に早くから着目し、漏洩磁束対策を開発コンセプトに盛り込み取り組んできました。その結果、このたび開発に成功したのが、当社の従来品と比較して漏洩磁束を50%から最大90%まで抑えた新商品「KFG42シリーズ」です。
「KFG42シリーズ」では、「KFG42B」「KFG42S」の2タイプを用意し、お客様のニーズに柔軟に対応します。「KFG42Bタイプ」は、ギアヘッド付でありながら極限までの薄型化を目指し、ギアヘッド部分を含めた本体の厚みを26mmとしました。「KFG42Sタイプ」は、さらに本体の厚みを17mmまで抑え、取り付けスペースに自由度を持たせました。本シリーズによりプリンターやスキャナー、遊技機、玩具などをはじめとするモーターが組み込まれる各商品に対し、市場ニーズのコンパクト化に柔軟に対応することが可能です。
OKIマイクロ技研は、今後も市場ニーズを敏感に捉え、価値ある商品を積極的に開発・展開していきます。
販売計画
標準価格:KFG42Bタイプ:1,500円(税抜)
KFG42Sタイプ:900円(税抜)
販売開始:2018年6月20日
提供開始:2018年7月1日
販売目標:250万台/今後5年間
主な特長
・モーターに漏洩磁束対策を施し、周辺機器への影響を抑えることが可能。
参考)磁気センサーの誤検知防止に必要な距離(測定条件により数値は変化します)
従来同等品…15㎜
KFG42Sタイプ…1㎜
・薄型形状で、モーターの厚み方向スペースに余裕がない場所へも取付が可能。
・コネクタータイプのため、駆動回路との接続を容易にすることが可能。
・ギアヘッド部分は高い強度を有し、高トルクでの使用が可能。
・環境安全性の高いRoHS(注2)対応品。
主な仕様
用語解説
注1:漏洩磁束
漏洩磁束とは、磁気回路から外部に漏れた磁束のこと。
注2:RoHS(Restriction of Hazardous Substances)
電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する指令の略称。
- 沖電気工業株式会社および沖マイクロ技研株式会社は、通称をそれぞれ「OKI」「OKIマイクロ技研」とします。
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電話:03-3501-3835
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