丸太打設軟弱地盤対策&カーボンストック工法「ウッドデザイン2025」を受賞


ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員:作尾徹也)は、このたび「ウッドデザイン賞2025」(主催:一般社団法人日本ウッドデザイン協会、会長:隈研吾)において、飛島建設株式会社(社長:築地功 本社:東京都港区)、住友林業株式会社(社長:光吉敏郎 本社:東京都千代田区)との共同開発による「丸太打設軟弱地盤対策&カーボンストック工法」(以下、同工法)が受賞しました。同賞の受賞は当社では初となります。なお、同工法は環境負荷の低減と地盤改良を両立する点が評価され、今年度の「グッドデザイン・ベスト100」も受賞※1しています。
このたび、当社が受賞した「ウッドデザイン賞」は、一般社団法人日本ウッドデザイン協会が主催する顕彰制度です。「木を使うことによって社会課題の解決を目指す活動」を「ウッドデザイン」と定義づけ、木の良さや価値をデザインの力で再構築することを目的とし、すぐれた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究などを評価・表彰しています。
木材利用の促進を通じて社会課題の解決を目指す「ウッドデザイン」の理念のもと、幅広い分野の作品が審査されるなか、ミサワホームの今回の受賞は、建築・空間分野の「新たな構造・構法・構法」カテゴリにおいて、木をいかして森林・林業や地域・社会の持続性を向上させているものを対象とした「ソーシャルデザイン」部門での受賞となります。
ミサワホームは、今後も木という自然素材の可能性を最大限に生かし、人にも地球にも優しい住まいづくりを通じて、持続可能な社会に貢献してまいります。
※1:飛島建設株式会社、住友林業株式会社との共同受賞
■「丸太打設軟弱地盤対策&カーボンストック工法」
1. 工法の特徴と環境メリット
・カーボンストック効果による環境負荷の低減
間伐材の丸太を地盤改良に利用することで、森林の持続的な循環利用が可能となり、丸太に半永久的に固定されていた炭素を地中に閉じ込めることができます。丸太は樹皮をむくだけの簡単な加工で使用できるため、移動距離の短い国産の間伐材丸太を活用することで、生産や流通に伴うCO2排出量を大幅に削減でき、地球温暖化対策にも貢献します。
・軟弱地盤改良と資源循環の両立
やわらかい地盤に均等に配置し丸太と地盤の力を組み合わせて建物を支える地盤改良工法です。丸太を均等に配置することで、建て替え時には丸太を引き抜く必要がなく、持続可能な「循環型建設」への転換が可能です。
・地域経済、産業への貢献
日本の人工林の約6割は、樹齢50年を超えて成熟し、利用に適した時期を迎えています。本工法の導入により、地域での木材需要が生まれ、地域経済の活性化や木材関連産業の持続可能性の向上が期待されています。さらに、成熟した森林を適切に活用することで、森林の健康維持や環境保全にも貢献できます。
2. 社会にもたらす価値
工法は、社会的な課題である「カーボンニュートラル実現」と「未利用森林資源の有効活用」を建築分野から具体的に解決するためのソリューションです。人にも地球にも優しい住まいづくりを推進する当社の理念を体現するものであり、環境意識の高い消費者や社会に対して、持続可能性に配慮した建築選択肢を提供します。

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