廃棄物管理プラットフォームとGHG排出量可視化プラットフォームの連携により、廃棄物処理のGHG排出量算定を効率化
~CBAとNTTデータによる共同取り組み~
株式会社CBA
株式会社NTTデータ
株式会社CBA(代表取締役:宇佐見 良人、以下:CBA)と株式会社NTTデータ(代表取締役社長:鈴木 正範、以下:NTTデータ)は、CBAが提供する廃棄物管理プラットフォーム「CBA wellfest®(ウェルフェスト)」とNTTデータが提供する温室効果ガス(以下、GHG)排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle®(シータートル)」を連携することで、Scope3カテゴリ5(注1)(廃棄物処理)のGHG排出量算定を効率的かつ精緻に実施できることを実証を通じて確認しました。従来、廃棄物処理に伴うGHG排出量の算定は、複数システムや手作業により集計され、膨大な業務負荷や算定値の正確性の担保が課題となっていました。「CBA wellfest」と「C-Turtle」の連携により、企業は算定業務の負担を軽減すると同時に、開示に耐えうる正確なデータ基盤を整備することが可能となります。今後、両社は本格的な機能開発を進め、2026年4月に両サービスを連携した新たなサービスの提供を予定しています。
【背景】
近年、企業のサステナビリティ経営や気候変動対応への社会的要請が高まる中、サプライチェーン全体のGHG排出量の可視化と削減に向けた取り組みの重要性が増しています。また、廃棄物管理の観点からもGHG排出量の把握が不可欠となっており、サステナビリティと廃棄物管理の両面で、廃棄物処理に伴うGHG排出量の可視化が求められています。従来、Scope3カテゴリ5(廃棄物処理)は、拠点ごとの運用に基づき別々のシステムや手作業で集計していたため、データのばらつき、二重管理が発生し、煩雑なデータ集計の業務負荷、算定値の正確性の担保が大きな課題となっていました。CBAとNTTデータは、こうした課題を解決するために、「CBA wellfest」に登録された各拠点の廃棄物データを「C-Turtle」にデータ連携し、「C-Turtle」上で一元的に排出量算定することを目指し、主に高い効率性の実現とデータの正確性の確保の観点について、既に2つのシステムを利用している京王電鉄株式会社(以下、京王電鉄)の協力のもと実証を進めてきました。
【概要】
CBAとNTTデータは、CBAの廃棄物管理プラットフォーム「CBA wellfest」上にある廃棄物データを、NTTデータのGHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle」に連携することで、Scope3カテゴリ5(廃棄物処理)の算定を効率的かつ精緻に行えることを京王電鉄との実証を通じて確認しました。本連携により、従来は別々で収集・整理が必要だった廃棄物種別データの一括管理が可能になり、業務効率化や算定精度の向上を実現します。特に廃棄物処理量の多い鉄道業、建設業、製造業などにおいて、業務効率化や算定精度の向上に大きく貢献します。

<実証内容>
CBAとNTTデータは、京王電鉄各拠点の廃棄物管理情報を、京王電鉄全社のScope3カテゴリ5(廃棄物処理)の算定に活用するため、以下の実証を行いました。
・廃棄物管理システム(CBA wellfest)と排出量可視化システム(C-Turtle)のデータ連携実証
両システムのデータ項目を照合・マッピングし、データ使用目的や管理粒度が異なるシステム間において、廃棄物種別データをシームレスに受け渡す仕組みを検証
・システム連携による業務効率化の検証
廃棄物種別データと排出量算定に用いる項目をひもづけて連携することで、従来手法と比較し、データ集計作業の負荷が軽減されることを確認
【今後について】
CBAとNTTデータは、今後、本格的な機能開発を進め、2026年4月に「CBA wellfest」と「C-Turtle」を連携したサービスの提供を予定しています。両社は今後も連携を強化し、廃棄物管理とGHG排出量算定の高度化を推進することで、お客さまが環境情報をより信頼性高く取り扱える基盤を整備し、サステナビリティ経営の推進に貢献します。
【注釈】
(注1)Scope3カテゴリ5:事業活動で発生した廃棄物の処理に伴う温室効果ガス排出量を対象としています。
*「C-Turtle」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/c-turtle/
*「CBA」「wellfest」は日本国内における株式会社CBAの商標です。
https://www.cba-japan.co.jp/wellfest/
*その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
【実証実験に協力した京王電鉄のコメント】
交通業や不動産業、ホテル業など幅広い事業を展開する京王電鉄は、以下のようにコメントしています。
当社グループは、GHG算定についてはC-Turtleを、廃棄物管理についてはCBA wellfestを利用し、それぞれ目的別にシステムを導入しています。いずれも高い信頼性と操作性を備えており、今回、Scope3算定時に自動的に情報が連携され廃棄物カテゴリの算出がなされる機能が実装されたことで、GHG算定におけるデータ収集・集計プロセスを非常に正確かつ効率的に行うことが可能となりました。
一方、現在GHG算定のみでシステムを利用している多くの企業視点では、廃棄物カテゴリ算定における1次データ取得・リサイクル率の向上には「収集運搬業者・処分業者との対話」が今後課題となると考えます。我々は、適法性向上や廃棄費用削減などの副次的な効果も見込みながら、廃棄物係数管理を経営企画サイドの経常業務とする事でグループ横断で上記課題に対応する体制を構築しました。過去、エネルギー管理が脱炭素の文脈で総務系の仕事から経営企画寄りの仕事に重要度が変わったように資源循環についても同様のパラダイムシフトが必要な時期なのかもしれません。それを行う場合はC-Turtleと連携が可能なCBA wellfestを活用することが非常に有効だと考えています。
【本件に関するお問い合わせ先】
会社名:株式会社CBA
担当者:中西友里
TEL:050-1741-7836
Email:marketing@cba-japan.co.jp
会社名:株式会社NTTデータ
担当者:佐藤、奥山
Email:mis-mfg3-green@kits.nttdata.co.jp
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