IBM、IBM Z and Cloud Modernization Centerを新設し、ハイブリッドクラウドを加速
• IBM Zを基盤としたアプリケーションとデータのモダナイゼーションに向け、業界で最も信頼できるポートフォリオを提供
• センターの発足パートナーに、Capgemini、デロイト・コンサルティングLLP、Episode Six、Fiorano Software、富士通株式会社(ソフトウェアプロダクト事業本部)、HEXANIKA、Illumio、Luxoft, a DXC Technology Company、MuleSoft、Pennant Technologies、Software AG、Suntec Business Solutions、Zafinが参画
• センターの発足パートナーに、Capgemini、デロイト・コンサルティングLLP、Episode Six、Fiorano Software、富士通株式会社(ソフトウェアプロダクト事業本部)、HEXANIKA、Illumio、Luxoft, a DXC Technology Company、MuleSoft、Pennant Technologies、Software AG、Suntec Business Solutions、Zafinが参画
[米国ニューヨーク州アーモンク - 2021年12月8日(現地時間)発] IBMは本日、IBM Z and Cloud Modernization Center( https://www.ibm.com/community/z-and-cloud )の開設を発表しました。当センターは、幅広いツール、研修、リソース、およびエコシステム・パートナーとの窓口を提供し、IBM® Zを利用するお客様が、オープン・ハイブリッドクラウド・アーキテクチャーのもと、アプリケーションやデータ、プロセスのモダナイゼーションを加速できるよう支援します。
IBM Institute for Business Valueによる調査「Application Modernization on the Mainframe(英語)」では、回答者である経営層のうち71%が、メインフレーム・ベースのアプリケーションは自社のビジネス戦略の中核である、と述べています。回答者の5人のうち4人は、競争に打ち勝つには、メインフレーム・ベースのアプリケーションのモダナイゼーションや、よりオープンなアプローチを採用することが必要である、と回答しています。同調査によると、経営層は、メインフレームとクラウドを組み合わせ、総合的なデジタル・トランスフォーメーション戦略を推進するために、メインフレーム・ベースのアプリケーションのモダナイズと、ハイブリッドクラウド環境を通じた新しいアプリケーションとの接続が重要である、と考えていることも明らかになりました。 メインフレームとクラウドは、企業全体に最先端の機敏性とパフォーマンスを提供する上で、シームレスに連携しています。そして、これらが一体となり、運用の安全性を確保し、レイテンシーを短縮し、レガシーなプロセスをより俊敏なビジネスに向けて最適化します。
最近のIBM Institute for Business Valueの調査「ハイブリッドクラウド・プラットフォームの利点」によると、完全にハイブリッドなマルチクラウド・プラットフォーム・テクノロジーと大規模な運用モデルを採用することから得られる価値は、単一プラットフォームの単一クラウド・ベンダー・アプローチで得られる価値の2.5倍になります。さらに、IBM Zをハイブリッドクラウド環境に統合することで、パブリッククラウドのみでのアプローチの価値を最大で5倍引き上げることができます(*1)。Hurwitz and Associates社のホワイトペーパー[2]によると、この価値は、ビジネスの加速、開発者の生産性、インフラストラクチャーの費用効率、法規制遵守とセキュリティー、そしてデプロイの柔軟性によって実現します(*2)。
今日、多くのIBM Zを利用するお客様のアプリケーションとデータは、最新のインフラストラクチャー上で稼働しています。しかし、ハイブリッドクラウドのメリットの全てを活用するためには、企業はアプリケーションとデータのモダナイズを継続する必要があります。お客様は、IBM Z and Cloud Modernization Centerを利用することで、現在のIT資産を維持するための知見を得ることができると同時に、IBM Z上で稼働する主要なアプリケーションとデータをハイブリッドクラウド環境にしていくための戦略を策定し、実行することに集中できます。IBMとIBMの主要なエコシステム・パートナーが数十年に渡り蓄積した経験を活かし、お客様のITやビジネス目標の詳細なアセスメントや、IBM Cloudやサード・パーティーのハイパースケーラーなどのクラウド環境に既存のアプリケーションとデータを拡張するためのモダナイゼーション、そして新しいクラウドネイティブ・アプリケーションの開発と、IBM Z上にある既存のアプリケーションやデータとの統合を行います。
PUND-ITのチャールズ・キング氏は次のように述べています。「IBM Zの高い信頼性とセキュリティーは、メインフレームの利用期間の長さと顧客のビジネス価値の向上に大きく貢献しています。しかし、もう一つの重要な機能である適応性も、同様に重要です。IBMは20年以上に渡り、Zメインフレーム上の既存および新規のアプリケーションが、Linuxやオープン・システム、ハイブリッドクラウドなどの必須要件に対応することを保証してきました。新しいIBM Z and Cloud Modernization Centerにより、IBMとそのパートナーは、ハイブリッドクラウド環境におけるメインフレーム・ベースのアプリケーション、データ、プロセスのモダナイズとトランスフォーメーションを成功させ、IBM Zへの投資を最大化するために必要なツール、リソース、研修をお客様に提供します」
IBM Z Cloud and Modernization Centerの一環として、お客様に、包括的なリソースやガイダンスを紹介しています。ビジネスの専門家、IT担当の役員、そして開発者にも同じく、包括的なアクセスとガイダンスを提供します。センターの主な役割は以下のとおりです。
- 領域別のIBMの専門知識と技術:領域別の知識や技術には、IBMのアセット、専門知識、そしてIBM Consultingのメソドロジー、デモ、トライアル、ミニマム・バイアブル・プロダクト(MVP)、ワークショップやデジタル・トランスフォーメーションの取り組みを加速させることを目的としたその他のサービスを活用したお客様との共創が含まれます。また、モダナイゼーションを加速していくため、IBM Consulting ガレージ、レファレンス・アーキテクチャーやパターン、コード・スニップ、サンドボックス、モダナイゼーションのサンプル、その他の技術的ソリューションを提供します。
- 主要なグローバルサービスおよびテクノロジーパートナーから構成される戦略的エコシステム:
- サービス:インプレース・モダナイゼーションを含むサービスとコンピテンシーを提供するシステム・インテグレーター。現在のパートナーにはCapgeminiとデロイト・コンサルティングLLPが含まれ、今後数ヶ月のうちにさらに多くのパートナーを発表する予定です。
- テクノロジーパートナー:ソフトウェアベンダーやマネージドサービスパートナーなどの、次の会社が含まれます。Episode Six、Fiorano Software、富士通株式会社(ソフトウェアプロダクト事業本部)、 HEXANIKA、Illumio、Luxoft, a DXC Technology Company、MuleSoft、Pennant Technologies、Software AG、Suntec Business Solutions、Zafin。
- その他のリソース:設計者や開発者がアプリケーションのモダナイゼーション手法を学べるラーニングハブ、お客様のユースケース、アナリスト・ペーパー、および教育と能力強化を目的としたその他の資料を含むリファレンス・センター。
IBM Zエコシステム担当VPのメレディス・ストーウェルは、次のように述べています。「これまで、IBM Zを活用いただいているグローバル企業は、情報化やモダナイゼーションに向けた手順をワンストップで提供できる窓口の選択肢が限られていました。市場のベンダーによる混乱を招く説明や、移行がうまくいかなかったという話もあり、ITリーダーが頼れるリソースを見つけるのは難しいことです。現実には、ハイブリッドなIT環境への移行は必須で、IBM Zとクラウドは共に存在することになります。リフト&シフトの移行は、モダナイゼーションに向けた魅力的な選択肢のように見えるかもしれませんが、多くの場合一方通行になり、単一のパブリッククラウドにロックインし、コスト、ガバナンス、セキュリティーに影響を及ぼす可能性があります。IBMは、IBM Z環境、クラウド・エコシステム、そして私たちを信頼してくださっている業界の企業など、お客様がハイブリッドクラウドを採用するために必要なすべての要素を一箇所にまとめました」
世界トップの金融機関から銀行、小売業者、航空会社、そしてその他の業界まで、Fortune 100企業のうちの67社が現在IBM Zを活用しています。これらの企業の多くは、ハイブリッドクラウド戦略に不可欠な要素として、IBM Zを使って最新の技術を導入しています。詳細は ibm.biz/zandcloud をご覧ください。
当報道資料は、2021年12月8日(現地時間)にIBM Corporationが公開したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URL (英語) を参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2021-12-08-IBM-Launches-New-IBM-Z-and-Cloud-Modernization-Center-for-Acceleration-of-Hybrid-Cloud
<商標>
IBM、IBM ロゴ、ibm.com、IBM Cloud、IBM Zは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml (US)をご覧ください。
[1] IBM IT Economicsビジネス価値モデルは、調査対象のビジネス効率の4つの分野(ビジネスの加速、開発者の生産性、インフラストラクチャーの効率性、および法規制とセキュリティー)に基づいており、100億ドルの年間収益と10億ドルのIT予算、64,000 MIPSのIBM Z環境と分散データベース・ソフトウェア、コアごとのライセンス、1,024個のx86コアの処理能力という金融サービスのお客様プロファイルに対して、パブリッククラウドのみのアプローチと比較したIBMハイブリッドクラウドとIBM Z環境でのビジネス機会の増加およびITコストの削減が可能と推測されています。床面積とエネルギー消費の節約は、500台のx86サーバーを11台のLinuxONE III LT2サーバーに交換した場合を基にしています。パブリッククラウドとIBMハイブリッドクラウドのビジネス価値データは、IBM Institute of Business Value(https://www.ibm.com/downloads/cas/QMRQEROB)によるIBM社内での業界間アセスメントに基づいています。IBM Zハイブリッドクラウドの統合能力および推定ビジネス価値は、IBM Zのお客様の環境に対するIBM IT Economicsのアセスメントのデータを基盤としています。ビジネス価値は企業のサイズ、インフラストラクチャー、およびワークロードのタイプにより異なります。ビジネス価値モデルの詳細については、IBM IT Economicsチーム(IT.Economics@us.ibm.com)までお問い合わせください。
[2] Hurwitz and Associates、「Outperforming Businesses: Realize 2.5-x value with a hybrid cloud platform approach(英語)」、2020年6月(IBMが調査を依頼)
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