B-EN-G、第一稀元素化学工業のグローバルDX成功事例を公開
~全5拠点の経営基盤構築プロジェクト「D-Value」~
ビジネスエンジニアリング株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:羽田 雅一、以下「B-EN-G」)は、ジルコニウム化合物の世界トップメーカーである第一稀元素化学工業株式会社(大阪市中央区、代表取締役社長執行役員:國部 洋、以下「第一稀元素化学工業」)によるSAP S/4HANA® Cloud(以下、S/4HANA)の導入プロジェクト事例を公開しました。
本プロジェクトは2019年に開始され、本年グローバル5拠点への段階的なシステム展開を完遂しました。このたび、プロジェクト完遂後の安定稼働を確認し、全体プロジェクトに対する評価を第一稀元素化学工業からいただいたことを受け、事例としてご紹介しています。
【事例URL】https://www.b-en-g.co.jp/jp/solution/case-studies/case58-DKK.html
【第一稀元素化学工業 ホームページURL】https://www.dkkk.co.jp/
プロジェクト概要
本プロジェクトは、第一稀元素化学工業がグループ全体の経営基盤の可視化とSCMの高度化を目標に、グローバルに展開する拠点の業務プロセスとシステムを統合・標準化するものです。各拠点の業務特性(製造業務の有無)に応じて、S/4HANAのパブリック版とプライベート版を適材適所で採用しました。
第1フェーズでは、海外販社3拠点(中国、米国、タイ)へのパブリック版導入が成功し、2020年にB-EN-Gが『SAP AWARD OF EXCELLENCE 2020』優秀賞「プロジェクト・アワード」を受賞しました。※1
その後、第2フェーズとして製造拠点(ベトナム、日本本社)へのプライベート版導入を推進。2025年4月に全プロジェクトが完了し、グローバル5拠点のグループ経営基盤を確立しました。
また、第一稀元素化学工業は、このプロジェクト全体の成果が「ビジネス変革をなしとげた事例」としてSAPジャパン株式会社に高く評価され、2025年5月に『SAP Japan Customer Award 2024』 Mid-Market Catalyst部門を受賞しました。※2
※1.https://www.b-en-g.co.jp/jp/solution/sap/sap_award_2020.html
※2.https://news.sap.com/japan/2025/05/0522_sap-japan-customer-award-2024/
プロジェクト前の課題
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海外拠点は各々が現地システムを使用しており、本社が各拠点の経営状況をリアルタイムで把握することが困難であったため、グループ全体の状況を可視化できる経営基盤の構築が必要だった。
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本社の基幹システムは実績データの収集に留まり、販売計画、生産計画、実際原価計算は個別のシステムで管理・分断されていたため、販売・生産・調達が連動したSCMの高度化が求められていた。
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自動車業界のEV化などの大きな変革に対応するため、グローバル全拠点の業務プロセスとシステムを統合・標準化したDX基盤を整備する必要性が高まった。
プロジェクトの成果
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グループ全体の経営状況の可視化: 業務プロセス、システム、コード体系を全拠点で統一し、モノとカネの流れを可視化。事業の実績と将来計画がリアルタイムに把握できるようになり、経営判断の迅速化とデータドリブン経営を実現。
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SCMの高度化: 販売計画と生産計画をシステム上で連動させることで、納期回答の自動提案による省力化と、グループ全体の生産・販売・在庫実績のリアルタイム管理を実現した。
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システム構成のシンプル化: 実際原価計算をS/4HANA内に統合し、システム構成を簡素化。その結果、財管一致による高度なデータ分析が可能になった。
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業務効率の向上: グループ間の受発注データを自動連携することで、手入力作業の省力化と作業ミスのリスクを低減した。
プロジェクトのポイント
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Fit to Standardアプローチでカスタマイズを極力排除し、短期かつ省コストの導入を推進。
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S/4HANAのパブリック版で新機能を体感後、プライベート版で製造業務を包含した統合システムを構築。
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「共に挑戦してくれるパートナー企業」との密な連携により計画通りの導入と安定稼働を達成。
お客様のコメント
B-EN-Gは未知のソリューションに対するチャレンジ意識が非常に高く、一緒に新しい未来を作っていけると感じました。期待通り、導入方式も機能もユーザーインターフェースも何もかもが新しいパブリック版のプロジェクトを、 非常に円滑に進めてくださいました。
また常に、『どうすれば実現できるか』という視点で当社の課題に寄り添いながらプロジェクトを推進してくださり、『ERP導入は、誰と進めるかが成功の鍵である』と強く感じました。
B-EN-GのSAPビジネス
1991年に日本初のSAPパートナーとなり、1993年に国内第一号SAPユーザーへの導入を実現して以来、製造業を中心に300社近くの導入実績を積み重ねています。ERPを中核とした包括的な周辺ソリューションの組み合わせによる総合力が強みと考えています。確実なプロジェクトの遂行とともに、AIをはじめとしたSAP製品の最新技術への積極的な取り組みを通じて、お客様の課題解決に邁進しております。
ビジネスエンジニアリング株式会社(B-EN-G)について
ビジネスエンジニアリングは、1990年代初頭に日本で初めてSAP ERPの導入を手掛けて以来、製造業を中心としたお客様のデジタル変革をITで支援しています。IT企画からシステムの構築、導入、運用にわたるコンサルティングおよび支援サービス、ならびに自社開発のパッケージソフトウェア「mcframe」の販売、導入で豊富な実績を有しています。また、基幹業務システム(ERP)やサプライチェーン(SCM)、IoT等で蓄積されたデータを活用して、システムの高度化やカイゼン活動をお手伝いしています。中国(上海)、タイ(バンコク)、シンガポール、インドネシア(ジャカルタ)、米国(シカゴ)の5ヶ所に海外子会社を有し、海外進出企業に対しても、日本と現地でよりそいながら製品やサービスを提供し、お客様の経営課題を解決しています。
ビジネスエンジニアリング株式会社の詳細は https://www.b-en-g.co.jp/ をご覧ください。
【当サービスに関してのお問い合わせ窓口】
ビジネスエンジニアリング株式会社 ソリューション事業本部 営業本部
電話:03-3510-1622 / E-mail:solution-info@b-en-g.co.jp
【当報道に関してのお問い合わせ窓口】
ビジネスエンジニアリング株式会社 経営統括本部 広報グループ
電話:03-3510-1619 / E-mail:kouhou@b-en-g.co.jp
*本ニュースリリースに記載されている社名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。

ビジネスエンジニアリング株式会社
ビジネスエンジニアリングは、製造業を中心としたお客様のデジタル変革をITで支援しています。IT企画からシステムの構築、導入、運用にわたるコンサルティングおよび支援サービス、ならびに自社開発のパッケージソフトウェア「mcframe」の販売、導入で豊富な実績を有しています。また、基幹業務システム(ERP)やサプライチェーン(SCM)、IoT等で蓄積されたデータを活用して、システムの高度化やカイゼン活動をお手伝いしています。中国(上海)、タイ(バンコク)、シンガポール、インドネシア(ジャカルタ)、アメリカ(シカゴ)の5ヶ所に海外子会社を有し、海外進出企業に対しても、日本と現地でよりそいながら製品やサービスを提供し、お客様の経営課題を解決しています。
ビジネスエンジニアリング株式会社の詳細は https://www.b-en-g.co.jp/ をご覧ください。
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