オリンパス、内視鏡用先端アタッチメント「ENDOCUFF VISION」を発売
大腸内視鏡検査における視野の確保、手技の安定性をサポート
オリンパス株式会社(以下、オリンパス)は、大腸内視鏡検査時に使用する処置具「ENDOCUFF VISION(エンドカフビジョン)」を2025年5月9日から国内で発売します。
「ENDOCUFF VISION」は、内視鏡の先端部に装着して使用するもので、大腸粘膜のひだを広げることで内視鏡観察時の視野を確保するための処置具です。安定した大腸内視鏡検査をサポートし、より効率的で質の高い手技に貢献します。なお本製品は、5月9日~11日まで札幌市教育文化会館ほかで開催される「第109回日本消化器内視鏡学会総会」に出展されます。
発売の概要

販売名 |
発売日 |
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内視鏡用シングルユース先端アタッチメントENDOCUFF VISION |
2025年5月9日 |
製造販売元はオリンパスメディカルシステムズ株式会社です。
主な特長
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粘膜内のひだを平らにして視野の確保をサポートすることで、より質の高い検査に貢献
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内視鏡の位置が安定することで、操作性の向上や手技時間の短縮に寄与

発売の背景
大腸がんは、国内がん死亡数第 2 位・罹患数第 1 位と、近年増加傾向にあります。大腸内視鏡で早期がんや腫瘍性ポリープ※1 を切除することで、大腸がんによる死亡を大幅(53-68%)に減らせることが報告されています。※2 そのため、医師は大腸内視鏡検査において病変を見落とさずに検出し、適切に治療する必要があります。大腸粘膜には多数のひだが連続的に存在しているため、大腸内視鏡検査時はひだを広げて裏までしっかりと観察することが重要ですが、それには医師の高度な技術が求められます。
今回発売する「ENDOCUFF VISION」は、元々2020年にオリンパスが買収契約を締結した英国医療機器メーカーArc Medical Design社により開発された製品です。円周上にフレキシブルアームを備えた独自のデザインにより、フレキシブルアームが大腸のひだを押さえて平らにすることで、大腸内視鏡検査時において従来は観察の難易度が高かった箇所の視認性向上に貢献するように設計されています。本製品の導入により、安定した大腸内視鏡検査をサポートし、より効率的で質の高い手技に貢献します。
※1 早期がんや前がん病変であり、切除する必要のあるポリープ
※2 参考文献:Zauber et al. N Engl J Med 2012, Nishihara et al. N Engl J Med 2014
主な特長の詳細
1. 大腸のひだを押さえ視野の確保をサポートすることで、より質の高い検査に貢献
「ENDOCUFF VISION」は1列8本のフレキシブルアームを搭載。内視鏡を挿入する際はフレキシブルアームが閉じた状態になるため、スムーズな操作が可能です。内視鏡を引き抜く際にフレキシブルアームが広がり、大腸のひだを平らにするため、これまで見えづらかったひだの裏などの可視化に貢献します。

2. 内視鏡の位置が安定することで、操作性の向上や手技時間の短縮に寄与
フレキシブルアームが広がり内視鏡の先端が大腸の管腔内で固定されることで、内視鏡のポジションが安定し、より安全な手技をサポートします。観察、治療中に内視鏡が意図せず引き抜かれてしまうリスクを抑制します。

本リリースに掲載されている社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。
オリンパスについて
オリンパスは「私たちの存在意義」として掲げる、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現を目指しています。世界をリードするメドテックカンパニーとして、私たちは医療従事者の方々と共に、病変の早期発⾒、診断、そして低侵襲治療に役立つ革新的なソリューション・サービスの提供を通じて対象疾患における医療⽔準の向上に貢献してまいります。創業から100余年、オリンパスはこれからも世界中のお客様に最適な価値をもたらす製品を提供することで、社会への貢献を目指します。詳しくはオリンパスの公式サイト(www.olympus.co.jp)ならびにX(@Olympus_Corp_JP)をご覧ください。

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