衣替えで気付く「背中・お尻のブツブツ」8割が放置経験|皮膚科医が解説する3つの原因と受診すべき5つのサイン

〜見えない部位のニキビ・毛孔性苔癬、セルフケアの限界と専門治療のメリット〜

医療法人社団鉄結会

【結論】本調査のポイント 

結論から言うと、背中ニキビが治らない原因は「皮脂分泌の多さ」「衣類による蒸れ」「洗い残し」の3つが主因です。お尻のブツブツは毛孔性苔癬(角質異常)とニキビ(毛穴の炎症)で原因が異なり、治療法も変わります。セルフケアで3ヶ月以上改善しない場合は皮膚科受診をお勧めします。 

・背中・お尻のブツブツに悩んだ経験がある人は全体の76.3% 

・そのうち83.7%が市販薬のみで対処し、皮膚科を受診していない 

・6ヶ月以上症状が続いている人が42.0%と長期化傾向

 用語解説 

■ 毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)とは 

毛孔性苔癬とは、毛穴に古い角質が詰まり、ザラザラとした小さな丘疹が多発する皮膚疾患である。二の腕、太もも、お尻などに好発し、ニキビと異なり炎症を伴わないことが多い。遺伝的要因が強く、思春期に目立ち始め、30代以降に軽快する傾向がある。 

■ 体幹ニキビ(背中ニキビ・お尻ニキビ)とは 

体幹ニキビとは、顔以外の背中・胸・お尻などに発生するニキビ(尋常性ざ瘡)のことである。顔のニキビと同様にアクネ菌が原因となるが、マラセチア毛包炎(真菌性)との鑑別が重要であり、治療法が異なる。

■ マラセチア毛包炎とは 

マラセチア毛包炎とは、皮膚常在真菌であるマラセチアが毛包内で異常増殖して起こる炎症性疾患である。背中や胸に均一な大きさの赤い丘疹が多発し、ニキビと見た目が似ているが、抗真菌薬での治療が必要である。

背中・お尻のブツブツ|毛孔性苔癬とニキビの違い

比較項目

毛孔性苔癬

ニキビ(尋常性ざ瘡)

マラセチア毛包炎

見た目

ザラザラした小さな丘疹

赤く腫れた炎症性丘疹

均一な大きさの赤い丘疹

痛み・かゆみ

ほぼなし

痛みを伴うことが多い

かゆみを伴うことが多い

原因

角質の詰まり(遺伝的要因)

アクネ菌の増殖

マラセチア真菌の増殖

好発年齢

思春期〜20代

思春期〜30代

20〜40代

セルフケア効果

保湿・角質ケアで軽減可能

市販薬で改善する場合あり

抗菌薬では改善しない

皮膚科での治療

外用薬・ケミカルピーリング

抗菌外用薬・内服薬

抗真菌薬

※一般的な目安であり、個人差があります。正確な診断には皮膚科医による診察が必要です。

皮膚科・形成外科を専門とするアイシークリニック(医療法人社団鉄結会、新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、衣替えのシーズンを前に、背中やお尻など「見えない部位」のブツブツ(ニキビ・毛孔性苔癬等)に関する意識調査を実施しました。薄着になる季節に向けて、多くの方が悩みを抱えながらも適切な対処ができていない実態が明らかになりました。

 調査背景 

毎年衣替えの時期になると、背中やお尻のブツブツに関する相談が増加します。これらの症状は見えない部位であるため放置されやすく、長期化して色素沈着や瘢痕を残すケースも少なくありません。当院では、見えない部位の皮膚トラブルに対する正しい知識と適切な対処法の啓発を目的として本調査を実施しました。

 調査概要 

調査対象:背中・お尻などの見えない部位に肌トラブルの経験がある全国の20〜50代の男女

調査期間:2026年5月11日〜5月20日

調査方法:インターネット調査

調査対象人数:300名

 調査結果 

【調査結果】7割以上が背中・お尻のブツブツを経験 

設問:背中やお尻などの見えない部位にブツブツ(ニキビ・ザラつきなど)ができた経験はありますか?

76.3%が背中・お尻のブツブツを経験しており、そのうち約半数が現在も悩みを抱えていることがわかりました。見えない部位であっても、多くの人が気にしている実態が明らかになりました。

 【調査結果】8割以上が皮膚科を受診せず市販薬や放置で対応 

設問:背中・お尻のブツブツにどのように対処していますか?(複数選択可、最も近いものを1つ選択)

皮膚科を受診している人はわずか10.3%にとどまり、83.7%が市販品や放置で対応しています。見えない部位のため「まあいいか」と後回しにする傾向が顕著です。

 【調査結果】4割以上が6ヶ月以上の長期化 

設問:背中・お尻のブツブツはどのくらいの期間続いていますか(いましたか)?

42.0%が6ヶ月以上症状を抱えており、長期化する傾向が見られます。放置による色素沈着や瘢痕のリスクを考えると、早期の適切な対処が重要です。

 【調査結果】「衣替えで薄着になる時」が最多の52.7% 

設問:背中・お尻のブツブツが気になるのはどんな時ですか?

半数以上が「衣替えで薄着になる時」に最も気になると回答。春から夏にかけて悩みが顕在化するため、このタイミングでの対策が重要といえます。

 【調査結果】「たかがニキビ」の意識が受診の壁に 

設問:皮膚科を受診しない(しなかった)理由は何ですか?

59.7%が「受診するほどではない」「見えないから我慢」と考えており、病識の低さが課題です。しかし長期化した症状は色素沈着につながるため、早期受診が望まれます。

 調査まとめ 

今回の調査により、背中・お尻のブツブツに悩む人が7割以上いる一方、8割以上が皮膚科を受診せず放置または市販品のみで対処している実態が明らかになりました。4割以上が6ヶ月以上症状を抱えており、「見えない部位だから」という理由で放置することで長期化し、色素沈着や瘢痕を残すリスクが高まっています。衣替えのシーズンに悩みが顕在化するこの時期こそ、適切な対処について考える良い機会といえます。

 医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師 

皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、背中やお尻のブツブツは『ニキビ』『毛孔性苔癬』『マラセチア毛包炎』のいずれかであることがほとんどですが、見た目だけでの判断は難しく、誤った対処が症状を悪化させるケースが多々あります。

背中ニキビが治らない最大の原因は、原因菌の誤認です。背中に多発する赤いブツブツはニキビではなく、マラセチア毛包炎という真菌(カビ)が原因の場合が少なくありません。この場合、ニキビ用の抗菌薬は効果がなく、抗真菌薬が必要です。市販のニキビケア用品で改善しない場合は、この可能性を疑ってください。

お尻のブツブツについては、毛孔性苔癬とニキビの混同が多く見られます。毛孔性苔癬はザラザラした小さな丘疹が特徴で、炎症を伴わないことが多いです。一方、お尻ニキビは座位での圧迫や下着の蒸れで悪化しやすく、痛みを伴う炎症性丘疹として現れます。両者は治療法が異なるため、正確な診断が重要です。

セルフケアの限界について触れておくと、保湿や角質ケアで軽度の毛孔性苔癬は改善しますが、炎症を伴うニキビや真菌感染には効果がありません。3ヶ月以上改善しない場合は、皮膚科での診断をお勧めします。放置による色素沈着は治療に時間がかかるため、早期対処が結果的に負担を軽減します。

【エビデンス】日本皮膚科学会のざ瘡(ニキビ)治療ガイドラインでは、体幹のニキビに対しても外用抗菌薬や過酸化ベンゾイル製剤の使用が推奨されています。皮膚科医としての臨床経験では、背中・お尻のブツブツは適切な診断と治療により、多くの場合2〜3ヶ月で改善が見られます。

 皮膚科を受診すべき5つのサイン 

・市販薬を3ヶ月使用しても改善しない

・痛みや膿を伴う炎症がある

・範囲が広がっている・数が増えている

・色素沈着(茶色いシミ)が残り始めている

・かゆみが強く、掻き壊してしまう

 今日からできるセルフケアのポイント 

・入浴時は背中を最後に洗い、シャンプー・コンディショナーの洗い残しを防ぐ

・通気性の良い下着・寝具を選び、蒸れを軽減する

・ボディタオルでゴシゴシ洗わず、泡で優しく洗浄する

髙桑 康太(たかくわ こうた)医師

皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当

専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科

・ミラドライ認定医

臨床実績(2024年時点、累計)

・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上

・腋臭症治療:2,000件以上

・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上

略歴

・2009年 東京大学医学部医学科 卒業

・2009年 東京逓信病院 初期研修

・2012年 東京警察病院 皮膚科

・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科

・2019年 アイシークリニック 治療責任者

監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

 よくある質問(Q&A) 

Q1. 背中ニキビが市販薬で治らないのはなぜ?

A. 背中のブツブツはニキビではなく、マラセチア毛包炎(真菌感染)の可能性があります。

調査では市販品使用者の28.0%がニキビ用ケア用品を使用していますが、改善しないケースの多くは原因菌の誤認が原因です。マラセチア毛包炎には抗真菌薬が必要であり、ニキビ用の抗菌成分では効果がありません。3ヶ月以上改善しない場合は皮膚科での診断をお勧めします。

Q2. お尻のブツブツはニキビと毛孔性苔癬どちらが多い?

A. お尻には両方が発生しますが、見た目と症状で区別できます。

ザラザラした小さな丘疹が痛みなく多発している場合は毛孔性苔癬、赤く腫れて痛みを伴う場合はニキビの可能性が高いです。今回の調査では42.0%が6ヶ月以上症状を抱えており、自己判断での長期放置が目立ちます。症状が混在するケースもあるため、専門医による診断が確実です。

Q3. 見えない部位のニキビはセルフケアで治せる?

A. 軽度であれば改善可能ですが、3ヶ月以上続く場合は皮膚科受診が必要です。

今回の調査では41.3%が「何もしていない(放置)」と回答していますが、放置は色素沈着のリスクを高めます。保湿・角質ケア・生活習慣の改善で軽度の症状は改善しますが、炎症を伴う場合は処方薬が必要です。特に膿を持つ症状は早期治療が瘢痕予防につながります。

Q4. 背中・お尻のブツブツで皮膚科を受診するタイミングは?

A. 市販薬で3ヶ月以上改善しない、痛みや膿がある、範囲が広がっている場合は早めの受診を。

調査では59.7%が「受診するほどではない」「見えないから我慢」と考えていますが、26.3%が1年以上症状を抱えている実態があります。色素沈着が始まってからでは治療期間が長くなるため、上記のサインがあれば早めの受診をお勧めします。

Q5. 背中・お尻のブツブツは遺伝するの?

A. 毛孔性苔癬は遺伝的要因が強く、家族に同様の症状がある場合が多いです。

毛孔性苔癬は常染色体優性遺伝とされ、親子で症状が見られるケースが少なくありません。一方、ニキビは遺伝的素因に加え、ホルモンバランスや生活習慣が影響します。いずれも適切なケアで症状を軽減できるため、諦めずに対処することが大切です。

 放置のリスク 

・長期放置による色素沈着(炎症後色素沈着)は消えるまでに数ヶ月〜数年かかる

・膿を伴うニキビの放置は瘢痕(クレーター状の跡)を残すリスクがある

・マラセチア毛包炎を誤ったケアで対処すると、かえって悪化する可能性がある

 こんな方はご相談ください|受診の目安 

・市販薬を3ヶ月使用しても改善しない場合

・痛みや膿を伴う炎症がある場合

・症状の範囲が広がっている・数が増えている場合

・茶色い色素沈着が残り始めている場合

・かゆみが強く、掻き壊してしまう場合

 クリニック案内 

アイシークリニックの特徴 

・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院展開で通いやすい

・皮膚科・形成外科の両面から最適な治療法を提案

・ニキビ・毛孔性苔癬・マラセチア毛包炎の正確な診断と治療が可能

・背中・お尻など見えにくい部位も丁寧に診察

アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階

アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階

アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F

アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階

アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階

アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画

診療予約は以下より承っております。お気軽にご利用ください。

ご予約はこちら

東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック新宿院 皮膚科・形成外科

東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック渋谷院

東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック上野院

東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック池袋院

東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック東京院

埼玉の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック大宮院

すべての画像


会社概要

医療法人社団鉄結会

2フォロワー

RSS
URL
https://ic-clinic.com/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
電話番号
03-6276-3870
代表者名
高桑康太
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年09月