20歳~69歳の男女1000人に聞いた「ECサイトの梱包から配送に関する調査」
ゴミが増えない簡易梱包・環境考慮の梱包は約9割が必要・好印象と回答「希望する発送方法が無かったため別の店に変えたことがある」約3割!
生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっております。今回2021年3月26日(金)~2021年3月29日(月)の4日間、20歳~69歳の男女1000人を対象に「ECサイトの梱包から配送」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。
<調査背景>
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で、以前実店舗で購入していた生活用品やプレゼント等についても、ECで購入するようになった方も多いのではないでしょうか。また昨今、個人でのネットショップ運営のハードルが下がったこと、さらに、ネットショップとSNSとの連携が進み多くの人の目に触れるようになったことで、ECはより身近なサービスとなりました。
一方で、ECに不可欠な梱包や配送に対する様々な意見も散見されます。ショップ側も、梱包のコンパクト化やパッケージ型梱包資材の利用といった対応が増えています。そこで今回は、生活者のEC利用実態を明らかにしたうえで、梱包に対する意見や印象についてアンケート調査を実施しました。今後のEC運用を考えていくための一資料として是非ご活用ください。
【調査概要】
「ECサイトの梱包から配送に関する調査」主な質問と回答
◆「ゴミが増えないよう、簡易的な梱包資材が使用されている」梱包、「環境のため、環境に配慮した梱包資材が使用されている」梱包は必要か?印象はどうか?:9割が必要・好印象と回答!
ECサイトで購入する商品が 「通常商品」か「こわれもの商品」かと、「購入する商品の用途」を掛け合わせ4つのカテゴリーを作り、カテゴリーごとに求められる梱包・印象が良い梱包について調査したところ、どのカテゴリーについても約9割の票を集めたのは環境に考慮した梱包であった。
◆希望する発送方法が無かったため別の店に変えたことがあるか:約3割がある・たまにあると回答
ECサイトでの商品の購入について、希望する発送方法が無かったことにより別の店を利用するケースが約3割という結果となった。ポスト投函を選択できず不満に思ったケースも3割を超える方が経験している。配送に関して何らかの不満を持った方は少なくないようだ。
ECサイトでの商品購入頻度
もともと1か月に1回以上の頻度でECを利用していた方については、頻度が微増しています。一方で、コロナ流行前は半年に1回以下の頻度、もしくはECを利用していなかったという方で、現在は3か月に1回以上の頻度でECを使うようになった方が5.7%いました。
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で、EC利用者の裾野が広がったと言うべきかもしれません。
ECサイトでよく購入する商品ジャンルの用途
【通常商品】
書籍、文房具、ガーデニング・DIY関連、生活雑貨・インテリア、グルメ・ドリンク、美容・健康関連、キッズ・ベビー・マタニティ関連、衣服・鞄・靴、スポーツ・レジャー関連、車・バイク関連、ペット関連
【こわれもの商品】
アクセサリー関連、家電・コンピューター、CD・DVD、おもちゃ・趣味関連、楽器関連
※本レポートでは、ガラスや電子機器等繊細で壊れやすいものを「こわれもの商品」、それ以外を「通常商品」と定義する。
商品別 梱包への必要性・好感度
「通常商品」か「こわれもの商品」かと、前問でお聞きした「購入する商品の用途」を掛け合わせて4つのカテゴリーを作り、カテゴリーごとに求められる梱包・印象が良い梱包について調査しました。
特に、商品の用途が趣味用となるとその傾向が強まりました。趣味用の場合、商品に対する思い入れが強いため、傷つけないよう多少過剰包装になっても良いという考えなのかもしれません。この傾向は「ブランディングのため、おしゃれな梱包資材が使用されている」についても同様でした。
しかしどのカテゴリーについても、最も多くの票を集めたのは環境に考慮した梱包でした。
「ゴミが増えないよう、簡易的な梱包資材が使用されている」「環境のため、環境に配慮した梱包資材が使用されている」は、必要性・印象の両軸において共に約9割を獲得しています。
このことから、ゴミを増やしたくないという意識、環境に配慮したいという意識がうかがえます。今後、環境意識はさらに重要性が増していくとともに、環境に配慮した梱包をするショップ側の取り組みはより多くの人に印象の良いこととして受け取られるようになるかもしれません。
ECサイトで商品を購入した際の経験
ある・たまにあることとして3割を超えたのが、「希望する発送方法が無かったため別の店に変えたことがある」「ポスト投函(メール便等)が選べず不満だったことがある」「配送を急がなくても良い旨を伝えたかったことがある」でした。3割を超える方が配送に関して何らかの不満を持っているようです。希望配送方法が選択できなかったために購入を踏みとどまらせてしまうといった機会損失を起こさないよう配送方法は考慮すべきでしょう。
また、特筆すべきは「配送を急がなくても良い旨を伝えたかったことがある」が33.2%いることではないでしょうか。コロナ禍で配送量が増えた配達員への配慮か、「急がない配送」を望む方も少なくないようです。テレワークの浸透により自宅で荷物を受取りやすくなったことも影響しているのでしょうか。
通常配達を選択することも一つの方法ですが、急いでいる方が翌日配送・即日配達が選択できることと同様に、急がなくて良いと思う方がその旨を意思表示できる方法を検討しても良いかもしれません。
梱包をECサイト利用の判断基準とするか
結果、梱包資材を判断基準にはしない方が約6割強と多数派でした。これに対し、梱包資材の丈夫さや素材・形状をECサイトを利用する際の判断基準とする方の中で、最も多かったのが「片付けが楽かどうか」で17.3%でした。梱包のおしゃれさを判断基準とする方が2.2%と少数であった以外は、ほぼ10%台で僅差となりました。
現段階では、梱包がEC利用の判断基準となることは多くはありませんが、今後ECサイトが増えていく中で判断基準の一つとして重要になっていく可能性はありそうです。
また、判断基準とした理由を自由記述にてお聞きしました。
定期的にECサイトで注文する方は、片付けの頻度も多いのでそれが手間に感じるようです。中には梱包資材を捨てずに二次利用するという声もありました。
【自由回答の一部抜粋】
・ゴミ出しまでゴミを溜めておくのが嫌だから(1:梱包資材や緩衝材のゴミが増えないかどうか/3:梱包資材の片付けが楽かどうか 選択)(30代、女性)
・環境問題的にも大きい梱包よりもコンパクトの方がいいから(2:梱包資材が環境に配慮されているかどうか 選択)(20代、女性)
・梱包資材は資源ごみになることが多い。資源ごみの回収日は通常の燃やすごみなどに比べ頻度が少ないので自宅にたまりがちになるから。(3:梱包資材の片付けが楽かどうか / 4:梱包資材が丈夫かどうか 選択)(50代、男性)
・ECサイトをよく利用するので梱包材が溜まってしまうのでなるべく捨てやすいとありがたい。大きくても小さく千切れるとか切れ目が入っているとか。(3:梱包資材の片付けが楽かどうか / 4:梱包資材が丈夫かどうか 選択)(40代、男性)
・箱等が再利用可能か。(1:梱包資材や緩衝材のゴミが増えないかどうか / 3:梱包資材の片付けが楽かどうか 選択)(40代、男性)
・昨今プラスチック問題で話題になっているので、できれば環境にやさしい資材を使用してほしい。(2:梱包資材が環境に配慮されているかどうか 選択)(60代、男性)
■この調査のその他の質問
・普段ECサイトでよく購入する商品のジャンルはどれか(複数回答)
・新型コロナウイルス感染症の流行前(2019年12月まで)に、ECサイトでの商品の購入について意識していたことはどれか(複数回答)
・新型コロナウイルス感染症の流行後(2020年1月~現在まで)に、ECサイトでの商品の購入について意識していることはどれか(複数回答)
■この調査で使用した調査サービスはコチラ
ネットリサーチ:https://neo-m.jp/research-service/netresearch/
■引用・転載時のクレジット表記のお願い
※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なうネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
■「ネオマーケティング」
URL :https://neo-m.jp/
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で、以前実店舗で購入していた生活用品やプレゼント等についても、ECで購入するようになった方も多いのではないでしょうか。また昨今、個人でのネットショップ運営のハードルが下がったこと、さらに、ネットショップとSNSとの連携が進み多くの人の目に触れるようになったことで、ECはより身近なサービスとなりました。
一方で、ECに不可欠な梱包や配送に対する様々な意見も散見されます。ショップ側も、梱包のコンパクト化やパッケージ型梱包資材の利用といった対応が増えています。そこで今回は、生活者のEC利用実態を明らかにしたうえで、梱包に対する意見や印象についてアンケート調査を実施しました。今後のEC運用を考えていくための一資料として是非ご活用ください。
【調査概要】
- 調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
- 調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、20歳~69歳の男女で3か月に1回以上ECサイトで買い物をする方を対象に実施
- 有効回答数:1000名
- 調査実施日:2021年3月26日(金)~2021年3月29日(月)
「ECサイトの梱包から配送に関する調査」主な質問と回答
◆「ゴミが増えないよう、簡易的な梱包資材が使用されている」梱包、「環境のため、環境に配慮した梱包資材が使用されている」梱包は必要か?印象はどうか?:9割が必要・好印象と回答!
ECサイトで購入する商品が 「通常商品」か「こわれもの商品」かと、「購入する商品の用途」を掛け合わせ4つのカテゴリーを作り、カテゴリーごとに求められる梱包・印象が良い梱包について調査したところ、どのカテゴリーについても約9割の票を集めたのは環境に考慮した梱包であった。
◆希望する発送方法が無かったため別の店に変えたことがあるか:約3割がある・たまにあると回答
ECサイトでの商品の購入について、希望する発送方法が無かったことにより別の店を利用するケースが約3割という結果となった。ポスト投函を選択できず不満に思ったケースも3割を超える方が経験している。配送に関して何らかの不満を持った方は少なくないようだ。
ECサイトでの商品購入頻度
普段ECを3か月に1回以上利用する方に対し、コロナ流行以前の利用頻度をお聞きしました。
もともと1か月に1回以上の頻度でECを利用していた方については、頻度が微増しています。一方で、コロナ流行前は半年に1回以下の頻度、もしくはECを利用していなかったという方で、現在は3か月に1回以上の頻度でECを使うようになった方が5.7%いました。
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で、EC利用者の裾野が広がったと言うべきかもしれません。
ECサイトでよく購入する商品ジャンルの用途
普段ECを3か月に1回以上利用する方に対し、ECサイトでよく購入する商品について、その用途をお聞きしました。グラフは、商品を梱包の手厚さが求められる度合いで分類し、回答者の割合が多かった上位各2ジャンルを一部抜粋したものです。以下は、分類した商品の内訳です。
【通常商品】
書籍、文房具、ガーデニング・DIY関連、生活雑貨・インテリア、グルメ・ドリンク、美容・健康関連、キッズ・ベビー・マタニティ関連、衣服・鞄・靴、スポーツ・レジャー関連、車・バイク関連、ペット関連
【こわれもの商品】
アクセサリー関連、家電・コンピューター、CD・DVD、おもちゃ・趣味関連、楽器関連
※本レポートでは、ガラスや電子機器等繊細で壊れやすいものを「こわれもの商品」、それ以外を「通常商品」と定義する。
商品別 梱包への必要性・好感度
「通常商品」か「こわれもの商品」かと、前問でお聞きした「購入する商品の用途」を掛け合わせて4つのカテゴリーを作り、カテゴリーごとに求められる梱包・印象が良い梱包について調査しました。
調査の結果、「商品を傷めないよう、多くの緩衝材が使用されている」「商品を傷めないよう、商品よりもかなり大きな梱包資材が使用されている」という過剰包装につながることに対し、ほぼすべてのカテゴリーにおいて約5割以上が必要・好印象となり、ポジティブにとらえている方がやや多いようです。
特に、商品の用途が趣味用となるとその傾向が強まりました。趣味用の場合、商品に対する思い入れが強いため、傷つけないよう多少過剰包装になっても良いという考えなのかもしれません。この傾向は「ブランディングのため、おしゃれな梱包資材が使用されている」についても同様でした。
しかしどのカテゴリーについても、最も多くの票を集めたのは環境に考慮した梱包でした。
「ゴミが増えないよう、簡易的な梱包資材が使用されている」「環境のため、環境に配慮した梱包資材が使用されている」は、必要性・印象の両軸において共に約9割を獲得しています。
このことから、ゴミを増やしたくないという意識、環境に配慮したいという意識がうかがえます。今後、環境意識はさらに重要性が増していくとともに、環境に配慮した梱包をするショップ側の取り組みはより多くの人に印象の良いこととして受け取られるようになるかもしれません。
ECサイトで商品を購入した際の経験
普段ECを3か月に1回以上利用する方に対し、ECサイトでの商品の購入について経験したことがあるものをお聞きしました。
ある・たまにあることとして3割を超えたのが、「希望する発送方法が無かったため別の店に変えたことがある」「ポスト投函(メール便等)が選べず不満だったことがある」「配送を急がなくても良い旨を伝えたかったことがある」でした。3割を超える方が配送に関して何らかの不満を持っているようです。希望配送方法が選択できなかったために購入を踏みとどまらせてしまうといった機会損失を起こさないよう配送方法は考慮すべきでしょう。
また、特筆すべきは「配送を急がなくても良い旨を伝えたかったことがある」が33.2%いることではないでしょうか。コロナ禍で配送量が増えた配達員への配慮か、「急がない配送」を望む方も少なくないようです。テレワークの浸透により自宅で荷物を受取りやすくなったことも影響しているのでしょうか。
通常配達を選択することも一つの方法ですが、急いでいる方が翌日配送・即日配達が選択できることと同様に、急がなくて良いと思う方がその旨を意思表示できる方法を検討しても良いかもしれません。
梱包をECサイト利用の判断基準とするか
普段ECを3か月に1回以上利用する方に対し、梱包資材の状態がECサイトを利用する際の判断基準となるかについてお聞きしました。
結果、梱包資材を判断基準にはしない方が約6割強と多数派でした。これに対し、梱包資材の丈夫さや素材・形状をECサイトを利用する際の判断基準とする方の中で、最も多かったのが「片付けが楽かどうか」で17.3%でした。梱包のおしゃれさを判断基準とする方が2.2%と少数であった以外は、ほぼ10%台で僅差となりました。
現段階では、梱包がEC利用の判断基準となることは多くはありませんが、今後ECサイトが増えていく中で判断基準の一つとして重要になっていく可能性はありそうです。
また、判断基準とした理由を自由記述にてお聞きしました。
定期的にECサイトで注文する方は、片付けの頻度も多いのでそれが手間に感じるようです。中には梱包資材を捨てずに二次利用するという声もありました。
【自由回答の一部抜粋】
・ゴミ出しまでゴミを溜めておくのが嫌だから(1:梱包資材や緩衝材のゴミが増えないかどうか/3:梱包資材の片付けが楽かどうか 選択)(30代、女性)
・環境問題的にも大きい梱包よりもコンパクトの方がいいから(2:梱包資材が環境に配慮されているかどうか 選択)(20代、女性)
・梱包資材は資源ごみになることが多い。資源ごみの回収日は通常の燃やすごみなどに比べ頻度が少ないので自宅にたまりがちになるから。(3:梱包資材の片付けが楽かどうか / 4:梱包資材が丈夫かどうか 選択)(50代、男性)
・ECサイトをよく利用するので梱包材が溜まってしまうのでなるべく捨てやすいとありがたい。大きくても小さく千切れるとか切れ目が入っているとか。(3:梱包資材の片付けが楽かどうか / 4:梱包資材が丈夫かどうか 選択)(40代、男性)
・箱等が再利用可能か。(1:梱包資材や緩衝材のゴミが増えないかどうか / 3:梱包資材の片付けが楽かどうか 選択)(40代、男性)
・昨今プラスチック問題で話題になっているので、できれば環境にやさしい資材を使用してほしい。(2:梱包資材が環境に配慮されているかどうか 選択)(60代、男性)
■この調査のその他の質問
・普段ECサイトでよく購入する商品のジャンルはどれか(複数回答)
・新型コロナウイルス感染症の流行前(2019年12月まで)に、ECサイトでの商品の購入について意識していたことはどれか(複数回答)
・新型コロナウイルス感染症の流行後(2020年1月~現在まで)に、ECサイトでの商品の購入について意識していることはどれか(複数回答)
■この調査で使用した調査サービスはコチラ
ネットリサーチ:https://neo-m.jp/research-service/netresearch/
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<例>「生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なうネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
■「ネオマーケティング」
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