Player One冷却CMOSカメラ「Artemis-C Pro」「Artemis-M Pro」、電動フィルターホイール発売
発売概要
ブランド:Player One
商品名、価格
・冷却CMOSカメラ
「Artemis-C Pro」
市場予想価格:税込15万円前後
「Artemis-M Pro」
市場予想価格:税込20万円前後
・アクセサリー
「Phoenix M54電動フィルターホイール 7×M48」
市場予想価格:税込6万5千円前後
※市場予想価格は、あくまで当社が予想する価格であり実際の販売価格とは異なります。
希望小売価格:すべてオープン価格
発売日:2023年8月8日(火)
Player One日本公式サイト
https://www.sightron.co.jp/playerone.html
Artemis-C Pro
■製品特長
SONY製IMX294センサー搭載
IMX294はSONY製の1170万画素フォーサーズフォーマットセンサーです。裏面照射型の受光素子により、最大約76%の高い量子変換効率と低読み出しノイズを実現しています。このセンサーはクワッドベイヤー方式で、1ピクセルあたり4.63μmです。
コストパフォーマンスに優れたミドルレンジモデル
フォーサーズセンサーの受光面積は1型センサーとAPS-Cセンサーの中間に位置します。焦点距離は35mm換算で約2倍となり、焦点距離の短い鏡筒でもシステム全体のコストを抑えつつ対象を大きく撮影できるため、DSO撮影入門に適しています。
*Artemis-C Pro、Artemis-M Pro共通の特長
デュアルTEC冷却システム
2つのTEC(冷却素子)を用いてセンサーを冷却するデュアルTEC冷却システムを搭載しています。センサーチャンバーの構造の最適化、テフロンスペーサーによる伝導熱(ヒートバック)の軽減、大型ヒートシンクによる効率的な排熱により、最大で外気温-40℃の強力な冷却が可能です。また、冷却による結露を防ぐための結露防止ヒーターを内蔵しています。
先進的なUSB Type-Cを採用
カメラとパソコンの接続にはUSB-AやUSB-Bより先進的な規格であるUSB3.0 Type-Cを使用します。USB Type-Cにはコネクターの裏表の区別がなく、迅速で確実な接続が可能です。オートガイダーなどのアクセサリー用のポートも採用しており、接続にはUSB2.0 Type-Cを使用します。
合理的な筐体設計
直線と曲線を織り交ぜたデザインのボディは、見た目の美しさだけではなく、カメラを取り扱う上でも使いやすい工夫に溢れています。美しい天体写真を撮影する際、東西南北の軸に対するセンサーの長辺、短辺の直交性は重要です。Artemisのボディにはセンサーの辺に対応する位置にボディの平面があり、セッティングや構図の変更時に、容易に角度を合わせることができます。
また、望遠鏡との接続部分は円形になっており、一部のプライムフォーカス鏡筒に使用した際に回折光を円形に保ち、星像に与える遮蔽の影響を最小限にとどめる効果が期待できます。
取り扱いやすいセンサーチルトプレート
カメラを望遠鏡に取り付けた状態でも簡単に操作ができるチルトプレート形状を採用。各辺に対応した位置に調整ネジがあり、スケアリングの調整に際してより直感的に傾きを修正することができます。チルトプレートと本体の間には遮光性に優れたシェーディングパッドが装着されており、隙間からの迷光の心配はありません。
デッドピクセルサプレッション(DPS)テクノロジー搭載
DPSテクノロジーが搭載されたPlayer Oneのカメラは、ホットピクセルやクールピクセル等の欠損画素(デッドピクセル)を自動で判別し、カメラ内部のメモリへ記録することで撮影時に自動的に補正を行います。これによりデッドピクセルを大幅に抑制することができます。
DDR3 512MB大容量キャッシュメモリ搭載
本体内部に512MBの大容量DDR3キャッシュメモリを搭載しています。フレームのドロップを回避し、読み出しを安定させることでリードアウトノイズやアンプグローを大幅に減らす効果があります。
HCG(high conversion gain)モード
Player Oneのカメラには独自のHCGモードが装備されています。HCGモードは、ハイゲイン設定時に読み出しノイズを大幅に低減し、低ゲインと同じ高ダイナミックレンジを維持できます。
キャプチャーソフトでの使用について 2023年7月時点で、Player Oneの冷却CMOSカメラをネイティブサポートしているのはSharpcap4.1(β版)以降です。Sharpcap以外のキャプチャーソフトをご使用の場合は、ASCOMプラットフォームと、Player One社の無償配布するASCOMドライバーをインストールすることで使用可能となります。 |
主な仕様
商品名:Artemis-C Pro
センサー:SONY IMX294 裏面照射型カラーCMOSセンサー
フォーマット:フォーサーズ(19.2mm×13mm)
解像度:4144×2824(約1170万画素)
ピクセルピッチ:4.63μm×4.63μm
シャッター:ローリングシャッター
シャッター速度:32μs~2000s
QE:約76%
飽和電荷容量:65,800e-
ADC:14bit
読み出しノイズ:7.8-1.2e⁻
HCGモード:対応(gain120~)
FPS:33(最大)
保護ガラス:ARコートクリア(直径φ46mm/厚さ2mm)
フランジバック:17.5mm/12.5mm(チルトプレート取り外し時)
データポート:メインケーブルUSB3.0(Type-C)、アクセサリーUSB2.0(Type-C)
電源:DC12V 3A(最大) 内径φ2.1mm外径φ5.5mmセンタープラス
冷却能力:外気温-40℃±2℃
動作温度:-10℃~60℃
動作湿度:0%~80%
内部キャッシュ:512MB DDR3
接続規格:M48×P0.75mmネジ/31.7mm差し込み
質量:約650g
筐体最大直径:90mm
対応OS:Windows7,8,10,11
付属品:カメラ本体、USB3.0Type-C to Aケーブル(2m)、USB2.0Type-C to Cケーブル(0.4m)、USB2.0Type-C to Aケーブル(0.4m)、六角レンチ、セミハードケース、ハンドブロワー、31.7mmアダプター、ケーブルバンド、予備ネジ、M48-20mm延長筒、M48-17.5mm延長筒
◆センサー特性
Artemis-M Pro
■製品特長
SONY製IMX492センサー搭載
IMX492はSONY製の4680万画素フォーサーズフォーマットセンサーです。1ピクセルあたり2.315μmと高解像度です。裏面照射型の受光素子により、最大約90%の高い量子変換効率と低読み出しノイズを実現しています。ビニングモードを切り替えることで、全く特徴の異なる2つの撮影モードを使用することができます。
IMX492センサーの特長
IMX492センサーはIMX294(カラー)センサーのモノクロ版で、解像度は4倍です。4画素を1ピクセルとしてまとめているクワッドベイヤー構造を解除し、ピクセルのピッチを細かくしてより高解像度な撮影に使用できます。また、IMX294と同じように1ピクセル4.63μmの1170万画素モードでも撮影ができ、感度と飽和電化容量が向上します。このように、1つのセンサーで2つの異なる特性を使い分けることができます。
ハードウェアビニング
IMX492センサーは回路上にハードウェアビニング機能を搭載した数少ないセンサーの一つです。ビニング1は1ピクセル2.315μmの高解像度モードです。ビニング2を選択するとセンサーの回路上で4ピクセルの信号が束ねられ、1ピクセルは4.63μmとして機能します。ビニング2では感度が向上し、ノイズも大きく抑えられるため、暗い天体の撮影に適しています。
可変ADC(アナログデジタル信号変換回路)
ビニング1モードでは内臓ADCの分解能は12bit(4096階調)ですが、ビニング2モードでは14bit(16384階調)へと拡張されます。ビニング1モードではゲイン(gain)は110以上で動作します。
■主な仕様
商品名:Artemis-M Pro
センサー:SONY IMX492 裏面照射型モノクロCMOSセンサー
フォーマット:フォーサーズ(19.2mm×13mm)
解像度:8288×5648約4680万画素(ビニング1)/4144×2824約1170万画素(ビニング2)
ピクセルピッチ:2.315μm×2.315μm(ビニング1)/4.63μm×4.63μm(ビニング2)
シャッター:ローリングシャッター
シャッター速度:32μs~2000s
QE:約90%
飽和電荷容量:18,600e⁻(ビニング1)/65800e⁻(ビニング2)
ADC:12bit(ビニング1)/14bit(ビニング2)
読み出しノイズ:7.7-1.46e⁻(ビニング1)/7.8-1.2e⁻(ビニング2)
HCGモード:120~(ビニング1/ビニング2)
FPS:33(最大)
保護ガラス:ARコートクリア(直径φ46mm/厚さ2mm)
フランジバック:17.5mm/12.5mm(チルトプレート取り外し時)
データポート:メインケーブルUSB3.0(Type-C)、アクセサリーUSB2.0(Type-C)
電源:DC12V 3A(最大) 内径φ2.1mm外径φ5.5mmセンタープラス
冷却能力:外気温-40℃±2℃
動作温度:-10℃~60℃
動作湿度:0%~80%
内部キャッシュ:512MB DDR3
接続規格:M48×P0.75mmネジ/31.7mm差し込み
質量:約650g
筐体最大直径:90mm
対応OS:Windows7,8,10,11
付属品:カメラ本体、USB3.0Type-C to Aケーブル(2m)、USB2.0Type-C to Cケーブル(0.4m)、USB2.0Type-C to Aケーブル(0.4m)、六角レンチ、セミハードケース、ハンドブロワー、31.7mmアダプター、ケーブルバンド、予備ネジ、M48-20mm延長筒、M48-17.5mm延長筒
Phoenix M54電動フィルターホイール 7×M48
Phoenix M48電動フィルターホイールは、USB2.0Type-CでPCと接続し、ASCOMを介してして電動でフィルターの切り替えを行うことのできるフィルターホイールです。
ホイール部分厚さ21mm(※1)、モーターを搭載した最厚部でも30mmと極めて薄型です。磁気を利用した非接触ホールセンサーと9.5mm厚の超薄型静音ステッピングモーターを搭載しており、フィルターを定位置へ素早く正確に回転させることができます。
カメラや望遠鏡との接続は、大径のM54×P0.75mm(メス)を使用します。搭載枚数はM48(外径50.8mm)×P0.75mmのフィルターが7枚入ります。
■主な仕様
商品名:Phoenix M48電動フィルターホイール
光路長:約20mm(※1)
最厚部:30mm
モーター:薄型ステッピングモーター
端子:USB2.0 Type-C
ホイール外径:約202mm
取り付け可能フィルター:M48×P0.75mm×7枚
質量:約665g
※1:本製品は、光学フィルターを挿入して使用することを前提としているため、光学フィルター挿入時の光路長を約20mmとして表記しています。光学フィルターを挿入しない場合の光路長は約21mmとなりますのでご注意ください。
本製品についてのお問合せ先
株式会社サイトロンジャパン
ストア課 TEL:03-6908-3112
※記載されている会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。
※本プレスリリースに記載の商品は天体望遠鏡専門店およびサイトロンジャパン直営店のみでの取扱となります。
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Player One
Player One Astronomy社は、中国蘇州に拠点を置く天体観測機器メーカーです。「Player One」のブランド名の下、革新的な技術で洗練された製品を開発し、天体観測機器市場のトッププレーヤーを目指しています。
https://www.sightron.co.jp/playerone.html
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株式会社サイトロンジャパン
双眼鏡や天体撮影カメラ等の光学製品を製造・販売する光学メーカーです。海外製の交換レンズブランドや、世界最大の天体望遠鏡メーカーの国内代理店業務も行っています。
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