【イベント登壇のお知らせ】3/12オフライン開催『価値ある三方よしを生むためのプロダクト開発 』にインクルーシブデザインスタジオ CULUMU CDOの川合が登壇します
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株式会社STYZ(東京都渋谷区、田中辰也 代表取締役社長)で運営するインクルーシブデザインスタジオCULUMUのCDO(最高デザイン責任者)川合が、3月12日(水)19時から開催するフリー株式会社・株式会社インクワイア主催のオフラインイベントに登壇します。
UXや人間中心のデザインが浸透し、プロダクトの品質は向上しましたが、本当に社会は良くなったのでしょうか? 短期的なKPIを優先した「ダークパターン」は、ユーザーを惑わせ、信頼を損なっていないでしょうか?今回のイベントでは「利用者のため」「作り手のため」そして「社会のため」になる、『三方よし』のデザインについて、最前線で活躍する4名の有識者が向き合います。
「自分が作っているものが本当に良いものなのかどうか悩むことがある」「これでよいのかな?と思いながら進めるデザインをしてしまうことがある」などの不安を少しでも感じたことがある方は、ぜひお申し込みください。これからの社会に必要な価値創造のヒントが得られるかもしれません。
イベント趣旨
2010年代前後から、UXデザインや人間中心デザイン、サービスデザインなどの思考や方法が普及しはじめました。その後も、「デザイン経営」という言葉の登場や、CDO/CXOといった役職の増加により、プロダクト開発の組織体制や方法が見直され、プロダクトの品質も変わって来たかと思います。 ですが、利用者に寄り添うプロダクトが十分に普及し、良い社会になっているかと言うと、果たしてそうでしょうか。
利用者のためのデザインが、いつの間にか短期的な目先の目標のためのデザインになり、売上を上げるため、KPIを達成するために、認知工学や行動経済学などのデザインの方法が都合良く利用されてしまっているケースも多く存在しています。これらは、利用者の選択を支援しているのではなく、事業者にとって都合の良い選択を取らせる、ダークパターン(人を騙すデザイン)と呼ばれる事例につながっています。
また、1990年代からはじまったアクセシビリティの啓発活動ですが、30年以上経ったいまも、それを意識してデザインできている人は多くありません。少しずつ広まってきてはいるものの、だれもが平等に使える優しいデザインは、まだまだ遠いのかもしれません。
おそらく、同じような課題感を持ち、悩みや迷いを抱えているデザイナー、あるいはディレクター、エンジニア、経営者も多いのではないかと思います。私たちはこれまで、何のために、何を願ってプロダクト開発をしてきたのでしょうか。
この時代の流れの中で、
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社会に貢献するプロダクト開発について考えてみたい人のため、社会のために、良いものづくりをしたい
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自分が作っているものが本当に良いものなのかどうか悩むことがある
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これでよいのかな?と思いながら進めるデザインをしてしまうことがある
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これまで人間中心デザインやUXデザインを学んで来たが、これから何を学ぶべきか迷っている
このようなことを少しでも感じたことがある方は、ぜひご参加ください。
デザイナーはもちろん、ブランド担当者、マーケティング担当者、エンジニア、経営者など、プロダクト体験に携わるどのような方でも大歓迎です。
情報哲学の思想家であるルチアーノ・フロリディは、「現代はデザインの時代である。そしてそれは、”良きデザインの時代でなければならない”。」と言いました。今回のイベントが、利用者のため、作り手のため、そして社会のためになる、「三方よしのデザイン(本質的価値のあるデザイン)」に向き合う時間になれば幸いです。
開催概要
日時:2025年3月12日(木)19:00~(18:30開場)
場所:東京都品川区大崎1丁目2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 19F フリー株式会社「asobiba」
参加費:無料
定員:70名
タイムテーブル
18:30-19:00:受付・開場
19:00-19:30:登壇者よりLT
19:30-20:30:トークセッション
20:30-21:30:ディスカッション(参加者含む)・質疑応答
登壇者
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伊原 力也/フリー株式会社 デザイナー
ビジネス・アーキテクツにて情報アーキテクトとして活動後、2017年よりフリー株式会社。社会における多様な働き方の実現を目指し、プロダクトデザインおよびアクセシビリティの普及啓発を実施。ほか、外部コンサルタントとして複数社のアクセシビリティ改善を支援。著書(共著)に『Webアプリケーションアクセシビリティ』『モバイルアプリアクセシビリティ入門』(ともに技術評論社)など。
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山本 円郁/株式会社インクワイア 取締役 / HCD-Net 倫理規定検討WG
楽天株式会社、株式会社ビジネス・アーキテクツ、株式会社リクルートを経て現職。UXデザイン黎明期より啓蒙・普及、及び、実践活動に従事し、Webサービスから観光施設まで、オンライン・オフライン問わず多数のサービス設計に携わる。また、修験道の行者・山伏としても活動し、半聖半俗の日々を過ごす。専門は人間中心デザイン、デザイン倫理、情報アーキテクチャ。受賞歴にグッドデザイン賞、キッズデザイン賞、日本サインデザイン賞、日本空間デザイン賞、IAUD国際デザイン賞など。HCD-Net 倫理規定検討WG・ダークパターン研究会主査。花人。長野県在住。
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川合 俊輔/株式会社STYZ & デザインスタジオ CULUMU CDO(最高デザイン責任者)
大学卒業後、海外を拠点とするデザイン会社Tigerspikeを経験した後、インクルーシブデザインスタジオ『CULUMU』を設立。多様なユーザー・生活者と共創するデザインプロジェクトをさまざまな業界・企業と取り組む。また、芝浦工業大学でUXデザイン演習等の非常勤講師を務め、人間工学をベースにユーザー中心のプロセス、デザイン評価手法、デザインリサーチの研究や教育に携わる。STYZではインクルーシブデザインスタジオCULUMU設立と同時に最高デザイン責任者(CDO)へ就任。デザイン共創パートナーとして社会課題に取り組む多数のプロジェクトを担当。 共著書に『ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン』(2017)、『ウェブ解析士認定試験公式テキスト2019』(2019)、『事例に学ぶ デザイナーのための生成AI活用入門』(2024)、訳書に『UX戦略を組織に取り入れるための戦略的アプローチ』(2017)、監訳書に『ウェブ・インクルーシブデザイン』(2023)などがある。
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安藤 昌也/千葉工業大学 先進工学部 知能メディア工学科 教授
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、大手システム開発会社、経営コンサルティング会社取締役などを経て、2011年より千葉工業大学工学部デザイン科学科准教授、後に教授を経て2016年より現職。博士(学術)。人間中心設計推進機構認定人間中心設計専門家、専門社会調査士。ユーザーエクスペリエンス及びUXデザイン、人間中心設計の教育・研究に従事するとともに、企業とのUXデザインに関するプロジェクトを多数手がける。主著である『UXデザインの教科書』は、多くの企業・大学等で採用され2016年の発刊以来、教科書分野ではロングセラーとなっている。ヒューマンインタフェース学会論文賞、研究会賞、関東工学教育協会業績賞、日本人間工学会標準化貢献賞、体験設計支援コンソーシアム第4回体験設計認証など受賞多数。 浄土真宗の僧侶でもあり、拯済寺(じょうさいじ)の住職を務める。
インクルーシブデザインスタジオCULUMUについて
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インクルーシブデザインスタジオCULUMUは、高齢者や障がい者、外国人やマタニティ、Z世代・α世代など多様なユーザー、当事者と共創するインクルーシブデザインスタジオです。
ビジネスコンサルタント、UXデザイナー、UIデザイナー 、プロダクトマネージャー、エンジニアなど多数スペシャリストが在籍しているので、さまざまな事業開発の支援が可能です。
これまでデザイン&開発案件で大手企業からスタートアップまで過去100件以上の幅広い取引実績があります。また、NPO・研究機関など多様なユーザーを支援するD&Iパートナーや開発パートナーも豊富で、従来の事業開発のみならず、社会課題への専門性やD&Iに取り組むプロジェクトも経験豊富です。
株式会社 STYZ 概要
「民間から多種多様な社会保障を行き渡らせる」をミッションに掲げ、STYZは3つの事業があります。非営利セクターを中心に新しく資金流入を促す『ドネーションプラットフォーム事業』、企業課題と社会課題の解決を共に目指す『インクルーシブデザイン&エンジニアリング事業』。そして、次世代的なテクノロジーで人間ならではの体験を創造する『システム開発&エンジニアリング事業』になります。3つの事業を通じて、企業(ビジネスセクター)・行政(パブリックセクター)、NPO(ソーシャルセクター)、個人との媒介となり、社会の課題解決の促進を行います。
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社名 |
株式会社STYZ |
代表者 |
代表取締役社長 田中 辰也 |
資本金 |
5,725,000円 |
売上高 |
非公開 |
設立 |
2016年3月 |
従業員数 |
60名(業務委託含む) |
HP |
コーポレートサイト(https://styz.io/) ドネーションプラットフォーム事業(https://syncable.biz/) インクルーシブデザイン事業(https://culumu.com/) システム開発&エンジニアリング事業(https://styz.io/tech) |
所在地 |
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-59-4 クエストコート原宿102 |
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