Green Carbon株式会社は、経済産業省・環境省主催 第2回AZEC国際会合に登壇し、大規模なカーボンクレジット創出可能性を発表
~2027年までに水稲AWD 1,000万ha、バイオ炭10万トン規模を計画し、年間約5,000万トンのCO₂削減を目指す~
ネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下Green Carbon(グリーンカーボン))は、2025年8月28日(木)に神戸で開催された 経済産業省、環境省が主催するアジア各国の脱炭素化推進を目指す「第2回 Asia Zero Emission Community (AZEC)(※1) 国際会合」 に登壇し、農業分野におけるGHG削減とカーボンクレジットの大規模創出の可能性について発表しました。2027年までに水稲AWD 1000万ha、バイオ炭10万トン規模を計画し、年間約5,000万トンのCO₂削減を目指します。

○経済産業省
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/azec/azec-dcm/2nd_azec-dcm.html
○環境省(報道発表資料)
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◆日本におけるJCMの現状と農業分野に関する取り組み
JCMとは、日本とパートナー国が協力して温室効果ガスの削減に取り組み、その成果を両国で分け合う制度のことです。日本では、JCMを活用した温室効果ガスの排出削減・吸収量を2030年度までの累計で1億t-CO2程度、2040年度までの累計で2億t-CO2程度確保することを今年2月に閣議決定し、NDCの達成手段としても活用する予定です。
日本は2025年8月までに30か国のパートナー国とJCMを構築しており、主にエネルギー分野において温室効果ガスの排出削減を行っています。一方、農業分野においてはJCMクレジットの発行実績がなく、その発行に向けた取り組みが進められています。特に、フィリピンにおける水田由来のメタン排出量削減に関する取り組みは、パートナー国の中でも最も進展している計画の一つです。
◆イベント概要

会合名 |
第2回アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)での炭素市場構築に関する国際会合 |
主催 |
経済産業省、環境省 |
日時 |
2025年8月28日(木) |
場所 |
神戸 |
参加者 |
○日本政府参加者 経済産業省 粕谷 直樹 国際資源エネルギー戦略調整官 環境省 大井 通博 大臣官房審議官 農林水産省 西 経子 大臣官房審議官 ○AZECパートナー国 オーストラリア、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム |
アジェンダ |
セッション1: カーボンプライシングに関する地域の現状と取組 セッション2: 国際炭素市場の進展 - JCMおよびその他の二国間協力 セッション3: パリ協定第6条の実施 - インフラ(登録簿) セッション4: 炭素クレジットのための新たなアプローチ(新分野の方法論)の開発 セッション5: AZECパートナー諸国間の地域協力 |
◆登壇の背景
AZEC-DCM(※2)は、アジア各国が連携して 高品質なカーボンクレジット市場を構築することを目的 に開催されており、今回が第2回目の開催です。「カーボンクレジットの新しいアプローチ」セッションでは、Green Carbonが登壇しました。
Green Carbonは、間断灌漑(AWD)(※3)による水稲メタン削減や、バイオ炭による土壌改良・有機肥料化を組み合わせたプロジェクトを展開しており、農業分野からのクレジット創出可能性について紹介しました。
◆登壇内容のポイント

●AWD水管理技術 |
平均55%のメタン削減効果、平均5.5%の収量増加を実証 |

●バイオ炭の活用 |
年間10万トン規模の生産体制を構築予定 |

●MRV高度化 |
衛星・農業データ管理アプリを用いた精緻なモニタリング |

●大規模展開のポテンシャル |
2027年までに水稲AWD 1000万ha、バイオ炭10万トン規模を計画 |
◆今後の取り組み
Green Carbonは、AZEC加盟国の政府・企業と連携しながら下記を推進し、アジア・オセアニアで最大級の自然由来カーボンクレジットデベロッパーを目指します。
-
JCM(二国間クレジットメカニズム)やArticle 6.2を通じた国際クレジット移転
-
事前投資モデルによる大規模農業クレジット創出
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農家・地域社会・投資家が「All-Win」となる仕組みの構築
※1:11カ国のAZECパートナー国(オーストラリア、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)が参加する、域内のカーボンニュートラル/ネット・ゼロ排出に向けた協力のための枠組み。
※2:英語名 AZEC International Conference to Develop Carbon Markets
※3:間断灌漑(AWD)
間断灌漑(AWD)は水田の水位を目安に、数日おきに入水と自然乾燥を繰り返すという手法。間断灌漑(AWD)の場合、連続的な入水に比べ、水使用量を削減することができ、水資源の保全にも寄与。
◆Green Carbon 株式会社
代表者 :代表取締役 大北 潤
所在地 :東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
設立 :2019年12月
事業内容 :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
URL : https://green-carbon.co.jp/
◆Green Carbon事業紹介
Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しており、その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。
事業展開領域は日本、東南アジアを中心にオーストラリア、南米まで拡大しており、自然由来のカーボンクレジット(水田、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、牛のゲップなど)を創出しています。国内の水田においては、2023年度日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000ha(約80,000t)に拡大していく予定です。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。
◆Green Carbon株式会社SNSはこちら
Carbon Credits Journal:https://biz-journal.jp/carboncredits/
Linkedin :https://www.linkedin.com/company/green-carbon-inc/
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