Salesforce、15億人のショッピングデータの分析から得られたサイバーウィーク統計を発表

~ 世界のオンライン売上高が2,810億ドルに到達 ~

※本資料は2022年11月29日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版(https://www.salesforce.com/news/press-releases/2022/11/29/cyber-week-2022/)です。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

  • 米国のオンライン売上高は9%増と6週間ぶりの大幅な伸びとなりました。一方、世界のオンライン売上高は前年比2%増でした。
  • ブラックフライデーのオンライン売上高は全世界で653億ドル、サイバーマンデーは462億ドルに達しました。
  • サイバーウィーク中の15億人の消費者のショッピング行動から得られたデータとインサイトは、小売業者が直ちに成果を上げるのに役立ちます。

グローバルでCRM をリードする米国セールスフォース(以下、米国Salesforce)は、Salesforce Customer 360で収集された15億人を超える買い物客のショッピングデータと、Eコマース、マーケティング、カスタマーサービスにわたる活動の分析から得られた、2022年サイバーウィーク統計を発表しました(米国のオンライン小売業者上位30社のうち24社を含む)。全体として、2022年の全世界のオンライン売上高は、過去最高の2,810億ドル(2021年比2%増)、米国は680億ドル(2021年比9%増)を記録しました。

統計データは、今年のサイバーウィークのオンラインショッピング動向が、11月初めから購買行動が次第に活発化していった2020年と2021年のパターンとは全く異なっていたことを示しています。今年のデータによると、小売業者はサイバーウィークぎりぎりまで利益を損なう値引きを抑え、一方消費者も最後まで最もお買い得な商品を探し続けた結果、米国のデジタル販売は最終的に過去6週間で最大のピークを記録しました。


2022年サイバーウィークにおける上位ショッピングインサイト
  • オンライン販売とデジタルトラフィックは、見通しが難しい経済状況にもかかわらず記録を更新
    多くの小売業者が客足の減少を報告する一方で、サイバーウィークのオンライン販売高は全世界で2,810億ドル(前年比2%増)、米国で680億ドル(前年比9%増)に達しました。
     ○    欧州と英国の結果が景気の停滞を反映した一方で、米国の販売はサイバーウィーク全般を通じて世界のオンライン販売の伸びを押し上げる勢いを示しました。
  • ソーシャルメディアからの流入による販売件数が過去最高を記録
    サイバーウィークのECトラフィックの大部分(76%)はモバイルデバイス経由で、ソーシャルメディアからの流入による販売は約10%でした。これは前年比22%増で、Salesforceのデータによると、ホリデーシーズン中の販売率としては過去最高となりました。
  • 消費者と小売業者間の割引をめぐる駆け引き
    ホリデーシーズンの序盤(https://www.salesforce.com/news/stories/online-discount-predictions/)(英語)は振るわなかった割引率が、サイバーウィークに入ると急増し、全世界で27%、米国で30%とコロナ禍以前の水準を上回りました。
     ○    過去7四半期にわたって右肩下がりに推移してきた世界の平均販売価格(ASP)は、サイバーウィーク中に横ばいとなりましたが、2021年比で3%上昇しました。また、大幅な割引が消費者の購入を促した結果、サイバーウィーク期間中のカート放棄率は、その前の3週間と比べて世界全体で5%低下しました。
     ○    世界で最も割引率の高かった商品カテゴリーは以下のとおりです。
      ■    一般衣料品(34%)
      ■    化粧品とスキンケア商品(32%)
      ■    高級ハンドバッグとアパレル(26%)
  • BOPISの利用が増加
    利便性が最優先される中、消費者はBOPIS(オンラインで買った商品を店頭で受け取る)や、カーブサイドピックアップ(店舗の駐車場で受け取る)サービスを利用することで、長蛇の列を避けて商品を購入できました。11月の最初の3週間と比較して、木曜日から日曜日にかけてのサイバーウィーク中のBOPIS利用は、世界全体で9%増加しました。サイバーウィーク中にBOPISサービスを提供した米国の小売業者は、BOPISを導入しなかった小売業者に比べてオンラインの売上高が38%も増加しました。
  • 消費者はBNPLで資金不足を補う
    インフレの圧力と家計の縮小の中で、米国の買い物客は購入資金調整のためにBNPL(後払い決済)などの代替支払いオプションを利用し、その結果注文件数は前年比5%増加しました。一方、平均注文額は5%減少しています。これは、2021年と比較してより低価格の商品が売れたことを示しています。
  • 自動化により小売業者と消費者の時間を節約
    小売業者が1年で最大のオンラインショッピングシーズンに備えて自動化を強化した結果、複雑な注文処理にかかるサービスエージェントの時間が節約され、顧客ロイヤルティを高めることができました。世界のチャットボットメッセージ数は、2021年の同日と比較して、ブラックフライデーで57%、サイバーマンデーで53%増加しました。

Salesforceの視点

Salesforce リテール担当 バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー、ロブ・ガーフ(Rob Garf)は次のように述べています。
「当初は精彩を欠いたホリデーシーズンのセールスも、サイバーウィーク突入後は小売店が販売活動を強化し、買い物客もそれに応えていきました。Salesforceのデータは、消費者が最もお買い得な商品を求めてぎりぎりまで購入決断を先延ばしにした結果として、割引率とデジタル販売件数の驚くほど強い相関関係を示しています。
ホリデーシーズンも終盤を迎えると、小売企業は利益確保のために自動化サービスの利用を促すことで、業務効率と顧客ロイヤルティのバランスを取らなければなりません。店舗での商品引き渡しを強化し、サービスをパーソナライズし、返品を効率化する小売業者が勝者となり、今後もさらなる成功を収めるでしょう」

Salesforceがホリデーショッピングを牽引

今年、Salesforceは世界中の小売業者が成功するよう支援し、あらゆる購買チャネルの顧客にリーチする取り組みの拡大に貢献しました。Salesforceのお客様は、ホリデーシーズンの記録的なスタートを支え、11月中に1億1,500万件以上の注文を処理しました。消費者のオンラインショッピング志向が続く中、早くて簡単でパーソナライズされたデジタル体験の提供がこれまで以上に重要となっており、それを実現するのが以下の機能です。
  • Einstein: AI(人工知能)は消費者のショッピング行動に大きな役割を果たし続けています。2022年のサイバーウィーク中に買い物客が閲覧したEinstein(https://www.salesforce.com/jp/products/einstein/overview/)ベースのAI駆動型商品レコメンデーション件数は19億件に上ります。
  • Commerce Cloud: Commerce Cloud(https://www.salesforce.com/jp/products/commerce-cloud/overview/)を利用した世界のデジタル販売高は、感謝祭で前年比7%増、ブラックフライデーで14%増、サイバーマンデーで10%増となりました。
  • Marketing Cloud(https://www.salesforce.com/jp/products/marketing-cloud/overview/): サイバーウィークでは、世界のマーケティングコミュニケーションが急増し、Marketing Cloud経由で送信されたメッセージは約490億件に上り、前年比で20%増加しました。モバイルプッシュ通知は前年比29%増、Eメールは20%増でした。
  • Service Cloud: Service Cloud(https://www.salesforce.com/jp/products/service-cloud/overview/)のデータによると、サイバーウィーク期間中のサービスケースの作成件数は前年比23%増となっています。また同じ期間中に1,000万以上のチャットボットセッションが発生しました。

再現性のある成果と実績のために

Salesforceでは、先の読めない経済状況でも、顧客がコストを削減しながら収益を生み出せるよう期間限定価格でご購入可能な、バンドルパッケージを用意しています。詳しくはこちら(https://www.salesforce.com/jp/campaign/successnow/)をご覧ください。

また、小売業界のための年末商戦2022傾向と対策についてのeBookや、その他トレンドを参照できるリソースページ(https://www.salesforce.com/jp/resources/shopping-insights/?d=cta-header-1025)もご覧ください。

詳細情報:
2022年Salesforceのホリデーインサイトと使用した予測手法

Salesforceは、世界中の消費者の購買行動から得られるデータとインサイトにより小売業者の成功を速やかに実現し、小売業者やブランド企業によるホリデーシーズンパフォーマンスのベンチマークを支援します。Salesforceは小売業者のMarketing CloudとService Cloudのデータに加え、Commerce Cloudを利用した64カ国以上の15億人を超える世界中の買い物客の行動から集約されたデータを分析し、ホリデーシーズンのインサイトを導き出します。Salesforceのホリデーシーズンデータセットには、2021年のDigital Commerce 360リストに挙げられた米国オンライン小売業者上位30社のうち24社が含まれており、公開されているサードパーティのデータソースを利用しています。

データ収集基準として、分析期間中(2019年10月1日から2022年11月29日まで)に取引を行い、毎月の最低訪問数のしきい値を満たしたデジタルコマースサイトを分析セットに含めました。また、一貫性のある指標計算を確保するために追加のデータハイジーンファクターを適用しています。

Salesforceのホリデーシーズン予測は、Salesforceの企業業績やGMV(流通取引総額)成長率などの報告対象財務指標、およびそれに対応する顧客のGMV成長率などを示すものではありません。



Salesforceについて
Salesforceは顧客関係管理(CRM)のグローバルリーダーであり、あらゆる規模や業種の企業がデジタルトランスフォーメーションを行い、顧客を360度で見られるよう支援しています。Salesforce(NYSE: CRM)の詳細については、www.salesforce.comをご覧ください。

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会社概要

URL
-
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内1-1-3  日本生命丸の内ガーデンタワー(Salesforce Tower)
電話番号
0120-733-257
代表者名
小出伸一
上場
海外市場
資本金
-
設立
1999年03月