Unity、産業分野における次世代シミュレーション技術「Unity Simulation Pro」と「Unity SystemGraph」を発表

2つの新製品により、強力なシミュレーションのための大幅な性能向上、時間短縮、コスト削減を実現

リアルタイム 3D プラットフォームで世界をリードするユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社(東京都中央区、代表取締役 堀田徹哉、以下 当社)は、親会社であるUnityがシミュレーションの性能と機能を向上させ、パワフルなシミュレーションをよりシンプルに、より速く、よりコスト効率よく実行できるようにするための新製品として、Unity Simulation ProとUnity SystemGraphを発表しました。

 

Unity Simulation Proは、開発者がスケーラブルなシミュレーションの真の力を引き出すことを可能にします。Unity Simulation Proは、分散型レンダリングを実現するためにゼロから構築された唯一の製品であり、複数のGPUを使用して、ローカルまたはプライベートクラウド上で同じプロジェクトを同時にレンダリングすることができます。これにより、リアルタイムよりも速いシミュレーション速度が得られ、開発者はより多くの反復とテストを行うことができ、現在の運用コストの何分の一かでインサイトに至るまでの時間を短縮することができます。また、Unity Simulation Proは、ヘッドレスレンダリング機能を備えており、各画像をスクリーンに投影する必要がないため、オーバーヘッドコストを大幅に削減し、シミュレーション効率を最大50%向上させることができます。さらに、Unity Simulation Proは、専門のプロダクトチームによって支えられており、製品の最適化を継続的に行うことで、さらなるパフォーマンスの向上を実現します。

 

米国・アレン人工知能研究所(Allen Institute of AI)とカーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)は、特別なトライアルプログラムの一環としてUnity Simulation Proを使用し、ナビゲーションとマニピュレーションのタスクを実行するロボットのテストとトレーニングを行うエンボディドAI(Embodied AI)の問題に取り組んでいます。Unity Simulation Proを使用することで、トレーニングプロセスは、1台のGPUを使用した場合の200fpsから、32台のGPUを使用した場合の5000fps以上に加速されました。

 

カーネギーメロン大学准教授のアビナブ・グプタ氏(Abhinav Gupta)は、次のように述べています。「AI2-THORは、最も多様な屋内シーンのレポジトリを備えた先駆的なシミュレーション環境であり、非常にリアルなシミュレーションを提供する一方で、この高い忠実性は計算量を必要とします。Unity Simulation Pro上に構築されたヘッドレス版のAI2-THORは、大規模なクラスターでモデルをトレーニングすることができます。これまで数週間かかっていた実験が、わずか数日で終わるようになりました」

 

UnityのAI部門のシニアバイスプレジデントであるダニー・ランゲ(Danny Lange)は、次のように述べています。「自律型システムの必要性が日常生活に浸透するにつれ、現実世界の複雑さを模倣する能力が必要になっていますが、これらのシミュレーションは、大規模な環境、無数のセンサー、複数のアバターやエージェントを必要とする非常に最先端のものであるため、しばしば困難を伴います。Unity Simulation Proは、最先端のシミュレーションアプリケーションを構築する人のために作られた製品です。本製品により、より多くの開発者が、より迅速に、より安全に、よりコスト効率よく、様々な業界で自動システムを作成・進化させる未来を実現します」

 

Unity Simulation Proがスケーラブルなシミュレーションを実行するために最適化されているのに対し、Unity SystemGraphは、複雑なメカトロニクスシステムをシミュレートするために設計された、柔軟で使いやすいノードベースのエディタです。Unity SystemGraphは、あらゆるタイプのロボットシステムや、LiDARセンサやカメラなどのフォトセンサをエミュレートする機能を備えています。また、ベロダインライダー社(Velodyne Lidar)やオースター社(Ouster)との緊密な連携により、検証済みのLiDARモデルをすぐに使用することができます。直感的で分かりやすいフレームワークを採用したUnity SystemGraphは、小規模なシステムから複雑なシステムへの拡張を容易にします。具体的には、ロボット工学者やエンジニアは、実際のハードウェアにアクセスすることなく、システムのプロトタイプを作成し、その動作をテスト・分析して、最適な設計判断を下すことができるようになりました。

 

ボルボ・カーズ社(Volvo Cars)は、自動運転知覚ソフトウェアのテストのために、高忠実度のセンサーモデリングを行うために、ベータ版のUnity SystemGraphを使用しています。

 

ボルボ・カーズ社の安全車両自動化部門の責任者であるヨアヒム・ド・ヴェルディ氏(Joachim de Verdier)は、次のように述べています。「ボルボ・カーズでは、業務の多くの分野でUnityの最先端技術を使用してきました。Unity SystemGraphは柔軟で便利な開発ツールであり、我々のシミュレーション作業にうまく適合し、ソフトウェアテストを後押ししてくれます」

 

「Unity Simulation ProとUnity SystemGraphの業界をリードする機能は、組織がAIの価値を創造し、展開し、解き放つことを可能にするという当社のコミットメントを前進させるものです」とUnityのDigital Twins担当ゼネラルマネージャー、デイブ・ローズ(Dave Rhodes)は述べています。「Unity SystemGraphを使えば、エンジニアは複雑なシステム内のセンサーやカメラ、さらには物理的なロボットをより簡単に模倣することができます。そして、Unity Simulation Proを使って、これらのシステムをリアルタイムよりも速い速度でテストやトレーニングを行い、コストと時間を大幅に削減しながら最適なパフォーマンスレベルを達成することができます。この2つの製品は、フィードバックループを強化し、より早く、より安くインサイトを得て、最終的には世界により多くのイノベーションをもたらすための最高のソリューションをクリエイターに提供します」

 

米国時間2021年11月18日に開催される「Unity AI Summit」で、Unity Simulation ProとUnity SystemGraphは詳細なセッションを通じて紹介されます。

 

視聴にあたって下記イベントページから事前に参加申込が必要です。
https://unityaisummit2021.splashthat.com/
 

Unity Simulation Proの詳細とデモについては、以下をご覧ください。

https://unity.com/ja/products/unity-simulation-pro
https://www.youtube.com/watch?v=8aS-cxzrEFc

 

Unity SystemGraphの詳細とデモについては、以下をご覧ください。

https://unity.com/ja/features/unity-systemgraph
https://www.youtube.com/watch?v=ZXzTvtxx1bw

 

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社について
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社は、リアルタイム3D(RT3D)コンテンツを制作・運用するための世界的にリードするプラットフォームである「Unity」の日本国内における販売、サポート、コミュニティ活動、研究開発、教育支援を行っています。ゲーム開発者からアーティスト、建築家、自動車デザイナー、映画製作者など、さまざまなクリエイターがUnityを使い想像力を発揮しています。Unityのプラットフォームは、携帯電話、タブレット、PC、コンソールゲーム機、VR・ARデバイス向けのインタラクティブなリアルタイム2Dおよび3Dコンテンツを作成、実行、収益化するための包括的なソフトウェアソリューションを提供しています。1,800人以上在籍するUnityのR&Dチームは、外部パートナーと協力して最新リリースやプラットフォームのために最適化されたサポートを保証することで、Unityをコンテンツ制作の最先端であるようにし続けています。Unityのクリエイターが開発したアプリは、2020年で月50億回以上ダウンロードされました。


※Unityおよび関連の製品名はUnity Technologiesまたはその子会社の商標です。

 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。


会社概要

URL
https://unity.com/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 8F
電話番号
-
代表者名
松本 靖麿
上場
海外市場
資本金
-
設立
2011年08月