NHKテキスト『100分de名著』が、ついに解説100作品を突破!その反響を振り返ります。書店での記念フェアでは、あのテキスト+原著を手に取るチャンスが再び!
ぼくらが前に進むとき、そばにはいつも名著があった。この困難な時代に、名著を再び。
NHKテキスト「100分de名著」は2020年7月発売の『モモ』(ミヒャエル・エンデ)をもって、100作品を突破します(アンコール放送は含まない)※。反響の大きかった作品と、書店店頭でのフェアについてご紹介します。
※スペシャル回では4作品を扱いますが、ここでは1作品としてカウントしています。
※スペシャル回では4作品を扱いますが、ここでは1作品としてカウントしています。
一度は読みたいと思いながらも、手に取ることをためらってしまったり、途中で挫折してしまった古今東西の”名著”たち……。テキスト「NHK100分de名著」は、そんな1冊を25分×4回、つまり100分で読み解いていく人気番組のテキストです。2020年7月発売の『モモ』(ミヒャエル・エンデ)をもって、番組とテキストで扱った名著がついに100作品を突破しました。
創刊から9年、時代を超えて読み継がれてきたものや新たな時代に再び脚光を浴びるもの、あるいは難解なものや長大な物語を、わかりやすく解説する副読本として、また第一線の研究者や作家による新しい読み解きとして、多くの方からご支持を頂いています。
ここでは、100作品に及ぶ解説テキストの中から、特に反響が大きかったものを編集部がセレクトし、コメントを添えました。これまでの名著、そしてこれからの名著に思いを馳せながらご一読いただければ幸いです。
後述の書店フェアにラインナップされている作品もあります。ぜひ店頭にて、お手に取ってご覧ください。
神谷美恵子『生きがいについて』
当時の番組進行役だった島津有里子さん(元NHKアナウンサー)は本書を読み、「自分の内面と向き合い、幼い頃からの思いを叶えるべきではないか」と、医師を目指すためにNHKを退局したというほど、ある種の浸透力を持つ一冊です。ひとが生きることの意味を読者の内面に向かって静かに訴える名著を、若松英輔さんが神谷美恵子の生涯とともに紹介します。
オルテガ『大衆の反逆』
独裁や全体主義を否定し、民主主義を確立するために必要な「真の保守主義」の在り方を説いたオルテガ。その主張は、迷走する日本の政治の問題点を浮き彫りにするほどの普遍性を持ちます。気鋭の政治学者・中島岳志さんが、「保守」のあるべき姿を詳述します。
アルベール・カミュ『ペスト』
新型コロナウイルスに襲われた世界の惨状を予見したかのような、ノーベル文学賞作家によるフランス文学の金字塔。その難解な表現や精緻なプロット、作品の背後にあるカミュの思いを、仏文学の翻訳や多彩な評論で知られる中条省平さんがカミュの半生をまじえて解説します。
アドラー『人生の意味の心理学』
私たちを覆う常識の自明性を疑い、自身の尊厳を取り戻すための方策が綴られた本書は、「100分de名著」テキストの中で最も多くの方にご購読いただきまました。ベストセラー『嫌われる勇気』の共著者・岸見一郎さんが、現代社会の軋轢や人間関係に悩む人たちに向けて、アドラーが本書で提唱する「個人心理学」の要諦を語ります。現在も、『100分de名著ブックス』版でお読みいただけます。
マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』
編集部には、テキストをご購読いただいた方から毎月数多くのアンケートはがきが寄せられますが、女性からのものが特に多かったのが本作でした。これまで「動と静」「悪女と淑女」といったイメージで読まれてきたスカーレットとメラニー。そのメラニーに新たな光を当て、「暗く意地悪な」一面を見出したのが、本書の新訳を手がけた鴻巣友季子さん。現地アメリカで膨大な資料に目を通し、ミッチェルの創作の意図までをも読み解いた解説は、繊細かつ濃密。
河合隼雄スペシャル
100作品目にあたる『モモ』で解説をして頂く河合俊雄さんは、日本を代表する臨床心理学者・河合隼雄さん(故人)のご子息。隼雄さん同様、ユング派の臨床心理学者として活躍されています。その俊雄さんによる4作品(『ユング心理学入門』『昔話と日本人の心』『神話と日本人の心』『ユング心理学と仏教』)の読み解きは、日本人のこころの深層に迫り、その病の治癒に力を尽くした一人の心理学者による、あくなき探求の実相を見せてくれます。
ミヒャエル・エンデ『モモ』
少女モモは、人びとの話に耳を傾けるだけで、彼らに自信を取り戻させる不思議な力の持ち主。そこに、街の皆から時間を奪い取る「灰色の男たち」が現れて……。時間の価値とは? 豊かな生とは? そして死とは? 京都大学教授で臨床心理学者の河合俊雄さんが、児童文学の記念碑的傑作が持つ真価を、せわしない日常を生きる大人むけに案内します。
■フェア対象テキスト■
ラッセル「幸福論」/河合隼雄スペシャル/マルクス・アウレリウス「自省録」/「維摩経」/神谷美恵子「生きがいについて」/宮本武蔵「五輪書」/西田幾多郎「善の研究」/レヴィ=ストロース「野生の思考」/松本清張スペシャル/スピノザ「エチカ」/オルテガ「大衆の反逆」/カミュ「ペスト」/中原中也詩集/ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」/太宰治「斜陽」/夏目漱石スペシャル/アンネ・フランク「アンネの日記」/シェイクスピア「ハムレット」/マーガレット・ミッチェル「風と共に去りぬ」/三木清「人生論ノート」/※書店によっては取り扱いのない場合もございます。
全国約500書店にて、7月下旬よりフェア開催予定です!
【商品情報】
講師:河合俊雄(京都大学教授、臨床心理学者)
出版社:NHK出版
発売日:2020年7月22日
定価:576円(本体524円)
判型:A5判
ISBN:978-4-14-223116-4
URL: https://www.amazon.co.jp/dp/4142231162/
創刊から9年、時代を超えて読み継がれてきたものや新たな時代に再び脚光を浴びるもの、あるいは難解なものや長大な物語を、わかりやすく解説する副読本として、また第一線の研究者や作家による新しい読み解きとして、多くの方からご支持を頂いています。
ここでは、100作品に及ぶ解説テキストの中から、特に反響が大きかったものを編集部がセレクトし、コメントを添えました。これまでの名著、そしてこれからの名著に思いを馳せながらご一読いただければ幸いです。
後述の書店フェアにラインナップされている作品もあります。ぜひ店頭にて、お手に取ってご覧ください。
- 人生の意味を問う「100分de名著」
神谷美恵子『生きがいについて』
当時の番組進行役だった島津有里子さん(元NHKアナウンサー)は本書を読み、「自分の内面と向き合い、幼い頃からの思いを叶えるべきではないか」と、医師を目指すためにNHKを退局したというほど、ある種の浸透力を持つ一冊です。ひとが生きることの意味を読者の内面に向かって静かに訴える名著を、若松英輔さんが神谷美恵子の生涯とともに紹介します。
- 日本の政治や社会を考えるための「100分de名著」
オルテガ『大衆の反逆』
独裁や全体主義を否定し、民主主義を確立するために必要な「真の保守主義」の在り方を説いたオルテガ。その主張は、迷走する日本の政治の問題点を浮き彫りにするほどの普遍性を持ちます。気鋭の政治学者・中島岳志さんが、「保守」のあるべき姿を詳述します。
- コロナ時代に読んでほしい「100分de名著」
アルベール・カミュ『ペスト』
新型コロナウイルスに襲われた世界の惨状を予見したかのような、ノーベル文学賞作家によるフランス文学の金字塔。その難解な表現や精緻なプロット、作品の背後にあるカミュの思いを、仏文学の翻訳や多彩な評論で知られる中条省平さんがカミュの半生をまじえて解説します。
- 最も多く読まれた「100分de名著」
アドラー『人生の意味の心理学』
私たちを覆う常識の自明性を疑い、自身の尊厳を取り戻すための方策が綴られた本書は、「100分de名著」テキストの中で最も多くの方にご購読いただきまました。ベストセラー『嫌われる勇気』の共著者・岸見一郎さんが、現代社会の軋轢や人間関係に悩む人たちに向けて、アドラーが本書で提唱する「個人心理学」の要諦を語ります。現在も、『100分de名著ブックス』版でお読みいただけます。
- 女性から支持された「100分de名著」
マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』
編集部には、テキストをご購読いただいた方から毎月数多くのアンケートはがきが寄せられますが、女性からのものが特に多かったのが本作でした。これまで「動と静」「悪女と淑女」といったイメージで読まれてきたスカーレットとメラニー。そのメラニーに新たな光を当て、「暗く意地悪な」一面を見出したのが、本書の新訳を手がけた鴻巣友季子さん。現地アメリカで膨大な資料に目を通し、ミッチェルの創作の意図までをも読み解いた解説は、繊細かつ濃密。
- 私たちの「こころ」を知るための「100分de名著」
河合隼雄スペシャル
100作品目にあたる『モモ』で解説をして頂く河合俊雄さんは、日本を代表する臨床心理学者・河合隼雄さん(故人)のご子息。隼雄さん同様、ユング派の臨床心理学者として活躍されています。その俊雄さんによる4作品(『ユング心理学入門』『昔話と日本人の心』『神話と日本人の心』『ユング心理学と仏教』)の読み解きは、日本人のこころの深層に迫り、その病の治癒に力を尽くした一人の心理学者による、あくなき探求の実相を見せてくれます。
- そして記念すべき100作品目は……
ミヒャエル・エンデ『モモ』
少女モモは、人びとの話に耳を傾けるだけで、彼らに自信を取り戻させる不思議な力の持ち主。そこに、街の皆から時間を奪い取る「灰色の男たち」が現れて……。時間の価値とは? 豊かな生とは? そして死とは? 京都大学教授で臨床心理学者の河合俊雄さんが、児童文学の記念碑的傑作が持つ真価を、せわしない日常を生きる大人むけに案内します。
また2020年7月下旬より、テキスト「NHK100分de名著」紹介100作品突破を記念して、NHK出版ではこれまでにないスケールの書店店頭フェアを企画しました。これまで品切れになっていた人気タイトルも、今回のフェア限定で増刷しています。定番商品となった『100分de名著ブックス』や『別冊100分de名著』シリーズ、『同 読書の学校』シリーズ、さらに他出版社より発行の原著と合わせて、古今東西の教養を身につけるチャンスです。
■フェア対象テキスト■
ラッセル「幸福論」/河合隼雄スペシャル/マルクス・アウレリウス「自省録」/「維摩経」/神谷美恵子「生きがいについて」/宮本武蔵「五輪書」/西田幾多郎「善の研究」/レヴィ=ストロース「野生の思考」/松本清張スペシャル/スピノザ「エチカ」/オルテガ「大衆の反逆」/カミュ「ペスト」/中原中也詩集/ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」/太宰治「斜陽」/夏目漱石スペシャル/アンネ・フランク「アンネの日記」/シェイクスピア「ハムレット」/マーガレット・ミッチェル「風と共に去りぬ」/三木清「人生論ノート」/※書店によっては取り扱いのない場合もございます。
全国約500書店にて、7月下旬よりフェア開催予定です!
【商品情報】
NHKテキスト100分de名著 8月号 『モモ』 (ミヒャエル・エンデ)
講師:河合俊雄(京都大学教授、臨床心理学者)
出版社:NHK出版
発売日:2020年7月22日
定価:576円(本体524円)
判型:A5判
ISBN:978-4-14-223116-4
URL: https://www.amazon.co.jp/dp/4142231162/
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