名著が復刻! 書籍『復刻版 トヨタ生産方式のIE的考察 ―ノン・ストック生産への展開―』発売
PRESS RELEASE
書籍『復刻版 トヨタ生産方式のIE的考察』発売
2022年3月31日
株式会社 日刊工業新聞社
日刊工業新聞社(代表取締役社長:井水治博 本社:東京都中央区)は、書籍『復刻版 トヨタ生産方式のIE的考察 ―ノン・ストック生産への展開―』を4月1日に発売します。
1980年発行の名著の復刻版です。製造現場で普及する「トヨタ生産方式」の本質ともいえる考えが、この一冊に集約されています。
トヨタ生産方式を支えた「改善の原点」とは?!
トヨタ自動車の本質には「トヨタ生産方式」があります。ジャスト・イン・タイム、自働化をはじめ、ムダな作業や工程を究極に削ることで実現してきたトヨタ生産方式は、これまであらゆる企業の生産現場に影響を与えてきました。
大野耐一氏が体系を築いたトヨタ生産方式の一翼を担ったのが、新郷重夫氏です。新郷氏は生産技術講習会を通じて、トヨタグループを含め2万人以上の技術者に作業内容の見直しや設備投資の必要性の再検討、人員の配置など、生産現場におけるあらゆる点の見直しの徹底について説き、トヨタ自動車だけでなく、さまざまな分野の生産現場のカイゼンに取り組みました。
そして新郷氏は、インダストリアル・エンジニアリング(IE)をベースとすることで、トヨタ生産方式の輝かしい面を捉えるだけでなく、トヨタ生産方式を自社に適した形に落とし込み、吸収し、自らのものにする重要性を説いてきました。この考察をまとめたのが本書です。
トヨタ生産方式を正しく解釈する
企業を取り巻く環境が加速度的に変化する現代だからこそ、原点を見つめ、高効率な生産方式を磨き上げるきっかけにしようと、1980年に日刊工業新聞社が発行した『トヨタ生産方式のIE的考察―ノン・ストック生産への展開―』(新郷重夫著)を復刻します。
書籍『トヨタ生産方式』(大野耐一著、ダイヤモンド社)において大野氏が提唱した「トヨタ生産方式」を考察し、正しく解釈することで、生産の合理化を追求しています。
目次
<第1部>工場改善の原点的志向
第1章 生産の構造
第2章 工程の改善
第3章 作業の改善
第4章 ノン・ストック生産への展開
<第2部>トヨタ生産方式のIE的考察
第1章 トヨタ生産方式の理解
第2章 トヨタ生産方式の構成
第3章 トヨタ生産方式のIE的構成
第4章 カンバン制度の展開
第5章 トヨタ生産方式の周辺
第6章 トヨタ生産方式の進路
第7章 トヨタ生産方式の導入と展開
第8章 トヨタ生産方式の総括
書籍情報
定価:(本体3,500円+税)
仕様:A5判、並製、336頁
ISBN:978-4-526-08268-9
発行:日刊工業新聞社
発行日:2023年4月1日
著者紹介
新郷 重夫(しんごう しげお)
昭和5年 山梨高等工業学校機械工学科卒業
台湾総督府交通局,台北鉄道工場勤務
昭和12年 日本工業協会主催“第1回生産技術講習会(会期2カ月)”に参加し,その後,もっぱら工場改善の業務に従事
昭和20年 日本能率協会に奉職,福岡事務所長,教育部長,技術部長,第2作業部長などを歴任
昭和31年 三菱造船KKの工場調査において,当時4カ月かかっていたスーパータンカーの建造期間を一躍3カ月に,さらには2カ月に短縮する新方式を創案し,これが採用されて,建造期間の世界記録を達成した.そしてこの方式が日本造船界に普及して,わが国造船工業の発展に大いに寄与することになった
昭和34年 経営管理改善研究所を創立
昭和39年より2 年間,山梨大学工学部講師
昭和23年以降 日本能率協会時代より現在までを通じて生産技術の普及に努力し,1980年当時までの生産技術講習会の受講生は日本および台湾を含めて約20,000名に達している
昭和45年 造船工業の発展に寄与したことを中心とする経営管理改善の功により黄綬褒章
を受ける
昭和55年 経営管理改善研究所所長
昭和63年 ユタ州立大学名誉博士号を授与
平成2 年 逝去
【問い合わせ】
日刊工業新聞社
書籍編集部 03(5644)7490
販売・管理部 03(5644)7410
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