モデルナ、多発性骨髄腫を対象としたT細胞エンゲージャーの第1/2相臨床試験で初の治験参加者への投与を開始
この資料は、モデルナ(マサチューセッツ州ケンブリッジ)が2025年11月3日(現地時間)に発表したものを日本語に翻訳したもので、報道関係者の皆さまに参考資料として提供するものです。資料の内容および解釈については、英語が優先されます。英語版は、https://www.modernatx.com/en-USをご参照下さい。
【米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、2025年11月3日発】モデルナ(NASDAQ:MRNA)は本日、再発または難治性の多発性骨髄腫の患者を対象とした、モデルナのmRNAベースのT細胞エンゲージャー(TCE)mRNA-2808の第1/2相臨床試験において、最初の治験参加者への投与が行われたことを発表しました。最初の投与は、サラ・キャノン研究所(Sarah Cannon Research Institute, SCRI)との協力のもと、テネシー州ナッシュビルのSCRIオンコロジー・パートナー(SCRI Oncology Partners)で行われました。
mRNA-2808は、3種類のよく知られた骨髄腫関連抗原を標的とするT細胞エンゲージャーをコードする複合的なmRNA治療製品です。この革新的なアプローチにより、腫瘍の異質性に対応し、標的依存性の耐性の問題を克服することを目指しています。
モデルナの治療製品とオンコロジー領域の開発責任者カイル・ホーレン(Dr. Kyle Holen)医師は「今回の治験参加者への初投与は、モデルナにとってT細胞エンゲージャー療法を実現するための重要なマイルストーンとなります。多発性骨髄腫には依然として大きなアンメット・メディカル・ニーズが存在しており、私たちの革新的な治療法によって患者さんの生活を改善できると信じています。モデルナ独自のmRNAプラットフォームは、複数のT細胞エンゲージャー標的を一つの治療に組み込み、さまざまな角度から疾患を攻撃することを可能にします。これにより、がんの逃避メカニズムを克服・抑制・防止することを目指しています。がん治療の変革を使命とする私たちにとって、今回のT細胞エンゲージャー療法の開始は、その第一歩であり、大変誇らしく思います」と述べています。
サラ・キャノン研究所の骨髄腫研究ディレクターであり、SCRIオンコロジー・パートナーの血液内科・腫瘍内科医のハンス・リー(Dr. Hans Lee)医師は「多発性骨髄腫は非常に複雑ながんであり、多くの患者さんが時間の経過とともに既存の治療に耐性を示すようになります。そのため、長期的に疾患をコントロールし続けることはいまだに大きな課題です。SCRIの使命は、『明日のブレークスルーを、今日それを必要とする患者さんに届けること』です。mRNAベースの治療法は、多発性骨髄腫のようながんに対する治療の概念を大きく変える可能性があり、私たちは患者さんにこの臨床試験へ参加する機会を提供できることを誇りに思います」と述べています。
本試験(NCT07116616)は、18歳以上の再発または難治性多発性骨髄腫患者を対象に、mRNA-2808の安全性および忍容性を評価する用量漸増試験です。
試験の参加条件などの詳細についてはこちらをご覧ください。
モデルナについて
モデルナは、mRNA医薬品分野における革新的リーダーです。mRNA技術の進展を通して、モデルナは医薬品の製造方法を根本から変え、疾患の治療と予防へのアプローチを変革し続けています。モデルナは10年以上にわたって科学、技術、健康分野の研究に取り組んでおり、前例のないスピードと効率性で医薬品を開発しています。新型コロナワクチンの開発はその代表例です。
モデルナのmRNAプラットフォームは、感染症、腫瘍免疫学、希少疾患、自己免疫疾患の治療製品やワクチンの開発を可能にしています。独自の企業文化と価値観、マインドセットを共有する世界の社員が力を合わせ、人々の健康に貢献するため、そしてmRNA医薬品を通じて、人々に最大限のインパクトをもたらすべく尽力しています。モデルナの詳細については、modernatx.comをご覧ください。また、X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、YouTube、LinkedInをフォローしてください。
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E-mail: japan-pr@modernatx.com
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