【DTS】慶應義塾大学 中西研究室と「人間の創造性を引き出すAI」に関する共同研究を開始
「人間とAIエージェントが織りなす知的協働プロセス」の設計へ
株式会社DTS(東京都中央区、代表取締役社長 北村 友朗)は、慶應義塾大学(東京都港区、塾長:伊藤公平)環境情報学部 中西泰人研究室(以下「中西研究室」)と、人間の創造性を誘発する「アフェクティブ(感性)AIエージェント」に関する共同研究(以下「本共同研究」)を開始したことをお知らせいたします。
本共同研究は、AIを人間の感性や文脈に寄り添い、創造性を誘発する「アフェクティブ(感性)AIエージェント」として再定義する試みです。
AIを単に指示に基づいて業務を代行するだけでなく、人間の思考プロセスに能動的に働きかけ、新たな気づきや発想を促す存在と位置付け、人間の創造性をどのように高められるかを検証します。この新たな知的協働メカニズムを解明し、その効果を科学的に検証するため、HCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)および創造活動支援の分野で深い知見を持つ中西研究室とDTSの社会実装力を掛け合わせ、アフェクティブAIエージェントのプロトタイプ開発と行動モデルの体系化に取り組みます。
1. 背景と目的
生成AIの急速な普及に伴い、業務プロセスの変革や効率化への期待が高まる一方で、企業には「AIと共存し、いかにして新たな価値を生み出すか」という視点が求められています。
DTSは、システムインテグレーターとして培ってきた技術力に加え、これからの社会に必要なのは「人間とAIエージェントが織りなす知的協働プロセス」の設計であると考えました。
そこで、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション(HCI)分野で卓越した知見を持つ慶應義塾大学 中西研究室と共同研究を開始します。本共同研究により、同研究室の持つ学術的な知見や研究手法を社会実装の場に取り入れ、「人間とAIエージェントが織りなす知的協働プロセス」について、実証的なアプローチに基づいた解明に取り組みます。これは、AIのあり方を「業務効率化を実現するAI」にとどまらず、「人の創造性を引き出すAI」として定義する試みです。
2.共同研究の概要
本共同研究では、「アフェクティブAIエージェント(人間の感情や文脈に寄り添い、創造性を誘発するAI)」のプロトタイプを開発し、以下の検証を行います。
• 研究テーマ: 人間の創造性を誘発するAIエージェントの行動デザインと評価
• 目指す成果:
o AIの介入(問いかけ、提示など)が人間の思考プロセスに与える影響の解明
o AIの共創の質を高め人間の創造性を引き出す「協働のためのAI行動モデル」の構築

3. 具体的な取り組み
本研究では、DTSと慶應義塾大学 中西研究室の双方の環境をフィールドとして活用し、以下の3つのアプローチで検証を進めます。それぞれの強みを生かした役割分担により、多角的な視点から共同研究を進めます。
1. AI行動設計の体系化
DTSが主体となり、状況に応じて人間の思考を刺激するAIの振る舞い(パラメーター)の体系化を 行います。これに対し、中西研究室はHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)の学術的 観点から、専門的なアドバイスを行います。
2. プロトタイプの実装と多様な環境での実証実験
検証用プロトタイプの実装は中西研究室が主導し、DTSはそれに対する技術的知見を提供します。
実証実験は大学環境だけでなくDTS社内でも実施します。環境が異なる「産・学」それぞれの状況において、AIエージェントの振る舞いが人間にどのような影響を与えるか、多角的に評価・検証を行います。
3. 「共創」メカニズムの解明
収集した人間とAIの対話データに対し、中西研究室より学術的な知見や評価手法の共有を受けます。その上で、人間とAIの対話データを分析し、どのような相互作用が「人間の創造性を誘発」するのか、そのメカニズムを学術的に解明します。
4. 今後の展望
DTSは、本共同研究を通じて得られた知見を活かし、社内業務におけるAI活用を単なる「効率化」の手段に留めず、「創造的な価値創出」の場へと広げ、組織的なイノベーション創出力の向上に役立てていきます。
さらに、本実証実験を通じて、お客様企業の「人とAIの協働組織」をデザインするコンサルティングサービスや、創造性を高める「知的協働基盤(アフェクティブワークプレイス)」、さらには顧客体験(CX)向上に資するソリューション展開の可能性を探ります。
5. コメント
慶應義塾大学 環境情報学部 教授 中西 泰人 氏
「生成AIの進化により、私たちは『答え』を即座に得られるようになりました。しかし、人間本来の知的な喜びは、『問い』を立て、試行錯誤するプロセスそのものにあるでしょう。 本共同研究は、AIを単なる効率化の道具としてではなく、人の思考を揺さぶり、創造的な対話を生み出す『他者たち』として再構築する挑戦です。HCIと創造活動支援における知見と、DTS様の社会実装力を掛け合わせることで、人とAIが共に総合知を再構築する未来の知のあり方を提示したいと考えています。」
株式会社DTS代表取締役社長 北村 友朗
「生成AIの業務活用が一般化する中、企業にとっては働き方や業務プロセスをどう再設計していくかが問われています。本共同研究では、中西研究室のHCIと創造活動支援に関する知見と、当社が持つ現場の業務知識およびSIによる社会実装力を掛け合わせ、創造性を引き出すAIエージェントの行動モデルを解明します。当社は、研究成果を社内外の業務へ展開し、AI活用による価値創出の実現を目指すとともに、今後も産学連携に積極的に取り組み、社会課題や顧客課題の解決に貢献してまいります。」
<株式会社DTSの概要>
DTSは、総合力を備えたトータルシステムインテグレーター(Total SIer)です。主に金融、情報通信、製造、公共、建築分野向けに、コンサルティングからシステム設計・開発、基盤構築・運用までをワンストップで提供します。
また、DTSグループは、システムに関わるさまざまな専門性を活かした付加価値の高いサービスを提供します。https://www.dts.co.jp/
本社所在地:〒104-0032 東京都中央区八丁堀 2-23-1 エンパイヤビル
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社DTS イノベーション推進部
TEL:03-6914-5163 E-mail: ai-biz@dts.co.jp
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