もみ殻処理と脱炭素の課題を解決する「もみ殻バイオ炭製造装置」の実証試験を開始
米づくりにおいて、毎年収穫後に大量に発生するもみ殻の処理方法が課題となっています。また、適切な処理をしなければ二酸化炭素(CO2)より温室効果の高いメタンガスなどが発生するため、環境負荷軽減も求められています。ヤンマーESでは、2019年よりもみ殻ガス化発電で実証していたバイオ炭製造の部分に着目して「もみ殻バイオ炭製造装置」の開発を進め、2024年9月の商品化を目指して実証試験を行っていきます。
ヤンマーグループでは、持続可能な社会の実現に向け、「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」を掲げています。ヤンマーESでは今後も、お客さまの脱炭素化実現に向け、環境に配慮したエネルギーソリューションの提案を進めていきます。
実証試験概要
本実証試験では、未利用資源(もみ殻)を活用した循環型農業とバイオ炭の土壌施用による炭素固定による農業分野での脱炭素化への技術確立を目指します。また、もみ殻の燃焼時に発生する熱利用も検討していきます。もみ殻の処理費用削減や生成されたバイオ炭の利用拡大、カーボンクレジットなどを活用した収益化などを通し、導入することによる環境面や経済面でのお客さまのメリットの確立を目指します。
【目的】
1. 商品化に向けた燃焼およびバイオ炭の性能確認
2. バイオ炭の効果検証と用途開発
3. もみ殻バイオ炭製造装置の廃熱利用検討
実証期間:2023年10月~2024年8月頃(予定)
設置場所:西坂農機株式会社 今津営業所(滋賀県高島市今津町上弘部1067)
処理能力:もみ殻年間処理量 400t/年(4,000h/年)
もみ殻バイオ炭年間製造量 100t/年
炭素固定量 117t-CO2/年
※CO2換算値。実際には製造時および施肥時のCO2排出量を別途減算する必要があります。
ヤンマーグループでは、持続可能な社会を目指し、「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」を推進しています。「GHG排出量ゼロの企業活動を実現する」「循環する資源を基にした環境負荷フリーの企業活動を実現する」「お客様のGHG排出ネガティブ・資源循環化に貢献する」という3つの課題に挑戦することで、ブランドステートメントに掲げる“A SUSTAINABLE FUTURE”を実現します。
詳しくはhttps://www.yanmar.com/jp/about/ygc/をご覧ください。
<ヤンマーについて>
1912年に大阪で創業したヤンマーは、1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功した産業機械メーカーです。「大地」「海」「都市」のフィールドで、エンジンなどのパワートレインを軸に、アグリ、建機、マリン、エネルギーシステムなどの事業をグローバルに展開。環境負荷フリー・GHGフリーの企業を目指し、顧客価値を創造するソリューションを提供しています。未来を育むヤンマーの価値観「HANASAKA」を基盤に、ブランドステートメントとして掲げる“A SUSTAINABLE FUTURE”を実現します。
詳しくは、ヤンマーのウェブサイトhttps://www.yanmar.com/jp/about/をご覧ください。
<注記>
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