中学3年時点で文理選択で迷っている “グレーゾーン” の割合が半数以上、悩む生徒のために「理系への苦手意識払拭」「将来像の提示」が必要か?

~文理選択に関する高校生/大学生約3,000名のアンケート調査結果を公開~

スタディプラス

スタディプラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:廣瀬高志、以下スタディプラス)のStudyplusトレンド研究所は、公益財団法人山田進太郎D&I財団と共同で、2023年6月~7月に2回にわたり、学習管理アプリ「Studyplus」上で「文理選択に関するアンケート調査」を実施、結果をまとめましたのでご報告いたします。

本調査結果については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトでも紹介しています。
 https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20230824

「文理選択に関するアンケート調査」トピックス

中学3年生時点で半数以上は、文理選択で迷う “グレーゾーン”(※) に。

・文系 or 理系の決定タイミングは、理系の方が早い傾向。

・文系生徒は6割・理系生徒は約半数が、中学3年生時点は “グレーゾーン” だったと回答。

理系科目への苦手意識が、文理選択に大きな影響。特に女子に顕著な傾向。

・文系を選択した最多理由は「理系科目が苦手だったから」。

・特に、男子生徒より女子生徒の方が、理系に対するネガティブな意識が理由になっている傾向。

・文理選択の悩みがあったと回答した生徒の割合は42.5%。そのうち理系を選択した生徒の悩みは「苦手科目があった」が最多、女子は特に顕著で約6割が回答。

文理選択後の将来像が見えるかどうかが、選択の理由や悩みの理由に。

・理系を選択した最多理由、男子は「理系科目が好きだったから」。女子は「理系進学した後の就職・職業などの将来像が見えたから」。

・文理選択の悩みがあったと回答した文系生徒の悩みは、将来性への不安を指摘する項目が上位に。

文理選択を後悔する生徒も一定数。学校から選択後の将来像や勉強内容を伝えるサポートが必要か。

・文理選択において、情報源の最多は学校の先生(担任)で52.1%。約半数が教員の指導を受けて自信や意欲が高まったと回答する一方、半数はサポート改善の余地が見られる。

・文理選択を後悔した割合は約2割。将来への影響や勉強内容を知りたかったという声が多く見られる。


※ ”グレーゾーン” の定義

多くの学生は、高校1年生の秋~冬にかけて文理選択の決断を迫られます。その1年前にあたる中学3年生時点で、以下のようなステータスの学生を、 “グレーゾーン” と定義しました。


①文系・理系を明確に選択できていない学生

調査項目「中学3年生の頃、文理選択についてどう考えていましたか?」において、「どちらでもない」「わからない・まだ決めていない(迷っている)」「どちらかといえば文系」「どちらかといえば理系」と回答した学生。


②文系・理系を明確に選択できているが、最終的な進学先が逆転した学生

調査項目「中学3年生の頃、文理選択についてどう考えていましたか?」において、中学3年生時点で「文系」だったが最終的に理系に進学、中学3年生時点で「理系」だったが最終的に文系に進学した学生。


◆本調査の概要(1回目)

  • 調査対象 :  全国の「Studyplus」ユーザー(高校生、大学1年生、大学2年生)

  • 回答者  :  3,297名、うち2,740名が文理選択済みの学生

  • 調査時期 :  2023年6月29日〜6月30日

  • 調査方法 :  学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。

  • 調査内容 :  文理選択の時期、決定理由、情報収集方法 など


◆本調査の概要(2回目)

  • 調査対象 :  全国の「Studyplus」ユーザー(高校生、大学1年生、大学2年生)

  • 回答者  :  3,292名、うち2,601名が文理選択済みの学生

  • 調査時期 :  2023年7月12日〜7月13日

  • 調査方法 :  学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。

  • 調査内容 :  文理選択で後悔したこと など



■ 文理選択の決定時期


【調査項目】

・文系 or 理系で進学することを決めた時期はいつですか?(調査1回目)

【回答】

・理系は、中学生時点で37.1%が決定済み。文系は、決定タイミングが理系より遅い傾向。



【調査項目】

・中学3年生の頃、文理選択についてどう考えていましたか?(調査1回目)

【回答】

・文系生徒は、約6割が”グレーゾーン”。男子は69.1%、女子は57.6%。

・理系生徒は、約半数が”グレーゾーン”。男子は46.8%、女子は56.5%。



■ 文理選択の理由


【調査項目】

・文系 or 理系を選択した理由は何ですか? ※複数選択可(調査1回目)

【回答】

・文系の選択理由で最多は、「理系科目が苦手だったから」。理系の選択理由は、「理系で学べる内容に興味があるから」「理系科目が好きだったから」の順番に。

・文系の男子生徒は、学びの内容への興味・好みを示す項目が上位に。一方で女子生徒は、理系に対するネガティブな理由が、男子より割合として高い傾向。

・理系の男子生徒は、文系と同様に学びの内容への興味・好みを示す項目が上位に。理系の女子生徒は、将来的なキャリアを見据えた理由が、男子より割合として高い傾向。



■ 文理選択の悩み


【調査項目】

・文系 or 理系を選択する際に、悩みや迷いはありましたか?(調査1回目)

【回答】

・半数近い生徒が、悩みや迷いがあったと回答。


【調査項目】

・具体的に文理選択に関するどんな悩みがありましたか?※複数選択可(調査1回目)

【回答】

・文系では、男女ともに将来性への不安を指摘する項目が上位に。

・理系では、男女ともに「苦手科目」の悩みがトップだが、女子は特に顕著で約6割が回答する結果に。



■ 文理選択の情報収集、教員からのサポート


【調査項目】

・文理選択をする際に、どのような情報源を活用しましたか? ※複数選択可(調査1回目)

【回答】

・学校の先生(担任)が最多。その後は家族・同級生・先輩と続く。



【調査項目】

・学校や教員のサポートによって、 文系 or 理系選択に対する自信や意欲が高まりましたか?(調査1回目)

【回答】

・約半数が自信や意欲が高まったと回答する一方、残り半数はサポート改善の余地が見られる。



【調査項目】

・文理選択について、学校や教員から受けたサポートにどれくらい満足していますか?(調査1回目)

【回答】

・半数以上が満足していると回答、一方でどちらでもないも約4割。



【調査項目】

・満足していない場合、具体的にどのような点に不満がありますか? ※複数選択可(調査1回目)

【回答】

・「説明が不足」「選択肢が限定的」が3割超、「進学実績優先に感じた」が3割弱存在。



■ 文理選択を振り返って


【調査項目】

・あなたは、文理選択後に文系 or 理系を選んだことを後悔したことがありますか?(調査2回目)

【回答】

・2割程度が、文理選択に関して後悔があると回答。



【調査項目】

・文系と理系を選択し直せるとしたら、何をもっと知りたいですか?(調査2回目)

【回答】

・知りたかった内容は、将来へとの繋がりや勉強内容



本調査結果については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトでも紹介しています。

 https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20230824


■ 公益財団法人山田進太郎D&I財団について

誰もがその人の持つ能力を発揮し活躍できる社会の実現に寄与するために、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進する目的で、メルカリCEO山田進太郎が2021年7月に設立した公益財団法人です。

特に、STEM(理系)のジェンダーギャップに注目し、2021年より女子中学生/高校生がSTEM(理系)キャリアを前向きに検討し、積極的に自己決定するための機運を創ることを目的に奨学金事業を開始しました。2023年からは、さらに活動の幅を広げるべく、対象者となる女子生徒を取り巻くステークホルダーとなる保護者や学校等教育機関、企業、行政/省庁の皆様と連携しながら、各種教育支援イベント等を通じて若い女性の成長と社会進出を支援しています。

※STEM(S:Science / T:Technology / E:Engineering / M:Mathematics)


代表理事:山田 進太郎(メルカリ創業者、代表取締役社長兼CEO)

設立年月日:2021年7月1日(木)


公益財団法人山田進太郎D&I財団公式ウェブサイト:https://www.shinfdn.org/



■2023年度の奨学金事業について

山田進太郎D&I財団は、2023年度もSTEM(理系)進学を選択しづらい現状にある女子学生が理系キャリアを前向きに検討し、積極的に自己決定するための機運を創るため、STEM(理系)女子奨学助成金の募集を7月6日より開始しました。詳細は以下をご参照ください。


STEM(理系)女子奨学助成金募集要項:

https://www.shinfdn.org/scholarship2023/requirements


【一般のお問い合わせ先】

公益財団法人山田進太郎D&I財団事務局

Eメール:info@shinfdn.org


■ 学習管理アプリ「Studyplus」 概要

「Studyplus」は、日々の勉強を記録・可視化し、ユーザー同士でシェアして励まし合うことができる学習管理アプリです。 

ユーザーの自己調整学習、学習モチベーションの維持・向上をサポートします。

累計会員数800万人以上、大学受験生の2人に1人が利用しています。https://www.studyplus.jp/


※アプリダウンロードURL

App Store:https://apps.apple.com/jp/app/apple-store/id505410049

Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.studyplus.android.app


■ 学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」 概要

スタディプラスが提供する「Studyplus for School」は、生徒と先生を学習管理アプリ「Studyplus」でつなぎ、生徒の日々のスタディログを先生が見守り助ける、教育機関向け学習管理プラットフォームです。紙の教科書や参考書からデジタルの映像教材や演習教材まで、あらゆるスタディログを一元化・可視化することで、先生の業務負荷を軽減しながら、生徒一人ひとりの学びの個別最適化をご支援します。文部科学省CBTシステム「MEXCBT」と接続する学習eポータル。

現在、全国の学校や学習塾など約1,700校以上に導入されています。

 https://for-school.studyplus.co.jp/


■「Studyplusトレンド研究所」 概要

「Studyplusトレンド研究所」は、日本最大級の学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーを通じて、次代を担う若者の「いま」を見つめるための研究所です。

若者の学校生活や学習・受験といった側面から、好きなアーティストや消費行動といった生活者の側面まで、これからの新しい時代の「トレンド」を研究していきます。

https://www.trend-lab.studyplus.jp/


■ スタディプラス株式会社 概要

  • 所在地:東京都千代田区神田駿河台2丁目5−12 NMF駿河台ビル4階

  • 代表取締役:廣瀬高志

  • 事業内容:学習管理アプリ「Studyplus」、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」、電子参考書プラットフォーム「Studyplusブック」の運営

  • 設立:2010年5月20日

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会社概要

スタディプラス株式会社

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https://info.studyplus.co.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都千代田区神田駿河台2-5-12 NMF駿河台ビル4階
電話番号
-
代表者名
廣瀬高志
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2010年05月