アドビ、北海道大学と共同研究 創造的問題解決能力育成のためのオープン教材 全3章を公開
~北大初年次向け授業の補助教材としても活用、英語版の公開も順次スタート~
90年代以降、デジタル社会を生き抜くための力を総称したデジタルリテラシーへの関心が高まる一方、デジタルリテラシーの概念は広く、大学側は何を学生に教えるべきか見極めるのが困難で、授業の一環としてデジタルリテラシーを教えることにさまざまな障壁がありました。そこでアドビは、2019年度に北海道大学高等教育推進機構オープンエデュケーションセンターと共同研究契約を締結し、デジタルリテラシー教育で求められる批判的思考や創造的問題解決力を育成するためのオープン教材の開発に取り組んできました。
昨年の「デジタルプロダクトの読解」の章に続き、今年は新たに第2章「デジタルプロダクトの設計」、第3章「デジタルプロダクトの制作」を公開しました。この全3章の教材により、デジタルリテラシーに関する教育を行う教育者と、基礎を学びたい学習者双方を支援します。
また、昨年から公開している「デジタルプロダクトの読解」の章を英語化し、英語圏の教育者100万人以上に向けてAEEにて公開を開始。今後残りの章も順次英語化し、公開を進めてまいります。
今後アドビは、北海道大学とともに開発したオープン教材を学内外のデジタルリテラシー教育に活用し、実践研究をさらに進めていきます。北海道大学の連携大学での利用や、オープン教材をもとにしたMOOC(Massive Open Online Course: 大規模公開オンライン講座)の開講も計画中です。また高等教育のみならず、多様な教育機関で幅広く活用いただくことによって今後とも21世紀型スキルの育成に貢献してまいります。
アドビ デジタライゼーションマーケティング本部 本部長 小池晴子 コメント
「デジタルリテラシー教育は、今や必須の教育テーマとなっている一方で、まだまだ体系的に網羅された教材が不足しているのが現状です。そんな中、北海道大学様とこのようなオープン教材を共同開発し、全世界の教育関係者に役立つツールとして公開出来ることを光栄に思います。アドビは、今後も未来を生きる学生や生徒の皆様に役立つ、21世紀型スキル育成のためにツールやナレッジの共有を含めた幅広い支援をしてまいります。」
【オープン教材について】
本オープン教材は、デザイン思考のプロセスに対応した「読解」「設計」「制作」のステップ毎に学習できる構成で、今年度は、 昨年度に引き続き北海道大学の初年時向け授業「大学生のためのデジタルリテラシー入門」の補助教材として、2021年7月に活用されました。
第1章 デジタルプロダクトの読解
・デジタルプロダクトの機能
・デジタルプロダクトの観察
・デジタルプロダクトの評価
デジタルプロダクトが目的にあった機能を実現できているかを分析するために役立つ観点「インタラクションの基本原則」を使って、デジタルプロダクトと人との接点に生まれる相互作用を観察/分析/評価する方法を学びます。
第2章 デジタルプロダクトの設計
・2-1. デザインとは何か
・2-2. 解決すべき課題を見つける
・2-3. 表現の方向性を定める
デザイナーが創造的問題解決に取り組むさいに心がけている「正しい問題を発見し, 正しい問題を解く」プロセスに着目し、デザイン思考を活用して探究的な課題解決にとりくむ方法を学びます。
第3章 デジタルプロダクトの制作
・3-1. デジタル表現と著作権
・3-2. デジタル画像の編集
・3-3. デジタル画像の出力
デジタル社会における創作と共有の文化、すなわち, 著作権とライセンスの基本について学びます。また、デジタル画像の編集に焦点をあて、言語表現と視覚表現を組み合わせて、デジタルツールを介したコミュニケーションを強化する方法を学びます。
また、本教材は教育機関において無料で利用できるAdobe Sparkで提供されており、教育者および学習者が自由に活用できるため、教育者のデジタルリテラシー教育に即座に利用できると同時に学生の自律学習に役立てることもできます。
「デジタルリテラシー教育のためのオープン教材」
URL(日本語):https://edex.adobe.com/jp/teaching-resources/uBQNgSCAT
「Web-based Educational Resources for Cultivating Digital Literacy」
URL:https://edex.adobe.com/teaching-resources/poDR6feQ9
■「アドビ」について
アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとして、3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人のお客様を支援しています。Creative Cloudは、写真、デザイン、ビデオ、web、UXなどのための20以上の デスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供しています。Document Cloudでは、デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行えます。Experience Cloudは、コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Senseiを活用しています。
アドビ株式会社は米Adobe Inc.の日本法人です。日本市場においては、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指します。
アドビに関する詳細な情報は、webサイト(https://www.adobe.com/jp/about-adobe.html)をご覧ください。
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