「サプライチェーン イノベーション大賞2021」日本アクセスと連名で〈優秀賞〉を受賞
持続可能な食品物流を目指して。「検品レス」の取り組みをより普及しやすく簡略化させた点が評価
キユーピー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員:長南 収、以下キユーピー)は、7月 9日(金)に開催された「製・配・販連携協議会※1 総会/フォーラム」において、株式会社日本アクセス(代表取締役社長:佐々木 淳一)と連名で、「サプライチェーン イノベーション大賞2021」の〈優秀賞〉を受賞しました。
「サプライチェーン イノベーション大賞」は、製・配・販連携協議会が、国内におけるサプライチェーン全体の最適化に向け、製・配・販各層の協力の下、優れた取り組みを行い、業界をけん引した事業者に対しその功績を表彰するものです。
※1 製・配・販連携協議会:メーカー(製)・卸売業(配)・小売業(販)の協働により、サプライチェーン全体の無駄をなくすとともに、新たな価値を創造する仕組みを構築することで、産業競争力を高め、豊かな国民生活に貢献することを目的に2011(平成23)年5月に設立された協議会。
業界全体に広く展開可能な仕組み、“簡易な”検品レスとは?
2011年より取り組んできた従来の「検品レス」の取り組みは、検品時間の短縮など一定の効果は見られたものの、出荷作業負担が大きく、導入の難しさに課題がありました。今回、キユーピーが同賞の受賞で評価された点は、従来の「検品レス」から一歩進め、納品全体としての課題を洗い出し、出荷作業の負担が少なく、導入も容易な仕組みを構築したことです。
まず、以前は繁忙期のみ行っていた「翌々日納品」を、2020年1月から通年化し、納品リードタイムを活用した、ASN※2(事前出荷情報)のデータ作成を可能にしました。さらに、ASNの単位を、パレットから車両(または届け先)に変更することで、出荷作業時間の短縮を実現しています。また、出荷作業・検品時間に加えて、この取り組みによる車両の優先受付を実施して待機時間を短くしたほか(写真㊦参照)、検品レスで運ぶ荷物をまとめて納品日の集約・納品回数の削減を行い、車両効率を高めました。その他、ラベルの出力方法を見直し、商品をスキャンしてから出力することで小ロット商品の“宝探し状態”を解消しつつ、物流センターのフロアやゾーンを変更して荷受け後の作業改善を図るなど、納品全体としての最適化を実現しています。現在、日本アクセスとともに取り組みを進めている関東地区の物流センターでは、検品作業時間が5分の1に、納品エラーがゼロになるなど、大きな成果を上げています。現在、2カ所目の物流センターでも取り組みを始め、業界全体への導入が可能なモデルとして、さらなる取り組み強化を進めていきます。
キユーピーは今後も、持続可能な物流の実現に向け、製・配・販の業界関係者、行政と連携しながら、サプライチェーン全体の生産性向上を目指していきます。
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