Broadcom、VMware Cloud Foundation(VCF)によるプライベートクラウドプラットフォーム提供を通じて顧客のAI活用やデジタル主権、セキュリティの成果を拡大
新たなVMware Cloud Foundation Advanced Servicesに加え、エコシステムパートナーシップとプライベートクラウド モダナイゼーション プログラムの拡充を発表
*本内容は、2024年11月5日(スペイン時間)にBroadcomが発表した報道資料の抄訳版です。
デジタルファーストを掲げる企業にとって、現在の不確実性の高い時代では、人工知能(AI)の導入、国家のデジタル主権の確保、サイバーレジリエンスの維持が最重要課題とされます。Broadcom Inc.(NASDAQ: AVGO)は、シンプルにデプロイでき、利用しやすく、コストとリスクを低減するプライベートクラウドプラットフォームであるVMware Cloud Foundation(VCF)を通じて、企業がこれらの重要なビジネス成果を達成できるよう支援します。今週スペインで開催中のVMware Explore 2024 Barcelonaでは、このミッションをさらに推進させるために、革新的なVCF Advanced Services(英文)や、エコシステムパートナーシップ、モダナイゼーションプログラムの拡充を通じて、生成AIアプリの開発、サイバーセキュリティへの取り組み、ソブリンクラウドの導入促進の発表が行われました。
Broadcom Inc. VCF部門 上級副社長 兼 ゼネラルマネージャ、クリシュ・プラサード(Krish Prasad)コメント:
「BroadcomはVCFを通じて、場所を問わずプライベートクラウドを利用できるようにしています。プライベートクラウドプラットフォームと、ユビキタスで柔軟かつセキュアなAdvanced Servicesポートフォリオの提供により、企業のAIの可能性を解き放ち、これまで以上のレベルの組織的なレジリエンスを実現し、世界中のお客様のプライバシーとデジタル主権の要件をサポートしていきます」
VCFは業界初のプライベートクラウドプラットフォームとして、パブリッククラウドが持つ拡張性と俊敏性、ならびにプライベートクラウドが持つセキュリティ、耐障害性、パフォーマンス、低い総所有コスト(TCO)を両立させます。そして、インフラのモダナイゼーションの迅速化やクラウド統合環境、サイバーレジリエンスとプラットフォームのセキュリティ向上を実現し、企業のデジタルイノベーションをサポートします。VCFプライベートクラウドプラットフォームは、オンプレミスのデータセンター、ハイパースケーラーやパートナーのクラウド、エッジにわたり一貫してデプロイ可能です。また、ライセンスポータビリティにより新しいVCFソフトウェアをサブスクリプション購入できるほか、複数の環境間において包括的なモビリティを実現できるメリットがあります。VMware Cloud Foundation Advanced Servicesは、すぐに導入可能なソリューションを網羅するカタログとして、プライベートクラウド環境におけるイノベーションを加速します。Broadcomは2024年にVMware Cloud Foundation 5.2(英文)と5.2.1リリースし、VMware Cloud Foundation 9(英文)の提供予定も発表しています。
IPZS(イタリア造幣印刷局) CIO パオロ・バジカ(Paolo Bazzica)氏 コメント:
「IPZS(イタリア造幣印刷局)は、欧州デジタルID(EUDI)ウォレット構想のイタリア語版を展開しており、イタリアはこのプロジェクトを成功裏に実施した最初の国となりました。インフラのモダナイゼーションを目指す変革プログラムの一環として、IPZSはVCFを使用して新しいモダンなデジタルアプリケーションプラットフォーム(DAP)を構築しました。これにより、より迅速で安全なソフトウェア開発、デプロイ、メンテナンスが可能となり、イタリアのEUDIウォレットの信頼性と拡張性を確保しています」
Schuberg Philis ミッションクリティカルエンジニア オンノ・ヴァン・デン・ベルク(Onno van den Berg)氏 コメント:
「仮想マシンとコンテナ化されたソリューションの両方でエンタープライズグレードのアプリケーションを実行させるプラットフォームとして、VCFは業界で最も先進的で包括的なプライベートクラウドプラットフォームと言えます。VCFは効率的で、すぐに使えるソリューションであり、柔軟性、拡張性、耐障害性にも優れています。当社の顧客の多くはすでにVMwareベースのプラットフォームをワークロードに活用しているため、移行も合理的かつ簡単に行えます」
VCFのデータサービス機能を拡張
Broadcomは、新しいVCF Advanced Serviceとして、重要なデータサービスのデプロイ、管理、利用を効率化し、アプリの迅速な提供、データセキュリティとガバナンスの向上、運用の効率化を実現すVMware Tanzu Data Servicesを発表しました。堅牢なデータサービス(データベース、メッセージング、キャッシング)は、AIアプリの成功の基盤となり、ダイナミックな環境でAIが正確かつ効率的に機能することを支援します。データサービスは、モダンな手法でデータの保存、管理、処理を可能にし、マイクロサービス、サーバーレス、その他のモダンアプリアーキテクチャを大規模に展開する際に、開発者やインフラチーム、運用担当者が直面する課題に対応します。これまでIT部門は、増え続けるデータサービスの運用や、SLAに基づく効果的なサービス提供に苦心してきました。VMware Tanzu Data ServicesはVCFとネイティブ統合され、PostgreSQL、MySQL、RabbitMQ、Valkeyをはじめとする主要なオープンソースデータサービスのデプロイ、バックアップ、クラスタリング、セキュリティパッチの適用、アップデートを含むフリートレベルの自動ライフサイクル管理を実現します。エンタープライズサポートではこれらのオープンソースソリューションも対象となります。詳細はこちらのブログをご参照ください(英文)。
VCFによってエンドツーエンドのサイバーレジリエンス、セキュリティ、リカバリを実現
Broadcomは、VMware Live Recoveryがサイバー攻撃からの復旧とディザスタリカバリの両方に対応するVCFワークロードの対象IRE(隔離されたリカバリ環境)としてGoogle Cloud VMware Engine(GCVE)のサポートを発表しました。VMware Live RecoveryはGCVEサイトをソースとして保護する既存の機能の上に構築されており、オンプレミスまたはクラウドで実行されているVMwareのワークロードをGCVEに保管しようとする際に、一貫してセキュアで簡易化された環境を提供します。
Google Cloud コンピューティングおよびAIインフラ担当副社長 兼 ゼネラルマネージャ、マーク・ローマイヤー(Mark Lohmeyer)氏 コメント:
「VCFのライセンスポータビリティに基づくGoogle Cloudのサポートにより、Googleは拡張サービスを通じて、最新のサイバー攻撃対応やディザスタリカバリのニーズに応える重要な選択肢を新たに提供します。BroadcomとGoogle Cloudは引き続き、Google Cloud上でVMwareのワークロードをセキュアかつコスト効率よく実行できる最先端のサービスを設計、開発、提供していきます」
Broadcomは、VCF向けVMware vDefend Advanced Serviceとして生成AIベースのインテリジェントアシストの提供を発表しました。これにより、ITセキュリティチームは高度な脅威をプロアクティブにトリアージし、推奨修復オプションを提示できます。Intelligent Assist co-pilot版による脅威防御ソリューションの強化を通じて、誤検知とアラートの数を大幅に減らすとともに、セキュリティ部門に環境全体にわたる明確な状況認識を提供して、迅速な修復を支援します。詳細はこちらのブログをご参照ください(英文)。
VMware Private AIによる生成AIサービスのエコシステムの拡大
BroadcomのPrivate AI戦略は、プライバシー、管理、簡易化、自動化、耐障害性を中心に置き、AIのハードウェア、モデル、ソフトウェア、サービスの選択肢を提供します。これにより企業は、ビジネスや業界のニーズの変化に対応して新しいサービスを迅速に導入できるセキュアなAIプラットフォームへの投資を進めることができます。Broadcomは本日、VMware Cloud FoundationおよびAzure VMware Solution上で動作するVMware Private AIにおいて、Microsoft Azure AI Video Indexerのサポートを発表しました。Azure AI Video Indexerは、Azure Arcエクステンションに対応したサービスで、データセンターやエッジデバイス上で動画や音声の分析、生成AIの実行を可能にします。今回の発表は、VCFプライベートクラウドプラットフォーム上でのAIプロジェクトとして、迅速なイノベーションと価値実現までの時間を加速させる新たな一歩であり、Azure AI Video Indexerをビジネスのあらゆる領域で実行できるようにします。詳細はこちらのブログをご参照ください(英文)。
VCF認定プロフェッショナル向けVMUG AdvantageによるVCFライセンスの無償提供
VMwareユーザーグループ(VMUG)は、顧客主導型のグローバルな独立組織で、知識の共有、トレーニング、コラボレーション、イベントを通じて、メンバーがVMwareおよびパートナーのソリューションを最大限に活用できる場です。Broadcomは、VMUGメンバー限定の新しい特典として、VMUG Advantageメンバーを対象に、VMware Certified Professional(VCP)およびVMware Certified Advanced Professional(VCAP)認定試験を50%割引で提供します。VMware Cloud Foundation認定試験(VCP または VCAP)に合格すると、VMUG Advantageメンバーは個人利用向けVCFライセンスを最大3年間無償で利用できます。
プライベートクラウド モダナイゼーション プログラムの継続的な拡大
Broadcomは、エキスパートによるガイダンス、カスタマイズされたトレーニング、革新的なリソースの提供により、プライベートクラウドの移行段階を問わず、企業がプライベートクラウドへの移行を安心して行えるようにします。Broadcomは本日、プライベートクラウドモダナイゼーションプログラムへの継続的な投資を発表しました。このプログラムは、VCFを活用したプライベートクラウド移行への支援を目的としています。
新しいVMware Cloud Foundation Architect認定資格:Broadcomは、新しいVMware Certified Professional - VCF Architect認定資格を発表しました。VCF Architect認定資格は、ビジネス/技術要件の両方を満たすVCFソリューションの概念化と設計を行える個人を対象としてます。この認定資格は、可用性、管理性、パフォーマンス、復元性、セキュリティ(AMPRS)といった本質的な特性を備えたシステム設計を行うアーキテクトのスキルを検証するだけでなく、キャパシティプランニング、ディザスタリカバリ、スケーラビリティの重要性にも重点を置いています。
パートナー向けのPrivate Cloud Maturity and Optimizationツール:Broadcomはパートナーを対象に、Private Cloud Maturity and Optimizationツールを提供しています。パートナーはこのツールを活用して、顧客のプライベートクラウドの技術的/財務的価値を評価し、主要な目標や目的を達成する道筋を立てることができます。また、パートナーはPrivate Cloud Frameworkにアクセスし、顧客のPrivate Cloud Maturity IndexスコアとBroadcomが提供する規範的なガイダンスを入手できます。パートナーはこのモデルを活用し、顧客の成果の早期獲得とともに、戦略的アカウントプランを迅速に提供し、新たなサービスの開発/提供を実施できます。
VCSPパートナーが国家的なデジタル主権をサポート
Broadcomは、VMware Cloud Service Provider(VCSP)50社がヨーロッパ、中東、アフリカ地域(EMEA)でVCFベースのソブリンクラウドサービスを提供すると発表しました。ソブリンVCSPパートナーは、完全な管轄権、ローカルデータレジデンシー、ロックインなしのポータビリティ(完全な可逆性)を備えたソブリンクラウドを所有、運用、管理する法人組織によるローカル運用の要件を満たします。
VCFは、ソブリンクラウドの要件に独自に対応する多くのセキュリティ機能を搭載しています。これには、IntelとAMDのチップセットによるプライバシー強化のための演算サポート(Confidential Computing)、vSAN Encryptionによる統合的な保存データ保護、ESXiホストのセキュアブートとvSphere仮想マシンの暗号化、包括的なデータサービス、VCF Operationsによるコンプライアンスの監視、アラート、レポートなどが含まれています。また、VCSPソブリンクラウドはBring-Your-Own-Key(BYOK:自社所有キーの使用)のサポートにより、通信サービス事業者(CSP)を含む第三者が許可なく企業情報の閲覧やアクセスを行えない仕組みを提供し、より高い信頼性を確保します。
OVHcloud 戦略的アライアンス/セールス担当上級副社長、エリック・シャンブリアード(Eric Chambriard)氏 コメント:
「データ革命によって、私たちの働き方や生活様式は急速に変わりつつあり、デジタル主権への対応ニーズは、当社のお客様においてもビジネス戦略の筆頭となっています。この要件には、データ、運用、技術の主権が含まれます。VCFを利用することで、完全なクラウドインフラと管理プラットフォームを活用し、ソブリンクラウド専用サービスを提供できます。これにより、お客様は国やセクターごとに異なる認証を獲得して、データを管理し、事業の継続性を維持することができます」
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