ワコム、スプラッシュトップと共同開発した「Wacom Bridge」の一般提供を開始
プロのクリエイターが場所を選ばず、様々なデバイスでの作業が快適に
「Wacom Bridge」は、日本および米国、カナダで同時に提供開始されます。一部ユーザーに限定したテスト運用期間を経て、今回正式に、3ヶ国で同時に提供が開始されます。リモート環境でのデジタルペンやペンタブレットを使った業務に課題を感じていたクリエイターが、オフィスとリモート双方の環境で、デジタルペンの入力を最大限に活用することができる革新的なソリューションです。
ワコムとスプラッシュトップは数年にわたり、様々な分野のクリエイターのリモートワークにおける課題を解決するために協力してきました。今回発表となった「Wacom Bridge」は、両社の強みを最大限に生かし、プロのクリエイターのニーズに特化した新しいサービスです。ペン入力で使用するWindows InkおよびWintab APIのサポートなど、これまでワコムとスプラッシュトップが提供してきた「リモートスタイラス」にいくつかの新機能が加わりました。
■「Wacom Bridge」の機能
・「Wacom Inkline」:リモート環境での描画時に、ネットワークの遅延により、手元のペン先の追従が遅れている部分にラインを補うことで体感遅延を低減させる機能
・「設定の一元管理」:リモート環境でも、手元のデバイス(液晶ペンタブレット、ペンタブレット)の設定が反映される機能
・「切り替え不要」: リモート環境でも、手元の環境でも、設定を切り替えることなくいつでもペンタブレットが使える機能
■Splashtopが「Wacom Bridge」向けに提供する主要機能
「Splashtop」は、Nvidia、Intel、AMD の最新のグラフィックカードなどに対応しており、ファイル転送、マルチモニターサポート、マイクパススルー、ハイファイオーディオ、4:4:4カラーモード、アクセスのスケジュール化機能、SSOなどのセキュリティ機能を提供します。アプリケーション固有の設定をローカルおよびシステム間で、シームレスに遅延なくペン操作を可能にし、ペン入力で使用するWindows InkおよびWintab APIのサポートなど、プロクリエイターのニーズに初めて対応した新サービスが加えられました。
ワコムとスプラッシュトップの最先端テクノロジーを融合させたソリューションにより、クリエイターはセキュアでシームレスな、場所を選ばない環境で作業することが可能になりました。2020年6月にワコムはスプラッシュトップに「リモートスタイラス」の技術提供をし、開発が始まりました。その後、2020年10月にリモートスタイラス機能『Splashtop Streamer Ver3.4.2.1』で傾きと筆圧感知に対応し、2021年3月14日に発表した『Splashtop Streamer Ver3.4.4.0』でワコムのドライバに対応しました。
こうした一連の取り組みにより、リモートデスクトップ接続で、クリエイターがストレスなくワコムのデバイスを使用できるアーキテクチャが開発されました。今回、「Wacom Inkline」機能を追加した「Wacom Bridge」が提供開始となりました。また、スプラッシュトップは、2024年3月に「Wacom Bridge」体験モニターキャンペーンを実施予定です。
ワコム ブランド・ビジネス・ユニット エグゼクティブ・バイス・プレジデント ファイク・カラオグル(Faik Karaoglu)氏のコメント
「Wacom Bridgeは、ワコムとクリエイターの持続的なパートナーシップを発展させる最新の製品として、プロのクリエイターのニーズを予測し、そのニーズを超えることを目指しています。Splashtopの高度なリモートパフォーマンスと機能により、遠隔地でもオフィスで作業するのと同様の体験をクリエイターに提供できるようになりました。」
スプラッシュトップCEO マーク・リー(Mark Lee)氏のコメント
「我々は常に、プロのクリエイターが、どこからでもデジタル機能を最大限に活用できるよう取り組んできました。 それが今日ではこれまで以上に重要になっています。 ワコムとのパートナーシップにより、アーティストやクリエイターが求めていた、固有かつ、統合化されたセキュアで、高性能なリモート体験を提供します。」
■Wacom Bridgeの顧客企業からのコメント
株式会社カラー 執行役員 技術管理統括 鈴木慎之介氏
「当社が実証実験に参加させていただいた2020年当時は新型コロナウイルス感染症の流行の最中でした。そのような中、プロダクションスタジオやクリエーターの皆様の多様化する働き方に、ほんの少しでも貢献できればと思いご協力させて頂いたプロジェクトが、Wacom Bridgeとして世の中に一般提供されたこと、大変嬉しく思います。引き続き、ワコムさま、スプラッシュトップさまのお取り組みを通じて貢献させて頂けると幸いです。」
株式会社白組 システム部 システムコーディネーター 藤井晴信氏
「映像制作において液晶ペンタブレットはますます必要になってきているデバイスとなってきており、これまで以上にセキュアな環境でのリモートワークを実現し、アーティストをサポートする技術「Wacom Bridge」は、今後の制作作業におけるクリエイティブの幅をひろげてくれるものだと思います。」
■製品に関する情報
・ワコムの「Wacom Bridge」Webサイト:
https://www.wacom.com/ja-jp/enterprise/creative-enterprise/wacom-bridge
・スプラッシュトップの「Wacom Bridge」Webサイト:
https://company.splashtop.co.jp/remotecreative/
■「Wacom Bridge」に対応するワコムのデバイス
Wacom Cintiq Pro – DTH-1320, DTH-1620, DTK-2420, DTH-2420, DTH-3220, DTH-167, DTH271, DTH227, DTH172
Wacom Intuos Pro – PTH-460, PTH-660, PTH-860
Wacom Cintiq 16, 22 – DTK-1660, DTK-2260
Wacom MobileStudio Pro – DTH-W1320, DTH-W1620, DTH-W1321, DTH-W1621
【ワコムについて】
株式会社ワコム(東証プライム: 6727)は、デジタルペンの技術を通して、「デジタルで描(書)く」体験をお客様の様々なニーズに合わせてお届けする、「テクノロジー・リーダーシップ・カンパニー」です。ワコムのペンタブレット製品は、全世界150以上の国と地域で、映画制作や工業デザインのスタジオ、デザイナー、マンガ家などのプロクリエイターから、趣味でイラストや写真加工を楽しまれる方まで幅広くご愛用いただいております。また、「書いて学ぶ」ことが欠かせない学校や塾など教育の現場、医療現場での電子カルテ等の記入、金融機関等での各種申込書、クレジットカードの電子サイン用にも、ワコムの製品は使用されています。さらには、オフィスや家庭で使われているデジタルペンを搭載したパソコン、タブレット、スマートフォン向けにもワコムのペン技術をOEM提供しており、多くのモバイルIT機器に搭載いただいています。 ワコムはこれからも、最先端技術との連携も視野に入れた新しいデジタルペンの体験と価値をお届けしてまいります。
※ワコム、Wacomは株式会社ワコムの商標または登録商標です。
※その他、本書に記載されている会社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。
※本書に記載されている内容は発表時点のものです。やむをえない事情で当日の内容に変更が生じる場合があります。
【スプラッシュトップ株式会社について 】
米国Splashtop社は、リモートアクセス、リモートサポートなどのソフトウェア「Splashtop」を開発する企業として2006年米国カリフォルニア州サンノゼのシリコンバレーで設立されました。リモートデスクトップ「Splashtop」は、タブレットやスマートフォン、コンピュータなどの様々なデバイスから遠隔のコンピュータに高速アクセスするソフトウェアで現在、世界3,500万人以上のユーザーが愛用しています。日本法人であるスプラッシュトップ株式会社は2012年に設立しました。リモートデスクトップ「Splashtop」で企業や個人でのリモートワークやテレワークを推進し、新しい働き方改革の実現をサポートしています。現在、日本では株式会社カラー、株式会社村田製作所、東京大学、ニッセイアセットマネジメント株式会社など映像制作関係、金融関係、製造関係、建築関係、教育関係、医療関係 など幅広い業界で採用されています。https://company.splashtop.co.jp/
<お客様からのお問い合わせ先>
ワコムインフォメーションセンター
電話:0120-056-814 (受付時間: 9:00~12:00 / 13:00~18:00、土日祝日を除く)
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