クロスキャット、独立行政法人家畜改良センターの「牛個体識別台帳電算システム」刷新プロジェクトを支援、統合データベース・Webシステムを構築

～ Oracle Cloud Infrastructureを基盤に、食の安全を支える公共システムのDXを推進～

株式会社クロスキャット

2025年10月29日 15時30分

　株式会社クロスキャット（本社：東京都港区、代表取締役社長：山根光則、以下クロスキャット）は、独自のDX推進支援フレームワーク「CC-Dash」（https://xcc-dash.jp/）を活用し、独立行政法人家畜改良センター（福島県西白河郡、理事長：入江正和、以下家畜改良センター）の牛肉の食の安全性を支えている「牛個体識別台帳電算システム」刷新プロジェクトを支援することをお知らせします。

　家畜改良センターでは、約20年にわたる「牛個体識別台帳電算システム」の長期運用により、ハードウエアの老朽化、複数データベース（DB）による運用保守の複雑化、多種多様な障害など、様々な課題を抱えていました。今回のプロジェクトにより、Oracle Cloud Infrastructure（以下OCI）上で統合DB構築およびWebシステムを構築し、データの一元管理と業務効率化を実現し、将来的な拡張性、保守性の向上を図ります。システムの稼働は、2026年3月を予定しています。

　クロスキャットは、本プロジェクトを通じて得られる成果が、畜産業界全体の発展に寄与することを期待しています。今後も公共性の高いシステムの安定運用と業務効率化に貢献するために、先端技術を活かしたDX支援を推進してまいります。

■「牛個体識別情報検索サービス」刷新プロジェクトについて

　家畜改良センターは、2003年に「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法」が制定されたことを契機に、「牛個体識別台帳電算システム」を構築しました。初期構築以降、共通的な設計指針が無いまま、暫定的な改修と機能追加を繰り返しながら長期間運用を続けてきたため、ハードウエアの老朽化、複数DBによる運用保守の複雑化、多種多様な障害など、様々な課題が顕在化していました。

【本プロジェクトの主な内容】

・OCIインフラ環境の構築

・Oracle Autonomous AI Transaction Processingによる統合DBの構築と移行方式の検討

・既存DBと統合DB間の双方向データ連携方式の実装

・Oracle APEX Application Developmentによるユーザー情報統合管理システムのアプリケーション開発

・Javaによる届出受付・情報管理システムのアプリケーション開発

■クロスキャットプロジェクト責任者のコメント

　本プロジェクトでは、サイロ化したデータベースの集約と、複雑化した運用業務の改善を実現するため、家畜改良センター様と密にコミュニケーションをとりながら、システム設計を実施してきました。OCIの各種サービスを最大限に活かして、可用性と堅牢性を確保し、将来的な拡張性を考慮した構成となっています。

　クロスキャットでは、今後も独自のDX支援フレームワーク「CC-Dash」を活用し、公共性の高い業務においても、確かな技術とお客様目線での支援を提供してまいります。

株式会社クロスキャット　DX事業部ソリューションビジネス部プロジェクトリーダー野田靖宏

■DX推進支援フレームワーク「CC-Dash」について

　「CC-Dash」（https://xcc-dash.jp/）は、データ活用によってお客様のDX推進を支援する当社独自のフレームワークです。DXを推進する際の各フェーズ（①知る ②つくる ③集める ④整える ⑤分析する ⑥活かす）における様々な課題に対し、テンプレート化と各種コンサルティングサービスをお客様に提供しています。加えてアライアンス等によってソリューションサービスのラインナップを随時追加・拡充していくことで、お客様のDX推進状況に合わせた支援策をワンストップで提供してまいります。