【リンデンホールスクール中高学部】久留米市出身の高校生が 地元の川の危機を世界各国の参加者にプレゼン 5/21インドネシア バリで開催された世界水フォーラムに参加
地元に流れている九州一の川を次の世代へ繋ぐ、その活動を世界中に発信していきたい
■世界水フォーラムとは
世界水フォーラムは、政府機関・国際機関・企業・NPO等、世界中の水に関する関係者が一堂に集い、水と衛生に関わる様々な問題への対処について議論を行う場です。過去には「水問題」の専門家としても名高い今上天皇も講演され、今年は開会式にて英語でビデオメッセージ形式での基調講演を行われました。3年に1度の開催で、今年はインドネシアバリにおいて国際NGOである世界水会議WWCおよびインドネシア政府によって開催されました。
■今回の発表概要
【発表テーマ】
ー筑後川流域に生息している絶滅危惧種の魚を救う活動についてー
福岡の海や自然をフィールドに、持続可能な循環型社会とゴミ問題をテーマに活動する「九州大学うみつなぎ」。水フォーラムではプロジェクトの事例共有を進め、水の学びの人のつながり等、日本の特徴的な点を紹介しました。唯一の高校生参加者である田中さんは、同校の環境科学の福村梨咲先生とリサーチを進める中で、地元久留米が水と縁が深いことに気づきました。筑後川に生息する50種類以上の魚が絶滅に瀕していることを知り、各国参加者へ問題提起し、共に川の未来を考えました。
【発表のポイント】
発表のメインポイントは、久留米市の人々と筑後川の繋がりを知ることによって川の環境の保護ができるということ。久留米市の水祭りやマスコット、綺麗な水によって作られる日本酒などを紹介し、川によって人の暮らしを良くする部分もありますが、洪水など人の命に危険が及ぶ面もあるということを伝えました。人間の行いは川のためになっているのかという問いに辿り着き、絶滅危惧種などの環境を守るためにどうすればいいのかについて、トークセッションでアイデアを交わしました。
■登壇者・田中佑樹さん(高1)コメント
「地域の産業や生活者にとって欠かせない川を次の世代に残したい」
久留米生まれ久留米育ちで、ずっと久留米を拠点にして生活してきました。久留米は食文化も豊富で、とんこつラーメン発祥の地であり、久留米焼鳥やお酒なども有名です。それは、筑後川からくる水と筑後平野の恩恵を受けているからだと思っています。今回、筑後川の発表をすることにしたのは、自分の地元に流れている九州一の川に対して何かしらの形で貢献し、その活動を世界中に発信していきたいためです。また、川の生態系を支えながら、水質の向上を実現したいです。発表当日に向けて、自分の考えが聴衆側の印象に残るように話す準備を進めました。
今回、国際的なイベントで自分の地元についてプレゼンできたことはとても意義があると思います。最初は緊張していたけど徐々に慣れていき、最後は全く緊張しませんでした。このプレゼンテーションでは、世界中の人たちに伝わるようにわかりやすい単語や
説明方法を使うよう工夫しました。すべて英語でスムーズに話せたのでとてもよかったです。世界各国の人々がどのようなことを実際に行っているかが分かり、良い刺激を受けました。
■メディア掲載実績
登壇当日、表敬訪問の様子等は以下のメディアに取材いただきました。
・FBS福岡放送
・朝日新聞
・読売新聞
・毎日新聞
・時事通信
・日本水道新聞社
・水道産業新聞
・バリ経済新聞
■リンデンホールスクール中高学部について
学校法人都築育英学園
リンデンホールスクール中高学部
校長 都築明寿香
本校では、急速にグローバル化が進み変化し続ける国際社会に通用する人材育成を目標とし、「和魂英才」の考えのもとに教育を展開しています。更には、国際的視点を養うために、海外留学や2013年より探究的学習の国際バカロレア(DP)を実践すると共に、自国の伝統文化や歴史を学び、日本のアイデンティティを涵養した教養の習得が重要であると考え、日本文化や伝統の教授にも力を注いでいます。
探究教育活動に関しては特に「環境」に注力し、2009年からは文部科学省認定の「環境特例校」に採択されました。 九州大学・清野聡子研究室のご指導のもと、「水環境」にフォーカスした活動に参加する生徒達は、九州大学うみつなぎ(2021年)、首脳級会合第4回アジア・太平洋水サミット(2022年)、NY国連本部での国連水会議(2023年)、ユース水フォーラムアジア(2023年)などグローバルステージにおいて、英語による発表やファシリテーターを務めて参りました。 これらの活動は、「個性を伸ばし、自信を付けて、世界に送り出す」という本学の教育理念の実現へと繋がっています。
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