【肝斑治療最新調査】7割が「レーザーで悪化」を知らず、トラネキサム酸内服の正しい服用期間「8〜12週間」を理解している人はわずか23.7%

肝斑と普通のシミの見分け方から併用療法の効果まで、皮膚科医が徹底解説

医療法人社団鉄結会

【結論】本調査のポイント 

肝斑と普通のシミの違いは、肝斑は左右対称に頬骨に沿って現れる淡い褐色のシミであり、通常のシミ取りレーザーでは悪化するリスクがあるため、トラネキサム酸内服を基本とした治療が推奨されます。肝斑治療において、トラネキサム酸内服薬は8〜12週間の継続服用で効果を実感でき、レーザートーニングとの併用により、より高い改善効果が期待できます。

・肝斑にレーザー治療を行うと悪化するリスクがあることを知らない人が68.3% 

・トラネキサム酸内服の適切な服用期間「8〜12週間」を正しく理解している人は23.7% 

・肝斑と普通のシミの違いを正確に見分けられる自信がある人はわずか18.0%

 用語解説 

■ 肝斑(かんぱん)とは 

肝斑とは、30〜50代の女性に多く見られる後天性の色素沈着症である。左右対称に頬骨に沿って現れる淡い褐色のシミで、境界がぼんやりしているのが特徴。女性ホルモンの影響や紫外線、摩擦などが原因とされ、通常のシミ取りレーザーでは悪化するリスクがある。 

■ トラネキサム酸内服療法とは 

トラネキサム酸内服療法とは、抗プラスミン作用を持つトラネキサム酸を内服することで、メラニン生成を抑制し肝斑を改善する治療法である。1日750〜1500mgを8〜12週間継続服用することで効果が期待でき、日本皮膚科学会のガイドラインでも肝斑治療の第一選択として推奨されている。

■ レーザートーニングとは 

レーザートーニングとは、低出力のQスイッチYAGレーザーを均一に照射し、メラノサイトを刺激せずにメラニンを徐々に排出させる治療法である。従来のシミ取りレーザーと異なり、肝斑にも適応可能であり、トラネキサム酸内服との併用により相乗効果が期待できる。

肝斑治療法の比較:トラネキサム酸内服 vs レーザートーニング vs 併用療法

比較項目

トラネキサム酸内服単独

レーザートーニング単独

併用療法

効果実感までの期間

8〜12週間

5〜10回(2〜3ヶ月)

4〜8週間

改善効果

中程度

中程度

高い

費用目安

1ヶ月3,000〜5,000円

1回8,000〜15,000円

月額15,000〜30,000円

副作用リスク

消化器症状など軽微

一時的な色素沈着

各治療の副作用あり

再発予防効果

継続中は維持

単独では限定的

高い維持効果

向いている人

軽度〜中等度の肝斑

薬の服用が難しい人

早期改善を望む人

※一般的な目安であり、個人差があります。

医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、30〜50代女性に多い「肝斑」の治療に関する意識調査を実施しました。肝斑は通常のシミとは異なり、レーザー治療で悪化するリスクがあるにもかかわらず、正しい知識が十分に普及していない現状が明らかになりました。

 調査背景 

近年、美容医療の普及に伴い、シミ治療へのアクセスが容易になっています。しかし、肝斑は通常のシミ取りレーザーでは悪化するリスクがあり、トラネキサム酸内服を基本とした治療が推奨されています。美容クリニックでの誤った治療により肝斑が悪化するケースが後を絶たないことから、肝斑の正しい見分け方と適切な治療法についての認知度を調査しました。

 調査概要 

調査対象:顔のシミに悩みを持つ全国の30〜60代の女性

調査期間:2026年5月18日〜5月27日

調査方法:インターネット調査

調査対象人数:300名

 調査結果 

【調査結果】8割以上が肝斑と普通のシミを見分ける自信がない 

設問:肝斑と普通のシミ(老人性色素斑など)の違いを見分ける自信はありますか?

肝斑と普通のシミを見分ける自信がある人はわずか18.0%に留まりました。肝斑は左右対称に現れ、境界がぼんやりしているという特徴がありますが、自己判断は難しく、皮膚科医による診断が重要であることがわかります。

 【調査結果】7割近くが「レーザーで悪化」のリスクを知らない 

設問:肝斑に通常のシミ取りレーザー(Qスイッチルビーレーザーなど)を照射すると、どうなると思いますか?

68.3%の人が肝斑にレーザー治療を行うと悪化するリスクを認識していませんでした。肝斑は刺激に反応してメラニンが活性化するため、通常のシミ取りレーザーでは色素沈着が悪化する危険性があります。

 【調査結果】正しい服用期間「8〜12週間」を知る人は4人に1人未満 

設問:トラネキサム酸内服薬で効果を実感するまでの適切な服用期間はどのくらいだと思いますか?

トラネキサム酸内服の適切な服用期間「8〜12週間」を正しく認識している人は23.7%でした。効果を実感する前に服用を中断してしまうケースも多く、継続的な治療の重要性についての啓発が必要です。

 【調査結果】併用療法への関心が最も高く38.3% 

設問:肝斑の治療法として、どの方法に最も関心がありますか?

内服とレーザートーニングの併用療法に最も高い関心が集まりました。複数のアプローチを組み合わせることで相乗効果が期待でき、効果実感までの期間短縮も可能となります。

 【調査結果】「悪化させないこと」を最重視する人が43.0%で最多 

設問:肝斑治療を受ける際、最も重視する点は何ですか?

肝斑治療において「悪化させないこと」を最も重視する人が43.0%と最多でした。肝斑は刺激により悪化するリスクがあるため、慎重なアプローチを求める声が強いことがわかります。

 調査まとめ 

今回の調査から、肝斑と普通のシミの違いを正確に見分けられる人は2割に満たず、レーザー治療による悪化リスクを知らない人が7割近くに上ることが明らかになりました。また、トラネキサム酸内服の適切な服用期間についても正しい認識が広まっていない現状が浮き彫りとなりました。肝斑は適切な診断と治療法の選択が重要であり、自己判断でレーザー治療を受けることは避け、皮膚科医による正確な診断を受けることが推奨されます。

 医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師 

皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、肝斑治療で最も重要なのは「正確な診断」と「悪化させない治療選択」です。肝斑と老人性色素斑が混在しているケースも多く、誤った治療により肝斑を悪化させてしまう例が少なくありません。

肝斑の特徴は、左右対称に頬骨から頬にかけて広がる淡い褐色のシミで、境界がぼんやりしていることです。30〜50代の女性に多く、女性ホルモンの変動、紫外線、摩擦、ストレスなどが悪化因子として知られています。通常のシミ取りレーザー(Qスイッチルビーレーザーやピコレーザーのスポット照射)は、肝斑に対しては禁忌とされています。高出力のレーザーがメラノサイトを刺激し、かえって色素沈着を悪化させるリスクがあるためです。

日本皮膚科学会のガイドラインでは、肝斑治療の第一選択としてトラネキサム酸内服が推奨されています。トラネキサム酸は抗プラスミン作用によりメラニン生成を抑制し、8〜12週間の継続服用で効果を実感できます。副作用としては消化器症状(胃部不快感、嘔気など)が稀に見られますが、重篤な副作用はほとんどありません。ただし、血栓症のリスクがある方は服用を避ける必要があります。

レーザートーニングは、低出力のQスイッチYAGレーザーを均一に照射する治療法で、メラノサイトを過度に刺激せずにメラニンを徐々に排出させます。トラネキサム酸内服との併用により、より高い改善効果と早期の効果実感が期待できます。当院では、まず皮膚科医が正確に診断を行い、肝斑の程度や混在するシミの種類に応じて最適な治療プランをご提案しています。

【エビデンス】日本皮膚科学会の「しみの診療ガイドライン」では、肝斑に対するトラネキサム酸内服が推奨度Bとして記載されています。皮膚科医としての臨床経験では、内服とレーザートーニングの併用により、内服単独と比較して効果実感までの期間が約半分に短縮されるケースも多く見られます。

 肝斑と普通のシミの見分け方 

・左右対称に頬骨に沿って現れる

・境界がぼんやりしている(輪郭が不明瞭)

・色調が淡い褐色〜灰褐色で均一

 肝斑治療で避けるべきこと 

・通常のシミ取りレーザー(高出力照射)

・強い摩擦を伴うスキンケア

・自己判断による治療(必ず皮膚科医の診断を受ける)

 効果的な肝斑治療のポイント 

・トラネキサム酸内服は8〜12週間継続する

・紫外線対策を徹底する(SPF30以上の日焼け止めを毎日使用)

・レーザートーニングとの併用で相乗効果を狙う

髙桑 康太(たかくわ こうた)医師

皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当

専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科

・ミラドライ認定医

臨床実績(2024年時点、累計)

・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上

・腋臭症治療:2,000件以上

・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上

略歴

・2009年 東京大学医学部医学科 卒業

・2009年 東京逓信病院 初期研修

・2012年 東京警察病院 皮膚科

・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科

・2019年 アイシークリニック 治療責任者

監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

 よくある質問(Q&A) 

Q1. 肝斑と普通のシミ(老人性色素斑)の違いは何ですか?見分け方を教えてください

A. 肝斑は左右対称に頬骨に沿って現れ、境界がぼんやりしているのが特徴です。

肝斑は30〜50代女性に多く、左右対称に頬から頬骨にかけて広がる淡い褐色のシミです。一方、老人性色素斑(日光黒子)は境界がはっきりした円形〜楕円形で、左右対称とは限りません。今回の調査では、この違いを正確に見分けられる自信がある人はわずか18.0%でした。自己判断は難しいため、皮膚科医による診断を受けることをお勧めします。

Q2. 肝斑にレーザー治療をしてはいけないのは本当ですか?

A. 通常のシミ取りレーザーは禁忌ですが、レーザートーニングは適応可能です。

Qスイッチルビーレーザーやピコレーザーのスポット照射などの高出力レーザーは、メラノサイトを刺激して肝斑を悪化させるリスクがあります。調査では68.3%の人がこのリスクを認識していませんでした。ただし、低出力で均一に照射するレーザートーニングは肝斑にも適応可能です。必ず肝斑治療の経験豊富な医師に相談してください。

Q3. トラネキサム酸内服薬の効果はいつ頃から実感できますか?

A. 8〜12週間の継続服用で効果を実感できるのが一般的です。

トラネキサム酸は即効性のある薬剤ではなく、継続服用により徐々にメラニン生成を抑制します。調査では正しい服用期間を理解している人は23.7%に留まり、早期に効果を期待して中断してしまうケースが懸念されます。1日750〜1500mgを8〜12週間継続することで、多くの方が改善を実感されています。

Q4. トラネキサム酸の副作用や服用時の注意点は?

A. 副作用は軽微ですが、血栓症リスクのある方は服用を避ける必要があります。

トラネキサム酸の副作用として、稀に胃部不快感や嘔気などの消化器症状が見られることがありますが、重篤な副作用はほとんどありません。ただし、抗プラスミン作用があるため、血栓症の既往がある方、ピル服用中の方、妊娠中の方は服用を避ける必要があります。服用前に必ず医師に相談してください。

Q5. トラネキサム酸内服とレーザートーニングの併用療法は効果的ですか?

A. 併用療法により、単独治療よりも高い効果と早期の改善が期待できます。

調査では併用療法への関心が38.3%と最も高い結果となりました。トラネキサム酸でメラニン生成を抑制しながら、レーザートーニングで既存のメラニンを排出することで相乗効果が得られます。内服単独では8〜12週間かかる効果実感も、併用により4〜8週間程度に短縮されるケースもあります。費用対効果を考慮しながら、医師と相談して最適な治療プランを選択することをお勧めします。

 放置のリスク 

・自己判断でレーザー治療を受けると肝斑が悪化し、治療が困難になる可能性がある

・紫外線対策を怠ると肝斑が濃くなり、治療効果が得られにくくなる

・摩擦や刺激による慢性的な色素沈着が進行する恐れがある

 こんな方はご相談ください|受診の目安 

・頬骨に沿って左右対称にシミが現れた場合

・シミの境界がぼんやりしていて、範囲が広がってきた場合

・市販の美白化粧品を使っても改善が見られない場合

・過去にレーザー治療を受けてシミが悪化した経験がある場合

 クリニック案内 

アイシークリニックの特徴 

・肝斑と他のシミを正確に診断する皮膚科医による丁寧な診察

・トラネキサム酸内服とレーザートーニングの併用療法に対応

・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院で土日祝も診療可能

・一人ひとりの肌質やライフスタイルに合わせたオーダーメイド治療プランを提案

アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階

アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階

アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F

アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階

アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階

アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画

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業種
医療・福祉
本社所在地
東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
電話番号
03-6276-3870
代表者名
高桑康太
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年09月