岐阜県・下呂温泉で観光・防災に関する実証実験を実施 観光情報や避難所情報の多言語対応地図を配信~QRコードを読み取るだけで!訪日外国人に対するニーズや利便性を検証~
一般社団法人下呂温泉観光協会(岐阜県下呂市森、会長:瀧康洋 以下 下呂温泉観光協会)、株式会社ゼンリン(福岡県北九州市、代表取締役社長:髙山善司)、株式会社Will Smart(東京都江東区、代表取締役社長:石井康弘)は2024年11月18日(月)から2025年1月31日(金)まで下呂市観光交流センター「湯めぐり館」において、デジタルサイネージを活用した多言語(日本語・英語)による観光および避難所情報配信の実証実験を実施いたします。
下呂温泉周辺の避難所情報を多言語で配信することで、観光情報はもちろん、災害発生時などいざというときの訪日外国人への迅速で詳細な情報配信の実現を目指します。
■実証実験の実施背景
日本三名泉の一つに数えられる下呂温泉(岐阜県下呂市)は年間96万人※1以上が訪れる県内有数の観光地で、宿泊者のうち外国人観光客は10%※2を占めています。
下呂温泉観光協会は情報発信や経路検索の機能を一元化した乗換案内アプリによる広域集客や周遊促進のほか、市内全域の人流データの解析、経済波及効果の可視化などによる効果的なプロモーション施策の検討などデジタルを活用した観光地の魅力度向上や消費拡大を図り、安定した地域経営を目指しています。
一方で下呂市は飛騨川とその支流に沿うように集落が点在する地域であるため、近年は局地的豪雨による河川の増水や土砂災害がたびたび発生しており、災害発生時における外国人観光客への情報配信に課題を抱えていました。
※1 2023年度実績
※2 2024年8月時点
■実証実験の概要
1. 目的
外国人観光客の増加に伴い、デジタルサイネージを活用した多言語による避難所情報および観光情報発信のニーズや利便性を検証します。
2. 実証期間
2024年11月18日(月)~2025年1月31日(金)
3. 実証内容
下呂市観光交流センター「湯めぐり館」に75インチのデジタルサイネージ1台を設置。サイネージの画面に表示されているQRコードをスマートフォンで読み取ると周辺の避難所マップや防災マップを閲覧できます。デジタルマップは日本語と英語の表記に対応しており、土砂災害警戒(特別警戒)区域と災害発生時に利用可能な避難所情報を配信します。
また、下呂温泉内の足湯スポットや観光施設の情報を閲覧可能で、下呂温泉内の周遊性の向上にも貢献します。
【デジタルマップのイメージ】
■本実証実験の体制
社名(団体名) |
本実証実験での主な役割 |
一般社団法人下呂温泉観光協会 |
実証実験の実施支援 |
株式会社ゼンリン |
防災情報マップ、観光情報マップの提供 |
株式会社Will Smart |
デジタルサイネージ導入支援サービス「Will-Signコンテンツパッケージ」の提供 |
都築テクノサービス株式会社 |
ハードウェアの調達、ハードウェアの設定・設置、ハードウェアの保守 |
■今後の展望
本実証実験を通じて観光客が災害発生時に迅速かつ正確な情報を得られるようデジタルサイネージの設置場所や表示内容の最適化を目指します。特に災害発生時の交通状況をリアルタイムで表示できるコンテンツなどサイネージで表示できる情報の充実化を検討しています。
また、今後の事業化に向けて下呂温泉内の観光施設や宿泊施設との連携をさらに強化し、観光客および地元住民にとって安心・安全な観光地づくりに取り組んでまいります。
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