2023年度の投稿割合は、2022年度同様「いじめ」が最多の34.1%。2022年度より4.7ポイント増加。アディッシュ、いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」の2023年度集計結果を発表

アディッシュ株式会社

デジタルエコノミー特化のカスタマーサクセスソリューション・プロバイダーであるアディッシュ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役 江戸 浩樹、証券コード:7093、以下 アディッシュ)は、子どもがいじめや悩みごとを学校に連絡できるいじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」の2023年度(2023年4月1日~2024年3月31日)の投稿結果を集計しました。

2023年度の投稿割合が高かった項目は「いじめ」、次に「学校や教員への苦情・不満」と続き、2022年度と同様の結果となりました。
「いじめ」は、2022年度より4.7ポイント増加した34.1%、「学校や教員への苦情・不満」は20.0%で、依然として2番目に高い項目ではあるものの、2022年度(26.7%)から6.7ポイントの減少となりました。

【2023年度調査概要】
調査ツール:いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」
調査期間:2023年4月1日~2024年3月31日
調査対象:2023年度に「スクールサイン」を契約していた全国の公立私立の小学校・中学校・高等学校に所属する児童・生徒
調査投稿数:2,142
調査機関:アディッシュ株式会社 スクールガーディアン事業部

【集計概要】


【目次】
1. 「スクールサイン」に寄せられた声とその割合
2. 投稿者の内訳(「いじめ」と「いじめを含む投稿全体」における投稿者の内訳)
3. 被害者名/加害者名記載の有無内訳、発生時期の記載有無
4. 緊急性判断の内訳
5. 曜日別/時間帯別投稿件数・投稿割合の内訳

1. 「スクールサイン」に寄せられた声とその割合
~「いじめ」「学校や教員への苦情・不満」「生活態度」についての投稿が全体の約7割~

2023年度に「スクールサイン」に寄せられた声で最も多かった内容は「いじめ」(34.1%)、次に「学校や教員への苦情・不満」(20.0%)「生活態度」(17.2%)でした。

「いじめ」の割合は34.1%と、2021年度から約2倍に増加しています。年々増加傾向にあることは、文部科学省発表による「いじめ認知件数」と同様の動きです(※)。2023年度に「スクールサイン」に寄せられた声としては、仲間外れや暴言、暴力などの対面でのトラブルの他に、悪口の書き込みや、個人情報の投稿など、SNS上でのトラブルに関する投稿も多く見られました。

「学校や教員への苦情・不満」は20.0%で、依然として多く寄せられる内容ではあるものの、2022年度(26.7%)から6.7ポイントの減少となりました。2022年度に多く寄せられた、教員のマスク未着用に対する不安などの、新型コロナ感染症関連の投稿が減少したことが一つの要因となっています。2023年度は、髪型や服装を厳しく制限する校則に対する疑問の声が目立つほか、部活動の顧問や担任に関して、男女生徒に対する対応の差を指摘する内容も多く見られました。


3番目に多かった「生活態度」(17.2%)については、授業中の態度の悪さや、校則違反、生徒によるSNSの不適切な使用方法を指摘する内容が多くを占めました。

(※)参照:文部科学省| 令和5年度および4年度
「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」調査結果のポイント
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

2. 投稿者の内訳(「いじめ」と「いじめを含む投稿全体」における投稿者の内訳)

「いじめ」における本人による投稿割合は30.8%(2022年度34.3%)、本人以外による投稿割合は、62.5%(2022年度61.3%)と、大きな変化は見られませんでした。

3. 被害者名/加害者名記載の有無内訳、発生時期の記載有無
〜「被害者名なし・加害者名あり」の割合が最多〜

投稿時の名前記載有無について、「被害者名なし・加害者名あり」の2023年度の割合は36.7%となり、2022年度より3.2ポイント減少していますが、依然として最も多くの割合を占めています。「被害者名あり・加害者名あり」は22.9%と、2021年度(14.3%)からは8.6ポイント増え、年々増加傾向にあります。


学校がスクールサインの投稿をもとに対応する際には、『投稿内容の具体性が重要である』ことが児童生徒に対して周知されていることが伺えます。特に、長年スクールサインを利用している学校においては、スクールサインの投稿を元に対応を行っていることが顕著であり、児童生徒の間で「具体的な投稿をすることが学校のアクションにつながりやすい」という認知が進んできているものと思われます。


発生時期記載の有無内訳

本統計では初の試みとして、投稿内容にある事象が発生した「時期」についての記載があるかどうかを分析したところ、時期について何らかの記載がある投稿は年々増加していることが確認できました。このことからも、上述の被害者名・加害者名の記載が増えていることと同様に、具体的な内容の投稿が増えていることがわかります。

4. 緊急性判断の内訳
〜緊急性が高い重大事案の投稿(緊急度高)(※)の投稿が減少するも、中程度の緊急事案が増加〜

2023年度は生命に関わるような重大事案の投稿(緊急度:高)は0.05%と減少した一方で、中程度の緊急事案(緊急度:中)の増加が、2021年度から続いています。
緊急度中の割合は、2022年度の86.0%から9.2ポイント増加した95.2%を占めており、投稿件数自体が増えている「いじめ」に関する投稿の多くが「緊急度:中」と判断されるものです。関係者の氏名がなくとも、所属などで特定が可能な場合には「緊急度:中」として判断するよう、2023年度にアディッシュで判断基準を見直したことなどが増加の要因となりました。「緊急度:低」に分類されることの多かった新型コロナウィルス感染症関連の不安についての投稿が減っていることも変化の要因の一つです。

※緊急度について(アディッシュ基準)
緊急度:高・・・生命に関わる投稿内容
緊急度:中・・・生命に関わるものではない、具体的な内容が記載された投稿内容など
緊急度:低・・・校則違反に関する投稿や、漠然とした内容、いたずらの投稿など

5.曜日別/時間帯別投稿件数・投稿割合の内訳
~学校にいる8時〜17時台の時間帯の投稿が増加、一人一端末によるリアルタイムの投稿が可能に~

曜日別の投稿は、平日の曜日間のばらつきが小さくなり、平日・土日の利用割合は2022年度と同程度となりました。何週間も前のことを時間が経ってから投稿するというよりも、昨日・今日で起きたことを、比較的早い段階で投稿するようになっているという傾向が見られました。

時間帯別の投稿では、学校にいる時間帯である8時〜17時の投稿が64.9%を占めており、昨年度の59.6%と比べ、さらに増加しています。特に午前中の投稿の伸びが顕著です。これは、GIGAスクール構想による一人一台端末がさらに浸透し、生徒が学校にいる時間においてリアルタイムに投稿を行える環境が整ったことが要因として考えられます。

■いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」概要
いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」は、”ひとりで悩む仲間をひとりでも助けるために” をコンセプトに、小学生から高校生まで活用されている、いつでも匿名でいじめの目撃情報などを連絡できるWebサイトです。
いじめを見た・聞いた、または自身が受けていることを学校へ知らせること、自身の悩みや気になることも連絡できるツールとして、全国の小中高約400校(2023年12月末時点)に提供。https://school-guardian.jp/service/school-sign/


■スクールガーディアン概要
事業ミッション「子どもたちが健全にインターネットを活用できる環境を目指して」のもと、2007年より学校非公式サイト・ネットいじめ対策コンサルティングサービスとしてスクールガーディアンを発足。2015年からスマートフォンで第三者が匿名でいじめ連絡ができる「スクールサイン」(旧「Kids’ Sign」)を提供。
https://school-guardian.jp/

■会社概要

設立   :2014年10月1日(東証グロースコード:7093)
代表者  :代表取締役 江戸 浩樹
本社所在地:東京都品川区西五反田1-21-8 ヒューリック五反田山手通ビル6階
事業内容 :スタートアップの成長支援 / カスタマーサクセス、カスタマーサポートの設計コンサルティング・運用代行・常駐サービスの提供 / 誹謗中傷・炎上対策・リスクモニタリング / 学校向けネットいじめ対策など

※記載されているサービス・商品名、会社名は各社の商標および登録商標です
※本リリース情報は、2024年6月14日現在の情報です

【サービスに関するお問い合わせ先】

アディッシュ株式会社 スクールガーディアン事業部 安達

Tel:03-5759-0334(代表)Mail:sg-info@adish.co.jp 

お問い合わせフォーム:https://school-guardian.jp/contact/

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https://www.adish.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都品川区西五反田1-21-8 ヒューリック五反田山手通ビル6階
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03-5759-0334
代表者名
江戸 浩樹
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設立
2014年10月