介護は“始まる前“が一番不安~11月11日「介護の日」に考える 企業の「両立支援」と「理解促進」~
働く世代8割が「仕事と介護の両立」に不安を感じているという結果
企業の「仕事と介護の両立支援」などを行う株式会社チェンジウェーブグループ(本社:東京都港区、代表取締役社長/CEO:佐々木 裕子)は、11月11日「介護の日*」を前に、eラーニング型仕事と介護の両立支援クラウド「LCAT*」の利用者データと自社調査をもとに、仕事と介護の両立に関する調査を公開します。

調査サマリー
・30代以上の働く人の8割超が仕事と介護の両立に不安。特に40代・50代は90%以上が不安
・「介護中」より介護が近くに迫った「切迫」層の方が不安が大きい
・不安要因は「仕事との両立の難しさ」「情報不足」「相談しづらさ」等
・職場選びは「介護制度の整備」(50%)が最重要。次いで「上司・同僚の理解」(42.5%)
【調査の背景】
11月11日は「介護の日」
経済産業省は超高齢社会の日本において、仕事をしながら介護に従事するいわゆるビジネスケアラーの数は増加傾向にあり、2030年時点で約318万人に上ると推計。
その一方で、社員の介護実態を把握できている企業はたった9.2%に留まります。(『日本の人事部 人事白書 2025』)
当社の調査からは、働く世代の8割超が両立不安を抱える実態が明らかに。
特に介護“予備軍”の不安は現在介護中の方の不安を上回り、制度の整備と職場の理解が鍵であることが示されました。
*介護の日
厚生労働省は“介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障がい者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日”として、「11月11日」を「介護の日」と決めました。
企業担当者・従業員の双方が、「仕事と介護の両立」に役立つ情報やデータを収集できるeラーニング型両立支援クラウド。
従業員は自身の介護リスクを認識、いざという時の選択肢を広げるエイジングリテラシーを学ぶeラーニングとして活用できます。一方、導入企業担当者は従業員の回答を分析し、介護が従業員に与える影響度、緊急度別の分布が可視化、全社、部門・部署単位の両立状況を数値で把握し、従業員の本音から対策を考案できます。介護離職が続いている企業や制度見直しを検討している企業の支援で評価をいただいており、総診断開始ID件数は15万件以上となります。
【調査結果】
■働く世代の8割以上が「仕事と介護の両立」に不安
データ1:年代別仕事と介護の両立に不安を感じる割合

年代別の集計によると、30代以上の働く人の80%以上が「仕事と介護の両立に不安を感じている」または「不安を感じることがある」と回答しました。
特に、40代・50代は90%以上が高い割合を示しており、この世代が介護問題に直面するリスクを強く意識していることがわかります。
■「介護予備軍」の不安が現職介護者を上回る
データ2:現在の介護状況からわかる介護への不安度

【用語解説】
介護中:現在日常的に介護に関わっている状態
切迫 :いつ介護が始まってもおかしくない状態
近未来:2~3年以内に介護が始まる可能性がある状態
将来 :当面介護になる可能性はない状態
現在の介護状況別で不安の程度を比較したところ、「『切迫』層(いつ介護が始まってもおかしくない状態)」と「『近未来』層(2~3年以内に介護が始まる可能性がある状態)」は、現在『介護中』の層よりも不安を感じている割合が高いという結果になりました。
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介護中(現在日常的に介護に関わっている状態) 61.8%
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切迫(いつ介護が始まってもおかしくない状態)66.4%
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近未(2~3年以内に介護が始まる可能性がある状態)59%
特に「切迫」層においては、介護が迫っていると感じてはいても具体的な準備・情報収集にまでは至っておらず、漠然とした不安や、仕事への影響、キャリアの中断に対する懸念が大きいと考えられます。
■両立支援を視野に入れた職場選び「介護制度の整備」がカギ
データ3:仕事と介護の両立を前提とした職場選び

仕事と介護の両立を前提とした職場選びのポイントについて尋ねたところ、半数(50%)が「介護関連の制度が整っていること」を最も重視すると回答しました。
次いで「上司や同僚が介護に関する理解があること」(42.5%)が重視されており、制度の有無だけでなく、職場の理解や風土が重要な要素となっていることがわかります。
「介護中」の層は、「相談窓口や研修などによる情報提供」を期待する傾向が強い一方で、女性は特に「周囲の理解」と「キャリアパスの提示」を重視する傾向が見られました。これは、介護によるキャリアの中断・停滞への懸念の裏返しと考えられます。
【企業に求められる「両立支援」と「理解促進」】
働く世代の不安を軽減し介護離職を防ぐために、企業にいくつかの取り組みが求められてきそうです。
■介護前の知識実装
介護をする状態の前に介護に関する知識を持っていることで、両立の準備ができ、不安の軽減にもつながる。特に「就業継続」を前提に考えられるような知識実装が重要。
■両立支援制度の整備と周知徹底
介護休業・休暇、短時間勤務などの制度を整えるだけでなく、具体的な内容・利用方法に関する情報提供が必要。
■職場の理解促進
上司や同僚の介護に関する知識と、社員が気兼ねなく利用できる意識を醸成する研修や啓発活動を強化することが重要。
■キャリアと介護の両立支援
特に女性や管理職候補者に対し、介護と並行したキャリアパスの提示や、柔軟な働き方を踏まえた評価制度の導入が求められる。
チェンジウェーブグループでは、各企業の課題に応じた「仕事と介護の両立支援」のサポート、研修などをご提案します。
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両立支援に関し、何をしたらいいのかわからない
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従業員の介護の実態を把握したい
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すでに介護中の従業員をケアしたい
上記のようなお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。
【データの取り扱いに関するお願い】
本リリースに記載されているデータを引用する場合、必ず下記文面をデータに記載した上でご使用ください。
チェンジウェーブグループ調べ
【データ1.2調査概要】
調査 :仕事と介護の実態把握
調査方法 :LCATを使用したオンラインアンケート調査
調査対象 :LCATを導入していただいた企業の従業員(2021.10.1~2024.9.30)
回答数 :42,649
実施主体 :株式会社チェンジウェーブグループ
【データ3.調査概要】
調査 :仕事と介護の実態把握
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :全国の30代~50代の男女 ※各年代男女100名ずつ(2024.11.1~2024.11.5)
回答数 :600
実施主体 :株式会社チェンジウェーブグループ

【会社概要】
会社名 :株式会社チェンジウェーブグループ
代 表 :代表取締役社長 CEO 佐々木裕子
所在地 :東京都港区南青山2-26-32 セイザンI1202
企業サイト:https://www.changewave-g.com/
ビジネスケアラー支援事業 仕事と介護の両立支援サービスサイト:https://www.lcat.jp/
※本プレスリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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- 経営・コンサルティング福祉・介護・リハビリ
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