発売即重版!話題本『枕草子のたくらみ』で解き明かされる清少納言の「戦略」とは?

「枕草子」は気楽な日記などではなく、政敵の書だった!

平安に暮らす女房の視線で、その日常を明るく軽やかに描いた随筆として有名な「枕草子」。じつは、この書は清少納言の気楽な日記などではなく、平安政治社会のなかで潰されずに生き抜くため、周到な戦略が練られた書だったのです。これまでの明るい清少納言のイメージを覆す、戦略家・清少納言の隠された“たくらみ”を解き明かすスリリングな一冊です。

紫式部の、清少納言への批評、その辛辣さ
「清少納言こそは、得意顔でとんでもなかったかという人。あれほど利口ぶって、漢字をばらまいていますけれど、その学識の程度も、よく見ればまだまだ足りない点だらけです」
「風流を気取りきった人は、ぞっとするような折にも「ああ」と感動し(中略)自ずと現実からかけ離れてしまい、結局はありえない空言になってしまうでしょう。」(「紫式部日記」)
『枕草子』を手にしたと考えられる紫式部の、清少納言に向けた批評は、たいへんに辛辣で、激昂の色さえ帯びています。それでは、ここで紫式部のいっている「空言(そらごと)」とは、いったい何をさしているのでしょうか。

「枕草子」は、清少納言のプライベート日記ではなかった
「枕草子」といえば、平安侍女の視線でその日常を軽やかに描いた随筆として知られ、作者・清少納言の明るいキャラクターがイメージされる書です。けれど、清少納言の執筆の真意は、私的な日記を書くことにあったのではなく〝お仕えする中宮定子の御ため〟その一点にこそあったのです。生前は定子の心を慰めるため、死後にはその鎮魂のために。定子の遺した雅びな後宮文化が世から忘れられないために。

藤原道長が「枕草子」を握りつぶさなかった理由
そして定子の死後――、その敵方であった藤原道長の権勢極まる世で、目障りなはずの『枕草子』は潰されませんでした。道長の娘で、生前の定子と中宮の座を分かち合った、いわば定子とライバルの関係にあったはずの彰子さえ、これを保護したのです。定子の時代の香りに満ちた書が、なぜ平安社会に受け入れられたのでしょうか。
そこには清少納言の周到な戦略がありました。そして紫式部のいう「空言」の真意がここにあるのです。

平安文学研究者・山本淳子氏が「枕草子」を丹念に辿り、わかりやすい考察を与えることで、清少納言のしたたかなたくらみ、平安の要(かなめ)たちの思惑が、浮かび上がりました。

スリルに満ちた「枕草子」の面白さを、ぜひご堪能ください。

書名:『枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い』
著者:山本淳子
ISBN:9784022630575
定価:1620円(税込)
https://www.amazon.co.jp/dp/4022630574
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