デジタル工作機器を用いた先端技術と実践的な造形表現の探求が可能な、多摩美術大学の全学ものづくり拠点「TAMALABO」が開設

多摩美術大学

学校法人多摩美術大学(所在地:東京都世田谷区、理事長:青柳正規、多摩美術大学学長:内藤廣)は、先端技術と素材との試行錯誤を通して新たな表現を追求する全学ものづくり拠点「TAMALABO(タマラボ)」を、2026年9月24日に八王子キャンパス内に開設いたしました。

AIをはじめとするデジタル技術が加速する現代において、本施設は実際に手を動かし素材と対話する「ハンズオン」の思考と、最新技術による実験を交差させる創作・研究拠点です。八王子・上野毛の両キャンパスに所属する全学生・教職員へ開放され、開設に伴い開催されたオープニングセレモニーでは、今後の全学的な共創と研究を切り拓く新たな歩みが披露されました。

素材との出会いから、新たな発想を生み出すライブラリー

TAMALABOには、紙、樹脂、金属など、国内外の企業から提供を受けた多種多様なサンプルが揃うマテリアルライブラリーがあり、素材や作品を実際に手に取りながら制作のヒントを探ることができます。素材の色・質感・特性の比較はもちろん、加工サンプルや学生の作品集も収蔵。素材が加工によって変化する過程や多様な表現に直接触れることで、製品デザインをはじめとするクリエイティブなインスピレーションを得ながら、自身の制作に適した素材や技法を探り、新たな発想へとつなげることができます。

素材メーカーや加工会社などから提供された素材サンプルが並ぶライブラリー
3Dプリンティング用のフィラメントカラーサンプルと、3Dプリントによる加工サンプル

アイデアを形にするファブリケーション環境

TAMALABOには、アイデアの試作・検証から加工、成形、仕上げ、スキャン・計測まで、多様な制作プロセスをサポートする機材が揃っています。レーザー加工機やCNC切削加工機で切る・削る、3Dプリンターで造形する、UVプリンターで印刷するなど、「何をしたいか」を起点に制作方法を選択。デジタル・アナログ双方の技術を横断した試行錯誤を通して「つくる楽しさ」に触れながら、より豊かで高度な造形表現の可能性を開拓していくことができます。

幅広い制作プロセスに対応するファブリケーション機材

ワークショップと相談で、制作をサポート

さらに、素材や技術、ものづくりのプロセスを実際に体験しながら学ぶワークショップも開催します。 初心者向けのプログラムから、機材の高度な活用方法や応用的な技術を学ぶプログラムまで幅広く用意し、新しい技法やアプローチを試すきっかけを提供します。日頃の制作で生じる疑問や課題については、専門スタッフへの相談が可能です。 目的や制作内容に応じて、 素材や加工方法、機材の選択などのアドバイスを実施。ワークショップや手厚いサポートを通じて制作の解像度を引き上げていくことができます。

TAMALABOの新たな門出を祝うオープニングセレモニー

オープニングセレモニーには、両キャンパスの教職員に加え、開設にあたりご協力いただいたメーカー各社の関係者も出席しました。TAMALABOスタッフによる施設紹介では、参加者が実際の制作環境を見学しながら、設置された機材や素材について説明を受け、TAMALABOでできることや今後の活用方法について理解を深めました。

また、内藤廣学長、クリエイティブサポートセンター長でもある石田尚志油画専攻教授、TAMALABOディレクターで、生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻の和田達也教授から祝辞が述べられました。各登壇者からは、TAMALABOがもたらす全学的な創作活動への期待や今後の活用に向けたメッセージが送られ、会場全体で新たな門出を祝福しました。

内藤廣 学長

”未来を切り拓く拠点こそがこのTAMALABOであってほしい”

「いま、この国のプロダクトづくりは大きな転換期、あるいは一つの危機に瀕していると感じています。それを打ち破り、未来を切り拓く拠点こそがこのTAMALABOであってほしい。 最終的に未来を決めるのは人間の力であるという気概を育む場になればと考えています。 最先端の面白いことがここで起きています。ぜひ全学生にこの場を知ってもらい、ファインアートや演劇舞踊デザインをはじめ、学びの領域を超えた新たな表現がここから生まれていくことを期待しています。そして、このTAMALABOが日本、そして世界の新たな見本となっていくことを願っています」

石田尚志 クリエイティブサポートセンター長・油画専攻教授

”学生にとって、まさにオアシスのような場所に。最新の機材と意欲ある人々が集う重要な拠点へ”

「学生にとって、まさにオアシスのような場所が誕生しました。内藤学長も常日頃から『AIをはじめメディアが今後どのように変化していくのか、教員も学生も正面から向き合うことが必要だ』とお話しされています。そうした中で、血の通った道具をどのように作り出し、学生が集って自身の表現を確認しながら制作に取り組むか――。このTAMALABOは、クリエイティブサポートセンターの中心として機能し、最新の機材と意欲ある人々が集う重要な拠点になると確信しています」

和田達也 TAMALABOディレクター

”デジタルとマテリアルが融合した、世界に類を見ないラボラトリーを自由に活用してほしい”

「時代に即した共有ラボとして、まずは開所にあたりご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。本施設は学生だけでなく、教職員も活用できる場です。学生の課題制作はもちろん、課題以外の自主的な探求での利用も検討しています。 AIがAIを生み出す時代となり、3Dデータも容易に生成できるようになりました。大切なのはその良し悪しを議論することではなく、いかに速く、どうAIと向き合っていくかです。一方で、人間の手による 『手仕事(ハンズオン)』の価値も忘れてはなりません。人間が豊かに暮らすためにクリエイターはどうあるべきかを考えながら、デジタルとマテリアルが融合した、本学が誇る世界に類を見ないこのラボラトリーを自由に活用してほしいと願っています」


TAMALABOは、本学の理念である「自由と意力」のもと、素材との対話や試行錯誤を通して、次世代のものづくりの可能性を探求する新たな拠点です。学科や専門の垣根を越えた交流と共創から、これまでにない表現や研究の芽を育み、多様なクリエイティビティを社会へと発信していきます。

TAMALABOギャラリー

全学生・教職員が利用できる新施設「TAMALABO」
樹脂や木材を削り出して立体を造形する切削マシン
あらゆる素材にダイレクト印刷が可能なUVプリンター
デジタルデータから立体物を生み出す3Dプリンター
ミシンなどソフトマテリアルに対応した加工設備
熱転写や素材の接着に使用する高圧プレス機
繊細な刻印やカットを施すレーザー加工機
実際の素材に触れて加工の特徴を五感で体感
明るく開放的な空間に並ぶ模型や作品
アイデアが形になるまでの制作工程を詳しく展示
3Dデータや作品情報から、次なる創作のヒントを探る
多様なマテリアルとの出会いが、表現の枠を広げていく

施設概要

・名称:TAMALABO(タマラボ)
・所在地:〒192-0394 東京都八王子市鑓水 2-1723(多摩美術大学 八王子キャンパス 第二工作スタジオ3F)
・使用対象:本学学生・教職員
・公式Webサイト:https://sites.google.com/tamabi.ac.jp/csc-tamalabo/

見学・視察および取材に関するお問い合わせ

TAMALABO(多摩美術大学 八王子キャンパス 第二工作スタジオ3F)
TEL:042-679-5686
E-mail:csc2@tamabi.ac.jp

※報道関係者の取材・視察、および学外の方の視察・見学(事前予約制)につきましては、上記までお問い合わせください。
※本施設は学内専用の教育研究拠点のため、学外の方による機材・設備のご利用はできません。あらかじめご了承ください。

学校法⼈多摩美術大学について

学校法人多摩美術大学理事長:⻘柳正規

多摩美術⼤学学⻑:内藤 廣

所在地:〒158-8558 東京都世⽥⾕区上野⽑ 3-15-34

創⽴:1935 年

⼤学概要:創⽴以来「もの派」を牽引した関根伸夫、菅⽊志雄ら、またデザイン界でも深澤直⼈、佐藤可⼠和など世界を舞台に活躍する才能を数多く輩出。⼋王⼦市と世⽥⾕区に2キャンパスを擁し、絵画、彫刻、⼯芸、デザイン、建築、映像、演劇、芸術学など幅広い領域を網羅する15学科/専攻/コースと⼤学院を設置。

https://www.tamabi.ac.jp  

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会社概要

学校法人 多摩美術大学

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URL
https://www.tamabi.ac.jp
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都世田谷区上野毛3-15-34
電話番号
03-3702-1141
代表者名
青柳正規
上場
未上場
資本金
-
設立
1935年11月