暇と退屈の倫理学著者！哲学者・國分功一郎さん『自由は目的を超える』音声教養メディアVOOXにて、配信開始！

音声教養メディアVOOXは、2023年11月3日(金) より哲学者・國分功一郎さんが語る『自由は目的を超える』の配信を開始しました。人間が退屈することから人間の生の営みを示した『暇と退屈の倫理学』の著者である國分さんに自由と目的の相容れない関係について、日常生活・コロナ禍を事例に分かりやすく語っていただきます。

哲学者であり、かつ現実の社会問題に哲学的な考察を試みる國分功一郎さん。『暇と退屈の倫理学』では、人間が退屈することから、人間の生の営みを示しました。そして、新刊の『目的への抵抗』ではコロナ禍で抑制された社会における、我々の自由をテーマにしています。不要不急の外出を控えるという言葉において、人間にとって何が無駄だと定義するのか？という問いや、外出を控えるという行為は、移動の自由を制限することであり、それは人間の歴史において、実は根本的な主体性の否定につながることを指摘しています。近代社会は、人間に「目的」を求め、それがない行為を無意味という価値を与えますが、本来の自由とは目的を超えたものであると言います。本タイトルでは、そんな國分さんに自由と目的の相容れない関係について語っていただきます。

本編では、「哲学は概念を扱う」「SNSにおけるいいねは消費行動」「コロナ禍の不要不急」「目的をはみ出るものを認めない社会」「移動の制限の意味」「目的は手段を正当化するもの？」「本当の自由とは？」など、現代社会の自由と目的の関係が私たちのコロナ禍での体験とともに語られます。

哲学的思考からコロナ禍の社会まで、「自分にとって自由は何か」「目的と手段の関係は正しいか」と、自分の思考の癖を見直したくなります。ぜひ通勤時間、仕事や家事のすきま時間で、聴いてみてください。

『自由は目的を超える』全6話60min
第1話. 哲学的に概念を扱うとは ~消費と浪費を例に~
第2話. 行為が目的を逃れる時
第3話. コロナ危機の一つの教訓

第4話. 移動の自由を考える
第5話. 目的の概念
第6話. 真剣な遊びとしての自由
 
國分功一郎さんプロフィール
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士（学術）。専攻は哲学。

著書に、『目的への抵抗』（新潮新書）、『暇と退屈の倫理学』（新潮文庫）、『スピノザ──読む人の肖像』（岩波新書）、『はじめてのスピノザ──自由へのエチカ』（講談社現代新書）、『中動態の世界──意志と責任の考古学』（医学書院）、『近代政治哲学──自然・主権・行政』（ちくま新書）、『来るべき民主主義――小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』（幻冬舎新書）など多数。

VOOXとは
VOOXは、学びに特化した音声メディアです。1話10分、6話完結のコンテンツ構成で第一人者たちの実践知と人々を鼓舞する生の声をお届けしております。現在700話以上のコンテンツを配信しており、定期的に新しいコンテンツを更新中です。新規シリーズは、公開から2週間は、どなたも無料でお楽しみいただけます。
 
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