福岡県CXOバンク事業の人材マッチング支援 宇宙関連企業で初のCXO人材のマッチング成立
~ 財務のプロが「資金調達」などの経営課題の解決に向けてサポート ~
この度、宇宙関連企業で初めてCXO人材のマッチングが成立し、9月より経営課題の解決に向けたサポートが始まりました。
<福岡県CXOバンク事業とは?>
福岡県では、大学発ベンチャーやスタートアップの創出、事業拡大のために必要なCXO人材をデータベース化し、企業等とCXO人材をマッチングすることで、企業の成長へつなげる「福岡県CXOバンク事業(以下CXOバンク)」を展開しています。
当事業の委託先であるパーソルテンプスタッフは、本事業において、財務やマーケティング領域などの専門知識やスキルを備えたCXO人材を募集し、福岡県内のスタートアップやベンチャー企業との人材マッチングを行っています。豊富な専門的知識や経験を持つ人材に「地方×副業」という形でご活躍いただく場を広げていきたいと考えています。
今後は、CXOバンクへの登録者数のさらなる増加を目指すとともに、CXO人材と福岡県内企業とのさらなるマッチング精度の向上に取り組み、スタートアップやベンチャー企業へ最適なCXO人材をご提供し、経営課題の解決と地域経済の活性化に貢献してまいります。
*1 CXO人材(Chief X Officer最高X責任者):Xは役割・業務を表し、「企業におけるXの業務・役割の最高責任者」人材を示す。
■背景:ベンチャー企業の事業拡大に伴走する、専門知識やスキルを備えたCXO人材の確保が喫緊の課題
世界的に、スタートアップの起業件数や資金調達件数が増加しています。これらは、新たなイノベーション需要、投資家層の拡大や各地のベンチャー拠点集積など、エコシステム整備の進展などが影響しています。このように勢いを増すベンチャービジネスは、一方で、事業拡大に向けた大きな課題を抱えています。その一つに、経営に伴走できる、専門知識やスキルを備えたCXO人材の確保が挙げられます。
そこで、パーソルテンプスタッフでは、全国屈指のベンチャー企業数を誇る福岡県にて、福岡県CXOバンク事業を受託し、ベンチャー企業のCXO人材確保を支援しています。
■概要:宇宙関連企業で初マッチング!財務分野の経験が豊富なCXO人材が資金調達をサポート
この度、宇宙関連企業で初めてマッチングが成立したのは、八田・山本宇宙推進機製作所 株式会社(本社: 福岡県宗像市、代表取締役社長: 八田 真児、以下同社)です。設立4年目の同社は、人工衛星用推進機(イオンエンジン)の開発・製造・販売事業を行っています。
同社の人工衛星用推進機(イオンエンジン)(図1)は、従来から使われている化学推進機よりも約10倍*2、日本でも宇宙活動法*3で規制されるなど、世界で深刻な問題である宇宙ゴミ*4対策としても有効である点、電気推進機搭載衛星市場は年率8.56%の成長(図2)している点などから、今後ますますの発展が期待されます。
このような状況において、同社は、電気推進機搭載衛星市場で確実に事業を拡大していくために、「資金調達」と「事業戦略」を重要な経営課題としています。特に「資金調達」に関しては、これまで助成金により開発事業を進めてきましたが、次のステップとして、同社を牽引できる人材を求めていました。
引用元: https://www.technavio.com/report/electric-propulsion-satellite-market-industry-analysis
今回のマッチング成立のきっかけは、リアルな経営課題をテーマにした「オンライン模擬経営会議」でした。本オンラインイベントでは、CXO人材候補の参加者に、理解を深めた上でご参加いただくために、事前に企業の事業や課題に関する資料を提供。これにより、経営課題である「資金調達」や「事業戦略」について深い議論を交わすことが可能となり、企業と参加者の相互理解を深め、お互いを見極める有意義な機会となりました。
マッチングが成立したCXO人材は、オンラインサロンのテーマである「資金調達」課題に対して、ロジカルかつ鋭い視点で切り込み、仕事への情熱を持った取り組みが、同社代表の八田氏の求めるCXO人材像に合致。財務に加えて、事業戦略を担うCSO*5の経験も併せ持ち、同社が求める専門領域とマッチしていることから、本成立に至りました。
今回、事業拡大に向けた資金調達を支援するCXO人材は、2020年よりスタートアップ・ベンチャーのCFO*6サポートに従事する、ストラスコンサルティング株式会社の代表 鈴木 寿一 氏です。鈴木氏には、財務分野の知識やスキル、スタートアップ・ベンチャーでのCFO経験を活かしながら、同社において、「資金調達」をご支援いただきます。
*2 https://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.230/ken-kyu.html
*3 人工衛星等の打上げ及び人工衛星の管理に関する法律施行規則(通称:宇宙活動法)ロケット安全基準 第七条 第六号「人工衛星等が分離されるときになるべく破片等を放出しないための措置が講じられているものであること。」(参照 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=429M60000002050)
*4 宇宙ゴミ(スペースデブリ)とは、軌道上にある不要な人工物体のこと。運用を終えた人工衛星や、故障の人工衛星、打ち上げロケットの上段、ミッション遂行中の放出部品、爆発や衝突による破片などがあります。(参照 https://fanfun.jaxa.jp/faq/detail/15954.html)
*5 CSO(chief strategy officer 最高戦略責任者)とは、企業の経営陣と共に戦略立案を行い、実行プロセスを構築。事業部横断的なシナジーを生み出すことを求められる役割を担います。
*6 CFO(Chief Financial Officer 最高財務責任者)とは、企業の財務に関する活動を統括する役割を担います。
■マッチング成功企業のコメント
八田・山本宇宙推進機製作所 株式会社 http://hyper-thrust.com/
代表取締役社長 八田 真児 氏
宇宙開発専業で2006年にソフトウェア会社、2019年にハードウェア会社を設立して現在も代表取締役を務めています。福岡県CXOバンクはFFGベンチャービジネスパートナーズ様からご紹介いただいて応募しました。これまで、素晴らしい社員や取引先に恵まれて望外の幸運続きでしたが、経営について意見交換する機会はありませんでした。鈴木様という、コンサル会社代表に助力を頂けるということで、非常に期待しています。
■宇宙関連ベンチャー企業と初マッチングしたCXO人材のコメント
鈴木 寿一 氏
日系・外資系金融にて通算30年就業後、2020年よりスタートアップ・ベンチャーのCFOサポートを生業としています。今回、福岡県CXOバンクの主催するHYPER社のオンライン模擬経営会議に参加し、八田社長の宇宙ビジネスを持続可能なものにするために必要な宇宙ゴミ(スペースデブリ)の取り組みに共感したのがキッカケです。ご縁がある福岡で、宇宙の社会課題解決に携わることができ大変楽しみです。
パーソルテンプスタッフでは、今後も地方副業などの多様なはたらき方を支援し、地域の経済の活性化とともに雇用の創造に貢献し、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」の実現を目指してまいります。
<CXOバンクに関するお問い合わせ先>
パーソルテンプスタッフ株式会社
西日本営業本部 公共営業二課 担当:秋利
TEL:092-722-0641(平日9:00~18:00 ※土日祝日・年末年始を除く)
MAIL:kosuke.akitoshi@tempstaff.co.jp
■パーソルテンプスタッフ株式会社について< https://www.tempstaff.co.jp/ >
パーソルテンプスタッフ株式会社は、人材派遣、ビジネス プロセス アウトソーシング、官公庁受託事業などのサービスを提供しています。2017年7月より、テンプスタッフ株式会社からパーソルテンプスタッフ株式会社へ社名変更。パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、グループの総力をあげて、労働・雇用の課題解決を通じ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
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