【福井県坂井市】ほど良い田舎がウケる 「住みたい」専門誌で北陸No.1
県外からの移住が好調! 東京で単独移住フェアも

[東京で初開催]単独の移住フェア11人熱心に相談
福井県坂井市が、ここ数年、順調に県外からの移住者を増やしている。福井県や市町の支援制度を活用し県内にU・Iターンした移住者「新ふくい人」の集計によると、坂井市への移住者は15年度から21年度までは60人~80人で推移していたが、21年度(58人)から3年間は、22年度98人、23年度159人、24年度201人と急激な右肩上がりが続く。さらに、地方で暮らす魅力を紹介する月刊誌で、移住希望者に人気が高い「田舎暮らしの本」(東京・宝島社)の企画「第14回住みたい田舎ベストランキング」(2026年版)で、坂井市が北陸エリアの総合1位を獲得、全国(人口5万人以上10万人未満の市部門)でも総合3位となり、移住関係者の注目を集めた。こうした“移住人気”を背景に、市も1月25日に初めて、市単独の移住フェアを東京都内で開催、相談ブースには30〜40代の働き盛りや、定年後の移住をにらんだ50〜60代と幅広い世代の相談者10組11人が訪れた。相談に応じた坂井市移住定住推進課は「全国的には知名度が決して高いとは言えない坂井市だが、『具体的に坂井市を知りたい』と話す相談者もいて、坂井市に住みたいと考えている方が一定数いると感じた。福井県の中でも、海や里山があり、程よい田舎である市ということがウケているのではないか」と見ている。
「昨年10月に初めて福井に行ったんだけど、いいところだからその後5回も福井にお邪魔しているの。東京ではものづくりの仕事をしているから、思い切って移住も考えて、坂井市も候補地の一つ。実際、三国町の物件で気になっている土地もあるし…」
東京駅に程近い越前屋ビル「移住・交流情報ガーデン」1階フロアの一角、坂井市が初めて単独で開いた移住フェアには午前10時のオープン前から、4人が列をつくった。市では移住定住推進課の3名が個別相談に当たった。

都内出身という50代のある女性はあれこれと、坂井市で自分がやりたいことができるかなどを発言。その、積極的な質問ぶりに、担当者は「移住に脈あり」と手応えを感じたという。
この日フェア会場に来た10組11人はいずれも、「坂井市」と分かった上での来場。坂井市はこれまで、県主催のフェアであったり、民間が全国の自治体のブースを設ける移住イベントに参加してきたが、市単独のフェア企画は初めて。同課の橋向秀也課長補佐は「初めてだったので、相談者が集まるか心配だったが、どうやらSNSをチェックして来てくれたよう。全員が坂井市と分かっていたようで、移住先として1つの有力候補に挙げていることはありがたかった」とほっとした表情を見せた。

11人は20代から60代の夫婦など年代の幅は広いが、「都会を離れて、地方で今一度、自分なりの生き方を求めている」人や「定年後に第二の人生を自然に恵まれたところで…」と移住希望の動機はさまざま。相談では「冬場の雪の暮らしは大丈夫か」「職はあるだろうか」など漠然とした不安を抱えながら、問い合わせ。担当者はじっくり、「どんな環境やライフスタイル」を求めているか、を聞き出しながら「一度、移住体験ツアーに参加されたら」など現地視察を勧めていた。
橋向課長補佐によると、このフェアに足を運んだ理由に、ちょうどこのフェアの前に、宝島社の「田舎暮らしの本2月号で「住みたい田舎暮らしベストランキング」が発売されたことも「大きかった」と話す。この月刊誌は、地方への移住を考える人には、バイブル的な存在の雑誌で、今回のランキングで「北陸エリア1位」「全国(人口5万以上10万人未満の市)3位」という好成績で上位にランクされ、池田禎孝市長インタビューなど2ページに渡って特集も組まれた。このランキングは編集部が用意した移住に関する336項目のアンケートを基に、それに回答した564市町村を数値化したもので、坂井市は全国(5万人以上10万人未満の市)区分で総合で3位だが、さらに内訳では、若者世代・単身者部門と子育て世代でも「3位」、シニア世代でも「4位」と幅広い世代で高ランクとなった。
一軒家の移住お試しハウス 子育て世代に好評
坂井市の特集ページでは、移住者が5年間で約3倍になった背景に、新婚世代や子育て世代への支援金、住宅取得補助金など手厚い支援があるほか、1泊2日で無料のオーダーメイド型移住体験ツアーなども池田市長がアピールしている。特に、このオーダーメイド型移住体験ツアーは、移住希望者に細かい聞き取りをして、あらゆる希望を聞いたうえで、市内に用意された一軒家「お試し移住ハウス」に泊まってもらい、市内の海や里山、保育施設や東尋坊など観光地、遊び場、スーパーマーケットなどを実体験してもらう“なりきり移住”。

市内の三国、丸岡、春江、坂井という4町のそれぞれのまちの特性をよく理解してもらった上で、自分たちのライフスタイルに合っているかどうかを吟味してもらう。特に、子育て世代には、市内にエンゼルランドふくい、県総合グリーンセンター、ゆりの里公園など子どもを遊ばせる広い公園が市内に多いことなども好感触で、「こうした徹底した下調べでの施設案内や体験も移住増に功を奏している」(橋向課長補佐)という。空き家を活用した「お試し移住ハウス」は、昨年度から市が空き家を借りて始めたもので、2025年度は28件約80人を受け入れ、ハウスの年間稼働率は6割近くに達するほど。特に小さい子供を連れた家族連れの“お試し”には好評という。
坂井市では今回初めて都内で行った単独の移住フェアについては「それなりの成果があった」とみて、2026年度以降も開催していく意向。市移住定住推進課の三上寛司課長は「住みたい田舎ランキングの上位をみても、都会には少ない自然にあふれた土地や環境が、やはり移住希望者が求めている大きな条件のようだ。その点、坂井市は30分以内で、海にも行けるし、里山にも行ける。さらに県都・福井市に隣接し、買い物などにも不自由ない…つまり程よい田舎というのが、移住が増えている要因の一つではないか。その点、雑誌の効果もあって知名度も上がっている。これからも、県全体の移住フェアに参加しながら、一方で市独自のフェアをうまく組み合わせて“移り住んでよかった”という市を目指したい」と話している。
■坂井市がここ最近、主催・参加した福井県外での移住イベント
【2024年度】
・7月20日 「おいでや!いなか暮らしフェア2024」/ OMMビル(大阪市中央区)
・9月7日 福井県移住・交流フェア in東京/東京交通会館(東京都千代田区)
・10月5日 いい街発見!地方の暮らしフェア2024/中日ビル(名古屋市中区)
・11月30日 福井県移住・交流・二拠点フェア in大阪/ルクア大阪(大阪市北区)
・12月7日 JOIN移住・交流&地域おこしフェア2024/東京ビッグサイト(東京都江東区)
・1月18日 北陸新幹線沿線5県合同移住フェア冬の大相談会/東京交通会館(東京都千代田区)
【2025年度】
・6月8日 「ふくい移住フェア in Osaka/OMM ビル(大阪市中央区)
・7月19日 おいでや!いなか暮らしフェア2025/OMMビル(大阪市中央区)
・11月1日 北陸3県くらし&しごとフェア/東京交通会館(東京都千代田区)
・11月25日 JOIN移住・交流&地域おこしフェア2025/東京ビッグサイト(東京都江東区)
・12月20日 長野×新潟×富山×石川×福井5県合同移住フェア/東京交通会館(東京都千代田区)
・1月25日 坂井市移住フェア/移住・交流情報ガーデン(東京都中央区)
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