『宿借りの星』『るん(笑)』など独自の世界で読み手を魅了する酉島伝法(とりしま・でんぽう)最新作『無常商店街』が東京創元社より刊行!
あなたの街の商店街、どこの異界につながっていますか?
「皆勤の徒」で第二回創元SF短編賞を受賞、同題の作品集が日本SF大賞を受賞し、さらに第一初長編『宿借りの星』も日本SF大賞を受賞するなど、SF界の鬼才として注目を浴び続ける酉島伝法さん。
最新作『無常商店街』はどこにでもありそうな現代の日本の町を舞台にした幻想譚です。

主人公は翻訳家の宮原。姉に頼まれ、猫の世話をするために仏眼荘というアパートに滞在することになります。「商店街には近づかないように」と忠告されていたものの、書店を探して町を歩いているうちにどこから来たのかわからなくなり、周りの景色が変容していき……いつしか、宮原は異界の町に迷い込んでいました。
三話とも、姉からの頼みで一見ふつうの、日本のどこかにありそうな場所へ赴くところからお話がはじまります。人々が生活していて、商店街やスーパーや神社などがある、なんの変哲もない場所に見えるのですが、そこには実は異界が重なっており……。
酉島文学史上一番読みやすい、「往きて踊りし」物語にぜひご期待ください。
カバーを手がけてくださったのは、『紙魚の手帖』掲載時に扉絵をお描きくださったカシワイさん。
カバーの面と裏がつながっていて、作中に出てくる三つの舞台を見渡すことができます。

カシワイさんには、収録作三編それぞれの扉絵もお描きいただいたほか、巻末の対談にもご登場いただきました! 対談はこちらからお読みいただけます。


無常商店街
酉島伝法
判型:四六判仮フランス装
ページ数:244ページ
発売日:2025年11月28日
ISBN:978-4-488-02108-5
Cコード:C0093
装画:カシワイ
装幀:小柳萌加(next door design)
内容紹介:
姉から猫の世話を頼まれ、 見知らぬ町に滞在することになった翻訳家の宮原。ある日、 近づかないように忠告されていた商店街にうっかり足を踏み入れてしまう。常に景色が変容し、 重なりあった異界が垣間見える商店街の深淵から、アリアドネの伊藤と名乗る人物に救出されるも、姉が異界の町の御神体にされたという事実を知らされる。事態を打開するには、 来たる 「掌紋祭」 の 「踊り合い」 で異界に近づく必要があるという。宮原は祭りに参加するべく、 町のダンス教室で猛特訓を積むことに。言葉とイメージの奇術師・酉島伝法が贈る往(ゆ)きて踊りし物語!
目次
無常商店街
蓋互山、葢互山
野辺浜の送り火
巻末特別対談 酉島伝法×カシワイ
◾️著者プロフィール
酉島伝法(とりしま・でんぽう)
1970年大阪府生まれ。2011年「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞。同作を表題作とした短編集は書籍デビュー作ながら第34回日本SF大賞を受賞。2018年には英訳版が、2021年には仏訳版が刊行され話題となる。2020年、初長編『宿借りの星』で第40回日本SF大賞を受賞した。ほかの著書に『奏で手のヌフレツン』などがある。
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