【調査】おうちのメンテナンスをしっかりできているのはたったの2割だけ!?気になるみんなのハウスメンテナンス事情
家の耐久性の向上や、日々の快適な暮らしのためにも、マイホームのメンテナンスは「したほうがいい」ことであるのは言うまでもありません。しかしながら「どのようなメンテナンスを、どのくらいの費用をかけてやればいいのか?」というところは、推奨される基準もあまり認知されておらず不明瞭な部分も多いのです。
そこで今回シロアリ110番では、一般生活者のみなさんの【おうちのメンテナンス】に関する実態調査を行いました。
■メンテナンス実施数が多いのは「お庭」。シロアリ予防は推奨基準よりも大幅に低い。
まずは過去5年の間に実施したおうちのメンテナンスの種類について調査を行いました。
(n=208名、複数回答。2020年10月24~26日に実施したインターネット調査による)
※回答者の住宅築年数
(n=208名。2020年10月24~26日に実施したインターネット調査による)
「お庭」のメンテナンスである庭木の剪定や草むしりが、実施されたメンテナンスとしてもっとも票を集めたのは想像に難くないところです。
次いでメンテナンスとして比較的高額になる「外壁塗装および補修」に票が集まったのは少し意外な結果となりました。この理由に関しては、後述します。
また、「防蟻処理(シロアリ予防)」に関しては、得票数が日本しろあり対策協会により推奨されている実施頻度よりもかなり低い結果となりました。シロアリの薬剤の効果が持続する期間は一般的に5年と言われているため、「5年に一度」が防蟻処理の目安となります。
回答者の築年数を考慮し、「築5年未満」のユーザーを除いた81.2%の回答者が、防蟻処理をおこなう必要があることになりますが、実際に実施している回答者はわずか16.5%(28/169人)にとどまり、かなり少ないことがわかります。
防蟻処理は主に床下の見えない箇所の話なので、日々の生活で意識にのぼるようなところではありませんが、シロアリは築年数に関係なく住み着きます。
またシロアリの食害によって家の基礎部分が被害を受けると、修理費用は百万円単位にのぼってしまうことも……。
「5年に1度はシロアリ予防」と覚えていただいて、おうちの長期保証を行っているハウスメーカーやシロアリ駆除専門サービスに防蟻処理を依頼することを、強くおすすめします。
■おうちのメンテナンスにかける平均年間費用は「247,673円」
続いて、おうちのメンテナンスにかかっている「過去5年の平均年間費用」について調査しました。
全体平均では「247,673円」という結果になりましたが、築年数によってかかるメンテナンスの年間費用も異なりそうです。そのため築年数ごとに区切って、年間平均費用を集計した結果が下記です。
(n=208名。2020年10月24~26日に実施したインターネット調査による)
おおむね築年数に連れて、年間のメンテナンス費用があがっていくことがわかります。
ただし、「築11~20年」の住宅に関しては、例外的にメンテナンスの年間費用があがっています。
この一因として想像されるのは、ハウスメーカーの長期保証制度が「築10年」を区切りに有償化することとの関係です。主要な大手ハウスメーカーでは「最長60年」などの長期保証制度が用意されていますが、そうした多くのハウスメーカーは築10年経過したタイミングで、この長期保証制度を継続するために有償の保証延長工事をおこなうことになります。この工事が外壁塗装など数十~百万円程度の工事費用になることが多いことから、「築11~20年」の層は年間費用があがる一因となったものと考えられます。
これは先述の「外壁塗装および補修」のメンテナンス(外壁塗装のメンテナンス基準は10年で保証延長工事の項目となる)にも関連しており、今回の回答者の平均築年数は「16.7年」でした。よって「外壁塗装および補修」の得票数があがったものと思われます。
■メンテナンスの施工は「個別の専門業者」が最多も、DIYも目立つ
続いて、こうしたおうちのメンテナンスを施工しているのはだれか?について調査を行いました。
(n=208名。2020年10月24~26日に実施したインターネット調査による)
結果は、「個別に専門業者に依頼している」が43.8%となり最多となりました。これは少し意外な結果となり、先ほどもお伝えしたとおり主要なハウスメーカーで家を建てたご家庭は、長期保証制度を継続して家のメンテナンスをおこなう方が多いのですが、今回の調査では個別の専門業者に依頼している方が最多となりました。ハウスメーカーの長期保証を継続することをやめて、個別の専門業者に依頼していることが想像されます。その理由のひとつとして、ハウスメーカーの長期保証制度は専門業者に直接依頼するよりも割高になることが多く、本当に今するべきことなのかちょっと疑問な保証延長工事が含まれていることもあるかもしれません。
また、意外と多かったのがDIYでメンテナンスしている方の割合(22.6%)でした。外壁塗装や水回りのリフォームなどは専門家の手を借りないと難しいですが、お庭のお手入れや網戸・障子の張り替えなどはDIYでも十分可能です。そうした軽めのおうちのメンテナンスは自分でやってしまうという方も一定数確認できました。
■しっかりと家のメンテナンスを実施している人は、わずか22.1%
最後におうちのメンテナンスへの実施状況として、もっとも近いものを回答してもらいました。
(n=208名。2020年10月24~26日に実施したインターネット調査による)
結果、「やらなければならないし、出費は惜しまず必ず行うようにしている」と回答したのはわずか22.1%にとどまり、80%弱の方がおうちのメンテナンスを十分に実施できていないことになります。とはいえ「やらなければいけないが、そのときの状況によってメンテナンスを怠ってしまうことがある」(47.1%)と、家計の都合やタイミングがあえばメンテナンスを行う層が最多であり、「したほうがいいのはわかっているのだけど、なかなか……」という状況が見てとれます。
もちろん費用の問題もありますので、家のメンテナンスを基準通りに完璧に実施していくことは簡単ではありませんが、ついつい後回しになってしまいがちなのが、やはり屋根や床下などの見えないところのメンテナンスです。床下も屋根も住宅になくてはならないものですので、この機会に普段意識しない箇所のメンテナンスを振り返ってみてはいかがでしょうか。
▼関連サイト
シロアリ110番:https://www.truthonprop32.org/
生活110番:https://www.seikatsu110.jp/
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設 立 :2006年11月24日
資本金 :11億9,567万円(払込資本23億5,635万円) ※2020年9月末現在
コーポレートサイト:https://www.sharing-tech.jp/
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