順天堂医院・順天堂越谷病院「気分障害センター」を設置
順天堂大学医学部附属順天堂医院(院長:髙橋 和久)と順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院(院長:髙崎 芳成)は、うつ病や双極性障害などの気分障害の患者さんに専門医療を提供する「気分障害センター」を2020年9月1日に設置しました。当センターは、予約制の気分障害専門外来を設置するとともに、双極性障害の患者さんを対象に、2週間の入院検査を通して診断・治療の見直しを行う「双極性障害治療立て直し入院」を開始するなど、気分障害に特化した質の高い医療の提供を目指しています。
背景
気分障害(うつ病・双極性障害)は、気分の波が主な症状として表れる病気で、現在、国内で約120万人が治療中と言われています。長期休職の主要な原因となるなど、社会に大きな影響を与える疾患のひとつですが、その治療を専門とする機関は少ないのが現状です。
気分障害の中でも「うつ病」と「双極性障害」では治療が異なることから、その鑑別診断が重要です。一方で、両疾患とも、神経疾患の初期症状や薬剤の副作用として症状が表れる場合もあるため、それらを踏まえた鑑別診断も大切になります。うつ病と双極性障害は密接に関係しており、診断・治療には専門性が求められることから、両疾患を統一的に診療・研究するセンターが必要とされてきました。
<気分障害の患者数(厚生労働省患者調査による)>
気分障害センターの特長
「気分障害センター」は、双極性障害研究のエキスパートである本学大学院医学研究科精神・行動科学の加藤忠史教授をセンター長としています。また、副センター長に脳神経内科医を置くなど、脳神経内科と連携して診療を行う体制を整備しています。双極性障害・うつ病の専門医療を提供するとともに、研究を通して世界にその成果を発信する拠点となることを目指しています。
<双極性障害治療立て直し入院>
気分障害センターでは、順天堂医院及び順天堂越谷病院において、「双極性障害治療立て直し入院」を開始します。これは、2週間の入院期間に、必要な検査(脳画像、脳波、内分泌検査、構造化面接、認知機能検査、心理検査など)を行うことにより、診断・治療の見直しを行うものです。必要に応じ、脳神経内科と連携して診療を行います。主な検査結果は、CD-ROMに保存してお持ち帰りいただき、現主治医の元での今後の治療にもご活用いただけます。
ご相談は、メール(mood.disorder.center@Juntendo.ac.jp)で受け付けます。
<専門外来>
専門医療を行う、予約制の気分障害専門外来を設置します。受診には、現主治医の紹介状が必要です。紹介元の医療機関と連携し、一定期間に治療を最適化した後、逆紹介を行うことを原則とします。
順天堂大学気分障害センターHP:https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/mental/mood_disorder/
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