SSFF & ASIA 2023 秋の国際短編映画祭で発表剛力彩芽さんと映画祭の【クリエイターズ支援プロジェクト】トークイベント開催「プロデュースもっともっと挑戦していきたい!」
ショートフィルム3作品+メイキング映像が本日 YouTubeで世界配信スタート
SSFF & ASIA代表・別所哲也の「未来の映画業界を支える日本人クリエイターの活躍の場を増やしたい」という想いのもと、2020年から剛力彩芽さんと展開してきた本プロジェクト。SSFF & ASIAの受賞・ノミネート監督とともに剛力さんも企画段階から参画し、シングルマザーを演じる『卵と彩子』(大森歩監督)、男から逃亡する女性を迫真の演技で魅せる『傷跡』(井上 博貴監督) 、マスク依存症の狂気を演じる『MASKAHOLIC』(洞内広樹監督)の3作品を完成させました。
10月19日に行われたイベントでは、作品上映とともに、剛力さん、監督の井上博貴さんと洞内広樹さんがコンセプトづくりから役柄設定、撮影時のエピソードなどを話し20日14:00に、3つのショートフィルムとメイキング映像がSSFF & ASIA のYouTubeより、世界配信スタートすることを発表しました。メイキング映像は初公開となります。
『卵と彩子』 https://youtu.be/KvWQ_361pC4 (メイキング https://youtu.be/JQo0giXGMTI)
『傷跡』 https://youtu.be/7Y1WVANYCeg (メイキング https://youtu.be/M6vR5aEGZj8)
『MASKAHOLIC』 https://youtu.be/NfXhhY4lLcM (メイキング https://youtu.be/O6WcNk9j69c)
<イベントレポート>
3年越しの公開にかける想い
クリエイターズ支援プロジェクトの3作品の上映に続き、剛力彩芽さんがステージに登壇。「3作品を一気にスクリーンで見た」と喜びの表情を見せ、MCから、「3年前に撮影した作品ですが、覚えていますか?」という問いかけに、「記憶がよみがえった。短い期間で3つの異なる作品をそれぞれ撮影した、大変だったけど大きな挑戦ができて楽しかった」と語り、トークイベントがスタートしました。
ショートフィルムの余白が好き
このプロジェクトがスタートするまで、あまりショートフィルムを見る機会がなかった、という剛力さんは、ショートフィルムは「自分の想いと、作った人の想いとがよりダイレクトに重なり合ったり、一方で、見る人に「あなたはどう思う?」と解釈をゆだねてくれる余白も多く好き。とても興味深いと思った」と説明。
このプロジェクトの話を初めて聞いた時には、そんなショートフィルムの制作に、「企画段階から参画させてもらえる、と聞き、嬉しい反面不安もあった」と振り返りました。
長編との違いとしては、各作品、撮影は3日ほどで行われ、長編のように現場で演じる中でキャラクターを確立させていく時間がないため、現場に入るまでに役柄を完成させて臨む必要があったと、プロフェッショナルなコメントもありました。
時代をタイムリーに切り取るショートフィルム
続いて、『MASKAHOLIC』の洞内広樹監督、『傷跡』の井上博貴監督が登場。
『MASKAHOLIC』はマスクをしていることで芸能人とそっくりといわれる女性がSNSでなりすましを激化していくストーリー。
洞内監督はコロナ禍の時期に本作の制作があったと述べ、皆がマスクをしているスペシャルな状況、マスクをしていると別人に見える、というその時期ならではの要素を企画に取り入れたことを話しました。
また、「剛力彩芽さんをキャストに企画を作るお題から、剛力さんがずっと出演する設定で、そこから剛力さんの多様な面を見せられるようにしたかった」と企画意図を説明しました。
剛力さんも「マスク生活や人と会えないからのSNSなど、時代を逆手に取ったような作品で、私も1作品の中で二役演じるというチャレンジが面白かった。声のトーンを変えたり、表情を作ったり。」とコメントしました。
更に、演じるだけではなく、作中のファッションは剛力さんが提案したエピソードも紹介されました。
なれるなら、すごい作品を作れる監督になってみたい
1人二役やSNS上で一夜にしてスーパースターが生まれる昨今の話から、MCが「もし明日、なりたいものになれるとしたら、何になりたいですか?」と質問すると、剛力さんは「今の仕事以外考えたことなかったな」としつつも、「なれてしまうのだったら、すごく素敵な作品を作る監督になりたいかな」と笑顔で答えました。
現場で制作について吸収、もっともっとクリエイティブに挑戦したい
『傷跡』はDVを受け逃げさまよう女性のストーリ。井上監督は、剛力さんとのプロジェクトの話を聞いた時、剛力さんのフィルモグラフィーにはこのような役柄の作品がなかったので、新境地として取り組むチャンスを感じたと説明。剛力さんも、「それまで強い女性の役柄が多かったので、弱い役をきちんと演じられるか心配だった。」としながらも、現場では何度も質問し、作り上げていったことを振り返りました。
また、作中で石が投げ込まれるシーンでや長距離を全速力で逃げ走るシーンの撮影エピソードも紹介され、石で空いた穴からカメラで撮る手法や演出方法など、剛力さんが現場でいかに多くのことを学び、吸収しているか、そして「それらを活かしてもっともっとクリエイティブなことやプロデュースにも挑戦してみたい」、と意気込みを語りました。
本日、都合により参加できなかった大森歩監督は、女性ならではの視点で『卵と彩子』を演出。剛力さんが妊婦役を演じる作品です。
「屋上で踊るシーンはとても印象的だった。ただ単に踊るのでなく、おなかに赤ちゃんを抱えながら踊るシーンなんです。」と語ったほか、高校生の役を演じて楽しかったこと、監督が最後の恐竜の顔のシーンにもこだわっていことなども剛力さんから紹介されました。
次に作ってみたい作品は、そして演じてみたいのは?
トークイベント最後には、MCより剛力さんが次に作ってみたい作品、演じてみたい役柄について質問がありました。
剛力さんは「アクション映画で演じてみたい」、と役者としての積極的な面を見せつつ、「二人の監督を前に、監督したい、とはなかなか言いにくいですが、もし作るなら、見た人が、これは本当に幸せなのか、実は幸せではないのではないか、と捉え方によって解釈が異なるような、考えさせられるような作品を作ってみたい」と、クリエイター剛力彩芽さんの新たな一面を見せ、「このプロジェクトのような挑戦を続けていきたい」と語り、客席からは期待をこめた拍手が起こりました。
最後にはMCより、10月20日14:00より、3作品および各作品のメイキング映像がSSFF&ASIAのYouTubeチャンネルにて世界公開となることが発表され、イベントを終了しました。
クリエイターズ支援プロジェクト上映&トークイベント概要
◆日時:2023年10月19日15:00~16:40
◆会場:東京都写真美術館ホール
◆内容:クリエイターズ支援プロジェクト制作作品の上映およびトークイベント
登壇者:剛力彩芽さん、井上博貴監督、洞内広樹監督
剛力 彩芽(ごうりき あやめ)
【プロフィール】
1992年神奈川県生まれ。2008年~2013年に雑誌「SEVENTEEN」の専属モデルとして活動。2011年、「大切なことはすべて君が教えてくれた」(CX)で本格的に女優デビュー。以後、ドラマ・映画・C M・番組MC等で幅広く活躍。2020年には、稲垣吾郎主演舞台「No.9-不滅の旋律-」でヒロイン・マリア役を熱演し話題となる。23年10月13日に主演する『女子大小路の名探偵』が公開予定。
クリエイターズ支援プロジェクト制作3作品
『卵と彩子』 監督・脚本:大森歩
出演:剛力彩芽、岡山天音、長澤樹、和田光沙、田子天彩
17分/日本/ドラマ
<あらすじ>
キッズダンス教室の先生、彩子。
お腹には、別れた恋人えいたの子を妊娠している。
彩子は初めてエコー検査で胎芽を見た時、その奇跡に感動しひとりで産もうと決めた。彩子には密かな野望があった。
予告編:https://youtu.be/hPAFl8CiGWE
『傷跡』 監督・脚本・編集:井上博貴
出演:剛力彩芽、松本大志、柳俊太郎、松澤一之、山下容莉枝、西尾まり
約16分/日本/サスペンス・スリラー
<あらすじ>
主人公・陽子(本名:佳菜子)は、家族で経営する地方の町工場に住み込みで働き、共に働く跡取り息子の誠司に想いを寄せられて幸せを感じながら平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、過激なDVを受け、逃げ出すも執拗に追い続けてくる夫・尚人が現れ、「佳菜子とやり直したい」と復縁を迫られる。
予告編:https://youtu.be/uq_OpdlSwGY
『MASKAHOLIC』 脚本・監督:洞内広樹
出演:剛力彩芽、柳英里紗、後藤ユウミ ほか
15分/日本/サスペンス・ミステリー
<あらすじ>
一般人の久美は、マスクをしていれば有名女優の襟谷麻衣子にそっくり。ある日、久美の写真が襟谷として週刊誌に掲載される。友人の和菜にそそのかされ、久美は襟谷の“なりすまし”インスタを開設。思わせぶりな写真を投稿するうちに、襟谷の“裏アカ”ではないかと話題になっていく。襟谷の事務所から呼び出された久美は─。
予告編:https://youtu.be/a9DiJBUyj7Y
クリエイターズ支援プロジェクト監督情報
大森歩 (おおもり あゆみ)
多摩美術大学卒、AOI Pro.所属CM ディレクター
短編映画「春」「リッちゃん、健ちゃんの夏。」
京都国際映画祭 クリエイターズ・ファクトリーグランプリ
文化庁メディア芸術祭 新人賞、下北沢映画祭グランプリ、うえだ城下町
映画祭グランプリ、福井映画祭短編グランプリ、小布施映画祭グランプリ、ほか多数
井上 博貴 (いのうえ ひろき)
2009年に映画『パニック4ROOMS』で監督デビュー。
2017年オムニバスホラー映画『狂い華』内の1篇、堀田真由主演『呪いうつり』の監督・脚本を担当。
ショートフィルム『痣』は、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018」ジャパン部門、ベストアクトレス受賞ほか、国内外で高い評価を得た。
その他、CINEMA FIGHTERS PROJECT第3弾オムニバス映画『その瞬間、僕は泣きたくなった』内の1篇の『魔女に焦がれて』、劇場公開映画「新卒ポモドーロ」や「鍵」等の脚本&監督を担当。
第52回ロッテルダム国際映画祭にて監督作の実写VR映画「なぎさにて」が公式上映作品され、本年10月に新作映画「消えない灯り」の劇場公開を控える。
洞内広樹(ほらない ひろき)
1985年日本生まれ。
ジェームズ・キャメロン監督『タイタニック』を観て監督を志す。
2018年『東京彗星』でSSFF&ASIA Cinematic Tokyo部門で受賞した他、『GHOSTING』(『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』)、『サムライソードフィッシュ』などを監督。
https://kantoku-dcrx.jp/staff/horanai-hiroki/
SSFF & ASIA 2023 秋の国際短編映画
◆期日および会場:
<オンライン会場>
オンライン・グランドシアター 2023年9月28日(木)~10月27日(金)
オンラインサテライト会場:①「DOOR」 シアター 期間同上
②ブリリア ショートショートシアター オンライン
10月4日(水)~4週に渡りハロウィン特集
<リアル会場>
赤坂インターシティ コンファレンス 10月17日(火)
東京都写真美術館ホール 2023年10月19日(木)~22日(日)
サテライト会場 : ①東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場
(HIBIYA CINEMA FESTIVAL 2023内上映)
2023年10月13日(金)~22日(日)
②シアターギルド代官山 2023年10月16日(月)~18日(水)
※プログラムにより上映開始時間が異なります。ウェブサイトにてご確認ください。
◆内容:SSFF & ASIA 2023受賞作品の上映・配信のほか、韓国ショートフィルム特集上映、
ゲストを迎えてのトークイベントやクリエイター向けのオンラインセミナー、
BRANDED SHORTSのセミナー開催も予定。
オンラインサテライト会場ではハロウィンをテーマにしたショートフィルムプログラムを配信。
※イベント・ゲスト情報は9月28日のオフィシャルサイトにて公開
◆料金:
【無料】
・東京都写真美術館ホール
・東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場(HIBIYA CINEMA FESTIVAL 2023内上映)
・ブリリアショートショートシアターオンライン
・クリエイター向けオンラインセミナー
【有料】
・シアターギルド代官山
・オンライングランドシアター
※オンライン会場の作品が30作品以上見放題となる鑑賞パスポート 1,000円(税込)
◆申し込み:東京都写真美術館での上映の席予約はウェブサイトにて受付
※サテライト会場の予約、チケット購入はウェブサイトに掲載の各リンク先より
◆ウェブサイト:https://shortshorts.org/2023autumn/
◆主催:ショートショートアジア実行委員会 共催:東京都 後援:J-WAVE 東京国際映画祭提携企画
米国俳優協会(SAG)の会員でもある俳優 別所哲也が、米国で出会った「ショートフィルム」を、新しい映像ジャンルとして日本に紹介したいとの想いから1999年にアメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバル創立。2001年には名称を「ショートショート フィルムフェスティバル(SSFF)」とし、2004年に米国アカデミー賞公認映画祭に認定されました。
また同年、アジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成を目的とし、同年に 「ショートショート フィルムフェスティバル アジア(SSFF ASIA 共催:東京都)」が誕生し、現在は 「SSFF & ASIA」を総称として映画祭を開催しています。
2018年には、映画祭が20周年を迎えたことを記念し、グランプリ作品はジョージ・ルーカス監督の名を冠した「ジョージ・ルーカス アワード」となりました。 2019年1月には、20周年の記念イベントとして「ショートショートフィルムフェスティバル in ハリウッド」が行われ、2019年の映画祭より、ライブアクション部門(インターナショナル、アジアインターナショナル、ジャパン)およびノンフィクション部門の各優秀賞4作品が、2022年からはアニメーション部門の優秀賞を含む5作品が、翌年のアカデミー賞短編部門へのノミネート候補とされる権利を獲得しました。SSFF & ASIAは映画祭を通じて引き続き、若きクリエイターを応援してまいります。
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