ABEJA、経済産業省とNEDOが推進する「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/競争力ある生成AI基盤モデルの開発(GENIAC)」に採択
~ IDOMと連携し、自動車整備に関する領域特化型AIエージェントを構築 ~

人とAIの協調により「ゆたかな世界を、実装する」株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田 陽介、以下「ABEJA」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)が公募した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業※1/競争力ある生成AI基盤モデルの開発(GENIAC)」(以下「第四期事業」)に、当社提案の「領域特化型AIエージェントの開発」が採択されたことをお知らせいたします。
第一期から四期連続の参画となるABEJAは、第四期事業において、中古車流通大手である「ガリバー」ブランドなどを全国約498店舗(2026年2月期時点)展開する株式会社IDOM(以下「IDOM」)と連携し、自動車整備に特化したAIエージェントの構築を行います。
■ 背景
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、ABEJA Platformを中核に、顧客のAI活用を実運用として成立させ、継続的な高度化を実現するエンタープライズプラットフォーム事業を展開しています。 ABEJA Platformは、AIをPoC(概念検証)ではなく実運用として成立させ、Agentic AIによる意思決定とPhysical AIによる実行を統合することで、データ、意思決定、オペレーションを一体的に扱い、リアル空間における業務の高度化を支える実装基盤です。また、人とAIが協調する「Human in the Loop」を前提としたアーキテクチャの元、初期段階からAIの実運用を可能にし、「ゼロPoC」を実現します。これにより、ミッションクリティカルな業務においても、AIを業務プロセスに組み込みながら継続的に高度化することが可能です。ABEJAは、ABEJA Platformを通して、産業構造の変革を推進しています。
GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)は、日本国内の生成AIの開発力強化及び社会実装の促進を目的に、経済産業省およびNEDOが立ち上げたプロジェクトです。今回の公募では、主に計算資源の提供支援を通じて競争力のある生成AI基盤モデルの開発を加速することを目的としており、2024年2月の事業開始から第四期目となります。ABEJAは、GENIACに第一期から参画しており、本採択により四期連続となります。
ABEJAは第三期までにおいて※2、AIエージェントを始めとするLLMの周辺技術の研究開発を進めてまいりました。ミッションクリティカル業務においても、高い精度とセキュリティを担保した状態でLLMを利活用できる技術的な土台を確立できたと考えております。第四期事業では、IDOMと連携し、第三期までに培ったノウハウを基に「自動車整備領域特化型AIエージェント」を構築します。また、高い専門性と安全性が求められる「自動車整備領域」での実運用を検証します。
自動車整備業界は、国内市場において総整備売上高6兆6,592億円規模※3に達する一大産業ですが、昨今、人材不足の深刻化が進んでいます。令和6年度の有効求人倍率は全職種平均の約4倍※4という売り手市場が続いていることに加え、整備士の平均年齢は47.2歳※5まで上昇しており、熟練技術者の退職による「現場の暗黙知」の喪失リスクが顕在化しています。加えて、EVやADAS(先進運転支援システム)等の普及により整備の難易度が増大し、特定の熟練技術者に業務負荷が集中するなど、現場全体の生産性低下が喫緊の課題となっています。
ABEJAは、深刻な人手不足、業務の属人化、技術の高度化による生産性の低下などは、自動車整備業界に限らず、日本の多くの産業で顕在化している共通課題であると認識しています。産業構造の変革の一助となるべく、当該課題の解決に向けた研究開発に取り組んでまいります。
■ 概要
本取り組みで構築する「自動車整備領域特化型AIエージェント」は、整備士が故障原因の特定や点検手順の確認を行う際の判断を支援するAIエージェントです。当該AIエージェントの構築においては、命に係る保安基準の徹底、多様な故障症状から原因を特定するための高度な推論能力、運用の中で蓄積した現場データに基づく継続的な精度向上が必要不可欠です。
ABEJAは、IDOMが蓄積してきた修理実績や点検基準等の整備関連データを元に、LLMが自動生成した大量の故障診断シナリオから成る専用のデータセットを構築します。その上で、整備マニュアルや過去事例など複数の情報ソースから必要な情報を自律的に検索・参照し、根拠のある回答を生成する「ToolUse能力」、多様な故障症状から原因を論理的・段階的に絞り込む「多段推論能力」を強化したAIエージェントの開発を行います。
現場の整備士がAIに質問すると、点検手順、過去事例、現場の暗黙知等を統合した解決策が即座に提示され、熟練技術者の知見を必要とする高度な情報であっても経験の浅深を問わず対応することが可能となります。
また、ABEJAおよびIDOMは、技術データを外部に送信することなく、かつネットワーク環境に依存しない稼働を実現するため、店舗内に専用のオンプレミス環境を構築することを予定しております。
これにより、開発したAIエージェントは、IDOMの実店舗に導入した上で利便性と安定性を評価することが可能となります。また、現場には、実際の運用を通じて回答精度を継続的に向上させる「Human in the Loop」も適用し、仕組みの有用性も検証します。
ABEJAは本取り組みを起点に、対象車種・拠点の拡大や多言語機能によるグローバル人材の育成支援の展開を視野に入れております。また将来的には、「日本発の高度な整備ノウハウ」として海外への展開や、Physical AIへの適用を見据えたデータ蓄積の推進も検討してまいります。
■事業概要
公募事業名:ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/競争力ある生成AI基盤モデルの開発(GENIAC)
当社応募事業名:自動車整備領域特化型AIエージェントの開発
実施期間:2026年7月~2027年1月(予定)
NEDO公表内容:https://www.nedo.go.jp/koubo/CD3_100421.html
取り組み内容

実施スケジュール

※1 ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業:日本国内におけるポスト5G情報通信システムの開発・製造基盤強化を目指し、中核となる技術を開発する事業。ポスト5G情報通信システムとは、第5世代移動通信システム(5G)より更に超低遅延や多数同時接続といった機能が強化されたポスト5Gに対応した通信システムを指します。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/joho/post5g/index.html
※2 第一期における当社発表および成果発表は以下よりご確認ください。
https://www.abejainc.com/news/20240202/1
http://www.youtube.com/watch?v=70nYBgBxCdw
第二期における当社発表および成果発表は以下よりご確認ください。
https://www.abejainc.com/news/20241010/1
https://www.abejainc.com/news/20250603/1
第三期における当社発表および成果発表は以下よりご確認ください。
https://www.abejainc.com/news/20250715/1
https://www.abejainc.com/news/20260327/1
※3 一般社団法人日本自動車整備振興会連合会 令和7年度自動車特定整備業実態調査結果の概要
※4 厚生労働省 職業情報提供サイト「job tag」
※5 国土交通省「IAAE2025(国際オートアフターマーケットEXPO2025)」講演資料(2025年2月)
■ 株式会社ABEJAについて
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、ABEJA Platformを中核に、顧客のAI活用を実運用として成立させ、継続的な高度化を実現するエンタープライズプラットフォーム事業を展開しています。ABEJA Platformは、AIをPoC(概念検証)ではなく実運用として成立させ、Agentic AIによる意思決定とPhysical AIによる実行を統合することで、データ、意思決定、オペレーションを一体的に扱い、リアル空間における業務の高度化を支える実装基盤です。また、人とAIが協調する「Human in the Loop」を前提としたアーキテクチャの元、初期段階からAIの実運用を可能にし、「ゼロPoC」を実現します。これにより、ミッションクリティカルな業務においても、AIを業務プロセスに組み込みながら継続的に高度化することが可能です。
本社:東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
設立:2012年9月10日
代表:代表取締役CEO 岡田 陽介
事業:顧客のAI活用を実運用として成立させ、継続的な高度化を実現する「エンタープライズプラットフォーム事業」
URL :https://abejainc.com
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